ワザック大和中央【立地も良いがデザインはそれ以上!】70㎡5,840万円(坪単価276万円)
ワザック大和中央。
所在地:神奈川県大和市中央5-488-4他(地番)
交通:大和駅徒歩5分(小田急マルシェ大和出入り口より徒歩4分)
用途地域:近隣商業地域
階建・総戸数:12階建、46戸
大和駅の物件を取り上げるのは2018年分譲のディアスタ大和以来で、まだ2件目になります。
そのディアスタの記事で言及したように、大和駅は開業済の相鉄・JR直通線に加え、来年の相鉄・東急直通線の開業が控えているため、分譲マンションの供給がもっと盛んになっていてもおかしくないと思っているのですが、依然として控えめですね。
ディアスタ以降はデュオステージ大和(30~40㎡台のみ)が2019年に分譲されているのみであり、不思議なほど近年の供給が滞っています。
当物件も総戸数46戸ということで小ぶりな物件にはなるのですが、「駅徒歩3分×マルエツ目の前」となる至便な地だったそのディアスタ大和から少しだけ西側に向かったポジションの駅徒歩5分圏内、また、用途地域自体は商業系ながらも駅からほどよく離れ、かつ、厚木街道から内に入ったことによる落ち着きも魅力になるでしょう。
もともとは畑だった長閑なポジションで、南東方向が中央1号公園のパークフロントになるあたりも恵まれています。
また、小田急線沿いのやまと公園は現在改修中で、改修後は大きな芝生広場や遊具広場などが設置され、地域の憩いの場としての魅力が増すことも魅力の1つと言えるでしょう。
買物便は、そのマルエツが徒歩3分と近く、駅の小田急マルシェも徒歩4分になるので至便ですね。
通学区は引地台小学校で、徒歩13分と少々距離感があります。
設計はスタイレックス、施工は多田建設、そしてデザイン監修はシーアンドスタイルになります。
これまでの日本ハウスホールディングスのワザックシリーズはそこまでデザインに拘りを感じることはなかったのですが、この物件は一味も二味も異なる印象です。外観、エントランス周り共に率直に素晴らしい出来と感じています。
まず、外観においては、最上階バルコニー部の軒裏を木目調としていることに加え、低層から上層に至るまでを縦に貫く木目調ルーバー(3本セット×3箇所なので計9本)を施したことで、木目の存在感が高いものとなっています。
木目デザインや木材の利用は"トレンド通り"のもので近年はけして珍しいものではないのですが、当物件はエントランス周りに檜をふんだんに用いたデザイン(※)を実現していますし、そういったトータルデザインという点でも整っていると感じます。
※デベロッパーの日本ハウスは檜材を売りにしたハウスメーカーとして存在感を高めています。
外観は単に木目を強調することにとどまらず、ガラス手摺中心、かつ、妻面(全戸南向きとなる中での東西)までガラス手摺を周り込ませたことで(以下の間取り図参照)、より透明感を演出出来ていますし、お世辞抜きにこの物件のデザインはとても素敵だと思いますね。
また、もう1つのポイントになるのがゆとりありまくりなランドプランでしょう。12階建の高さが出せる近隣商業地域ながらも容積率は200%と低めの設定になっていることが功を奏し、空地率は約68%という高水準です。
空地の大半は駐車場及びそこへ向かう車路にはなってしまうものの、エントランスアプローチはピロティ状の広々とした空間に出来ていますし、駐車場(全18台)を平置駐車場に出来ているあたりもこのゆとりあってのものです。
そのエントランスアプローチは中央1号公園寄りとなる敷地南東部に設けることが出来ているので公園方向からも目立ちますし、駅前にスケール感のある分譲マンションがほぼ存在しておらず、築浅のものも少ない大和駅前では一目置かれる存在になりうるだけのパフォーマンスを有した物件と言えるでしょう。
まぁ、敷地の東西(全戸南向きとなる建物部分の脇)に車路や駐輪場が設けられるぐらいの余裕が残っており、そうであれば"さらにワイドスパン"を目指して欲しかったという思いもありますけど…。
公式ホームページ

お部屋は70㎡の3LDK、南東角住戸です。南方向には7階建のマンションがありますが、南東方向は中央1号公園のパークフロント、南西方向は青空駐車場になる良好なポジションです。
間取りは物件内で最も大きなもので、物件内唯一の70㎡台になります。中住戸(1フロア2戸)は全て50㎡台ですし、駅近であろうともエリア的なところで言えばもう少し大きい方が良かった印象もありはするものの、ギリギリでも70㎡に乗せているのは悪くないでしょう。
ポイントはコーナー部の造りでしょうね。上述のように外観デザインにも配慮したL字バルコニーは魅力ですし、LDやキッチンの東側に開口部が設けられているあたりにも好感が持てるでしょう。
洋室3には直角に曲がるタイプのウォールドアが採用されLD空間との一体利用もしやすくなっていますので、空間的な広がりも得やすいですね。
坪単価は276万円。平均では250~260万円といったところになるでしょうか。
そのように大和駅は近年の供給が少なく、直近のデュオステージ大和(2019年分譲/平均坪単価約245万円)はそのように30~40㎡台のみの構成なので参考にはなりません。
ただ、それ以前のファミリータイプで言うと、2017年分譲のメイツ大和クロスグランデ(駅徒歩8分/平均坪単価約185万円)、ディアスタ大和(駅徒歩3分/平均坪単価約210万円)といったところがあり、直通線開業前な上、今とは相場がかなり違うとはいえガッツリ上昇している印象になりますね。
もちろんお隣瀬谷駅直結徒歩1分のライオンズ横濱瀬谷ステーションスクエア(2020年分譲/平均坪単価約300万円)などと比べれば安いですし、大和駅は"交通利便性のわりに過少評価されている"ぐらいの感覚があったので無茶なお値段とは思いませんが、近隣の方は特に立派なお値段に感じてしまうのではないでしょうか。
立地に加え、そのようにデザインや間取りも優れた物件なので、大きな違和感はないのですが、ブランドやスケールといった面での強みがないのが悩ましいところになるでしょうね。
設備仕様面は、小ぶりな物件ですのでディスポーザーはありませんし、トイレ手洗いカウンターなども見当たらないシンプルなものになります。
管理費は200円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、50~70㎡台の総戸数46戸という小ぶりなスケールを考えればリーズナブルな方でしょう。
そのように駐車場を全て平置(全18台。身障者用1台、1階住戸専用駐車場2台含む)に出来ていることも功を奏していると思われます。
所在地:神奈川県大和市中央5-488-4他(地番)
交通:大和駅徒歩5分(小田急マルシェ大和出入り口より徒歩4分)
用途地域:近隣商業地域
階建・総戸数:12階建、46戸
大和駅の物件を取り上げるのは2018年分譲のディアスタ大和以来で、まだ2件目になります。
そのディアスタの記事で言及したように、大和駅は開業済の相鉄・JR直通線に加え、来年の相鉄・東急直通線の開業が控えているため、分譲マンションの供給がもっと盛んになっていてもおかしくないと思っているのですが、依然として控えめですね。
ディアスタ以降はデュオステージ大和(30~40㎡台のみ)が2019年に分譲されているのみであり、不思議なほど近年の供給が滞っています。
当物件も総戸数46戸ということで小ぶりな物件にはなるのですが、「駅徒歩3分×マルエツ目の前」となる至便な地だったそのディアスタ大和から少しだけ西側に向かったポジションの駅徒歩5分圏内、また、用途地域自体は商業系ながらも駅からほどよく離れ、かつ、厚木街道から内に入ったことによる落ち着きも魅力になるでしょう。
もともとは畑だった長閑なポジションで、南東方向が中央1号公園のパークフロントになるあたりも恵まれています。
また、小田急線沿いのやまと公園は現在改修中で、改修後は大きな芝生広場や遊具広場などが設置され、地域の憩いの場としての魅力が増すことも魅力の1つと言えるでしょう。
買物便は、そのマルエツが徒歩3分と近く、駅の小田急マルシェも徒歩4分になるので至便ですね。
通学区は引地台小学校で、徒歩13分と少々距離感があります。
設計はスタイレックス、施工は多田建設、そしてデザイン監修はシーアンドスタイルになります。
これまでの日本ハウスホールディングスのワザックシリーズはそこまでデザインに拘りを感じることはなかったのですが、この物件は一味も二味も異なる印象です。外観、エントランス周り共に率直に素晴らしい出来と感じています。
まず、外観においては、最上階バルコニー部の軒裏を木目調としていることに加え、低層から上層に至るまでを縦に貫く木目調ルーバー(3本セット×3箇所なので計9本)を施したことで、木目の存在感が高いものとなっています。
木目デザインや木材の利用は"トレンド通り"のもので近年はけして珍しいものではないのですが、当物件はエントランス周りに檜をふんだんに用いたデザイン(※)を実現していますし、そういったトータルデザインという点でも整っていると感じます。
※デベロッパーの日本ハウスは檜材を売りにしたハウスメーカーとして存在感を高めています。
外観は単に木目を強調することにとどまらず、ガラス手摺中心、かつ、妻面(全戸南向きとなる中での東西)までガラス手摺を周り込ませたことで(以下の間取り図参照)、より透明感を演出出来ていますし、お世辞抜きにこの物件のデザインはとても素敵だと思いますね。
また、もう1つのポイントになるのがゆとりありまくりなランドプランでしょう。12階建の高さが出せる近隣商業地域ながらも容積率は200%と低めの設定になっていることが功を奏し、空地率は約68%という高水準です。
空地の大半は駐車場及びそこへ向かう車路にはなってしまうものの、エントランスアプローチはピロティ状の広々とした空間に出来ていますし、駐車場(全18台)を平置駐車場に出来ているあたりもこのゆとりあってのものです。
そのエントランスアプローチは中央1号公園寄りとなる敷地南東部に設けることが出来ているので公園方向からも目立ちますし、駅前にスケール感のある分譲マンションがほぼ存在しておらず、築浅のものも少ない大和駅前では一目置かれる存在になりうるだけのパフォーマンスを有した物件と言えるでしょう。
まぁ、敷地の東西(全戸南向きとなる建物部分の脇)に車路や駐輪場が設けられるぐらいの余裕が残っており、そうであれば"さらにワイドスパン"を目指して欲しかったという思いもありますけど…。
公式ホームページ

お部屋は70㎡の3LDK、南東角住戸です。南方向には7階建のマンションがありますが、南東方向は中央1号公園のパークフロント、南西方向は青空駐車場になる良好なポジションです。
間取りは物件内で最も大きなもので、物件内唯一の70㎡台になります。中住戸(1フロア2戸)は全て50㎡台ですし、駅近であろうともエリア的なところで言えばもう少し大きい方が良かった印象もありはするものの、ギリギリでも70㎡に乗せているのは悪くないでしょう。
ポイントはコーナー部の造りでしょうね。上述のように外観デザインにも配慮したL字バルコニーは魅力ですし、LDやキッチンの東側に開口部が設けられているあたりにも好感が持てるでしょう。
洋室3には直角に曲がるタイプのウォールドアが採用されLD空間との一体利用もしやすくなっていますので、空間的な広がりも得やすいですね。
坪単価は276万円。平均では250~260万円といったところになるでしょうか。
そのように大和駅は近年の供給が少なく、直近のデュオステージ大和(2019年分譲/平均坪単価約245万円)はそのように30~40㎡台のみの構成なので参考にはなりません。
ただ、それ以前のファミリータイプで言うと、2017年分譲のメイツ大和クロスグランデ(駅徒歩8分/平均坪単価約185万円)、ディアスタ大和(駅徒歩3分/平均坪単価約210万円)といったところがあり、直通線開業前な上、今とは相場がかなり違うとはいえガッツリ上昇している印象になりますね。
もちろんお隣瀬谷駅直結徒歩1分のライオンズ横濱瀬谷ステーションスクエア(2020年分譲/平均坪単価約300万円)などと比べれば安いですし、大和駅は"交通利便性のわりに過少評価されている"ぐらいの感覚があったので無茶なお値段とは思いませんが、近隣の方は特に立派なお値段に感じてしまうのではないでしょうか。
立地に加え、そのようにデザインや間取りも優れた物件なので、大きな違和感はないのですが、ブランドやスケールといった面での強みがないのが悩ましいところになるでしょうね。
設備仕様面は、小ぶりな物件ですのでディスポーザーはありませんし、トイレ手洗いカウンターなども見当たらないシンプルなものになります。
管理費は200円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、50~70㎡台の総戸数46戸という小ぶりなスケールを考えればリーズナブルな方でしょう。
そのように駐車場を全て平置(全18台。身障者用1台、1階住戸専用駐車場2台含む)に出来ていることも功を奏していると思われます。