ヴァースクレイシアIDZ下北沢【30~50㎡台の構成、デザインも繊細】1階33㎡4,180万円(坪単価415万円)

続けて、ヴァースクレイシアIDZ下北沢。

設計はノアプランニング、施工はリンク・トラスト、そしてデザイン監修はカーサデザインコンサルタントになります。

モノトーン調のカラーを採用した物件で、総戸数42戸という一般的なスケール的からもとりわけ目立つ印象ではありません。

しかしながら、周囲は住宅街らしくこちらよりも小さな建物が多いですし、よくよく見ると外壁には4種類の質感・色味・パターンの異なるマテリアルを用いているのでかなり繊細ですね。

バルコニー戸境をコンクリ壁で仕切ることで縦横のグリッドラインが際立っていますし、間接照明や木目調のリブパネルが用いられたエントランス周りのデザインにも力を入れている様子が窺えます。

ちなみに、プロパティエージェントのヴァースクレイシアシリーズは、1つの物件内にクレイシア(※)を共存させていることが多いのですが、こちらは30~50㎡台のみで構成されているようで、そういったあたりがデザインに影響を及ぼしている部分もあるかもしれません。やはりデザインに力を入れていたヴァースクレイシアIDZ南千住と同様のケースになると思います。
※1つの物件ながら20㎡台のワンルームにとっての物件名は「クレイシア●●」で、エントランスのサインもクレイシアとヴァースクレイシアの2つになっているのが通例。

前回のヴァースクレイシアIDZ下北沢

公式ホームページ
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お部屋は33㎡の1LDK、南向き中住戸です。敷地南側の第一種低層住居専用地域側(3階建)の1階住戸で、もちろん南側も同第一種低層住居専用地域の低層住宅街になるのですが、こちらの敷地よりもいくらか地盤が高くなっている上、接道もしていないので、季節・時間帯によっては日照への影響もありそうです。

間取りは30㎡台前半の小さ目の1LDKなのですが、北側の6階建とは異なる3階建なりの「壁式構造」の採用が少なからず特徴になってくるでしょう。

キッチンやクローゼットの脇に耐力壁が生じているのはちょっと残念ではあるものの、全体として柱形は出ていないので居室形状はきれいですね。
また、内側で耐力を確保していることもあるのか開口部幅も違和感のないものに出来ていると思います。

坪単価は415万円。平均よりも少し下ぐらいの水準にはなるようですが、そのようにややくぼんだ(というか、隣地側が上がっている)ポジションの1階住戸であることを考えるともう少し頑張って欲しかった印象になります。
物件内でも小さ目のお部屋でグロスが抑えられているなりの単価設定になるのだと思いますが、以下のようにこの単価帯にしては設備面がちょっと弱いあたりも気になります。

設備仕様面は、小規模のためディスポーザーがないのはもちろんなのですが、トイレ手洗いカウンターがないあたりは残念ですね。なお、この図面からは分かりにくいのですが床暖房は普通に付いています。

管理費は276円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、30~50㎡台の総戸数42戸という小ぶりなスケールを考えれば悪い水準ではないでしょう。

なお、駐車場はありません。

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