オープンレジデンシア上野入谷【強烈な敷地形状を生かしたデザインとランドプラン】34㎡3,500万円台(予定)(坪単価約339万円)

続けて、オープンレジデンシア上野入谷。

設計は三輪設計、施工は風越建設です。

最大の特徴となるのは、やはり前回述べた西側中央がガッツリえぐられた風変わりな敷地形状でしょう。西側道路沿いの中央付近に3階建(戸建でしょうか)があり、当物件の敷地を南北でほぼ分断するかのようなかなり強烈な「コの字形」の敷地形状になるのです。

南北に分かれた2棟を共用廊下でつなげているのは前回の記事で書いた通りで、1棟1棟にかなりのペンシル感があるのは気になるところではあるのですが、そのくぼんだ部分の両サイドに上から下まで貫くマリオンを連続させたことで、その窪みもデザインの一部であるかのような趣と出来ているのは大きなポイントと言えるでしょう。

ガラス手摺とコンクリ手摺(タイル貼)の使い方も上手いですし、イメージ図で見る感じだと普通に受け入れられるセンスの良い個性的な物件という感じなんですよね。まぁ、現地に行くと(実物が完成すると)当然戸建が目に入ってきますし、このようになった理由が誰の目にも明白な状況なので、そういう意味での悩ましさはあるのでしょうが…。

なお、そのような歪な敷地形状及び15階建高さを出せた物件ということで空地には比較的ゆとりがあり、エントランスアプローチがかなり豊かなこと、全5台の平置駐車場があるあたりはオプレジらしくない好感の持てる点になります。
この程度の規模の物件でこんなに奥行のあるエントランスアプローチはなかなかないです。

前回のオープンレジデンシア上野入谷

公式ホームページ
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お部屋は34㎡の1LDK、南西角住戸です。こちらの南西角は、北側の棟になるので南側がその3階建(戸建)になります。ただ、西側道路の向かいも3階建ですし、低層階でも悪いポジションではありません。

間取りは一般的な大きさ1LDKではあるものの、細長い設計はオプレジでよく見かけるものですね。

ただ、柱の食い込みはそこまでではないですし、そのような2棟構成ゆえに全戸角住戸となっていることが功を奏し、”内側のLD”にも窓を施すことが出来ているのは悪くないでしょう。

ベッドルームの引き戸はもっときれいに開け放つことが出来るようになっていると良かったとは思いますね。

坪単価は予定価格で約339万円。低層階での水準で、グロスがそれなりに嵩んでくる50~60㎡台に比べるとやや高めの設定になるようです。

オプレジの30㎡台の1LDKにしてはマシな方(※)とも言えますが、やはり間取りが芳しいものではないので単価は多少割り増しして考えた方が良いようには思います。ただ、このご時世なりに違和感はないでしょうね。
※ハードなものをご覧になりたい方は2021年間取り総集編③をどうぞ。

設備仕様面は、小規模ですのでディスポーザーはありませんし、水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターなどもないオプレジの中では低グレードのものになります。
とはいえ、坪単価300万円超ではありますし、トイレ手洗いカウンターぐらいはあって欲しかったですね。食洗機は付いています。

管理費は267円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、30~60㎡台の総戸数55戸という小ぶりなスケールからすれば違和感はないでしょう。

駐車場は身障者用を含む全5台で平置になります。

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