グローベル本八幡プレミアム【歪なフロア形状の小規模物件らしからぬ柱位置】5階31㎡3,260万円(坪単価346万円)

続けて、グローベル本八幡。

設計はPCMC・アーキテクト・サポート、施工は吉原組です。

敷地面積400㎡そこそこの小規模物件になりますので、出来ることは限られています。

ただ、目の前の市川浦安線は都市計画道路による拡幅計画があり、現在の歩道の端から6m程度の部分(敷地東端)の建築が制限されているため、その分だけエントランスがセットバックされているのは1つの特徴になるでしょう。

アメリカ西海岸をイメージしたというエントランス周りの雰囲気は好みの分かれるところと思いますが、基壇部はバルコニー周りを木目調の設えとするなど、デザインにも気を使った印象の物件にはなります。

なお、共用廊下は内廊下設計になっており、そのあたりもポイントの1つになるでしょう。

前回のグローベル本八幡

公式ホームページ
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お部屋は31㎡の1LDK、北西角住戸です。北側は3階建ですが、北北西~北西にかけては6階建のBPRレジデンス本八幡があります。ただ、市川浦安線の内側となる敷地の途中から西方向が第一種住居地域になったポジションで、西方向は高いものでも3階建程度の低層住宅街(第2種高度地区及び日影規制により斜線制限のため南北に長い敷地でないとなかなか高いものは難しい)が広がっているのでこの階でも視界抜けが得られますね。

間取りは1フロア1戸、唯一の西に面したもので、東面を分け合う3プランのようにスパンを気にする必要がないですし、先ほどのプランとは打って変わって柱のアウトフレームも素晴らしいですね。

南西部と北東部の柱配置も良いのですが、特に素晴らしいのは北西部の柱でしょう。
このような歪な形状のプランであればLDのコーナー部に食い込んでいても何らおかしくなかったにもかかわらずアウトフレーム化しているだけでも凄いのに、窓から離した位置にすることでLDにコーナーサッシまで実現してしまうというのは素晴らしい配慮でしょう(※ここまでしても窓際に梁が通ってしまい下り天井が顕著ではあります)。

先ほどのプランよりもさらに小さな1LDKで、柱による面積消費がほとんどないプランとはいえ、エリア的なものも考えればもう2~3㎡のゆとりがあった方が良かった印象でもありますが…。

坪単価は346万円。西方向の視界抜けが得られ、なおかつ、駅側や市川浦安線の喧騒が回避できるポジション、さらにそのように柱による面積消費のないプラン的な魅力も高いお部屋ですのでこのご時世としてはこなれた設定ではないでしょうか。至便な立地であることはもちろん、30㎡そこそこまで面積を絞った上でのこの単価ですからね。

この単価ならばそのようにもう一回り大きな面積帯にしてもニーズを生み出せた印象ではあるのですが、以下のように小規模ゆえにランニングコストが嵩んでおり、そのあたりとのバランスも考慮してはいるでしょうね。

設備仕様面は、小規模のためディスポーザーはありませんし、30㎡そこそこのプランばかりのため食洗機も付いていません。それなりの単価帯を考えればトイレ手洗いカウンターがないのは残念ですが、床暖房(電気式)は付いています。

管理費は400円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下となった小規模物件ということでかなり立派な水準になってしまっています。

駐車場は平置1台のみになります。

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