シエリア秋葉原イースト【方立てと設備がちょっと…】4階47㎡6,090万円(坪単価427万円)

続けて、シエリア秋葉原イースト。

設計・施工は売主(事業主。当物件は関電不動産開発とのJV)でもある川口土木建築工業です。

50・70㎡台もありはするものの、30~40㎡台が多くを占めた総戸数36戸という小規模物件で、敷地面積は360㎡ほどしかありません。

ただ、前回の記事で書いたように、都心部の商業地域にしては周囲に高い建物が少なく、かつ、三方接道の敷地でもあるのでそのスケール以上の存在感はありますね。

デザイン監修には三菱地所の「ザ・パークハウス」での実績が豊富なインタープランデザインセンターを起用し、特に西面中央を縦に貫くマリオン状の設えは目立ちます。また、外壁などには日本の伝統色である小町鼠、土器色を用いることで独特の雰囲気を演出出来ているのもポイントになるでしょう。

エントランスはスケールなりに小ぶりですが、木目調軒裏のキャノピーも印象的で、やはりデザインに気を使っている様子が窺えますね。

前回のシエリア秋葉原イースト

公式ホームページ
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お部屋は47㎡の2LDK、南西角住戸です。敷地南側中央の一部に3階建(戸建)の既存建物がありますが、それを越えるぐらいのポジションになります。この階では視界抜けが得られる感じにはならないものの、西側道路の向かいの前建も低層のため、圧迫感はありません(隣接してはいませんが、西~南西方向にかけては10階建程度のマンションがあるため日照への影響はあるでしょう)。

間取りは47㎡ということで、2LDKとしては小ぶりです。その上、やはり小規模物件なりに柱の食い込みが顕著なタイプでもありますので、有効面積は大きいとは言えないでしょう。

廊下が短めに出来ているのは良い材料である反面、やはり窓際の梁(柱が食い込んだことで梁も食い込む)の影響で、洋室2の方立てが大きくなっており、”大きな1LDK”的な使い方がしにくくなってしまっているのも残念ですね。

玄関にはあまり見かけないタイプの凹みがあり、ゴルフバックやベビーカー置場などとしての機能は果たせそうではありますが、全体として収納も少な目です。

洋室2のディスプレイ収納は面白いっちゃ面白いですけど…。

坪単価は427万円。前回の記事で書いたように"面積帯による単価差"が感じにくい価格設定で、物件平均は430~440万円程度になるでしょうか。
コンパクト物件としては、先行する近隣物件ウィルローズ秋葉原(全戸30~40㎡台)の平均坪単価が約430万円ですし、違和感はないでしょう。

ウィルローズの際に言及したように、千代田区側の物件はさておき台東区側の近年の供給と比較するとわりと値上がり感があるのは事実ですし、この単価帯としては以下のように設備面が悲しい感じですけど…。

設備仕様面は、小規模コンパクトですのでディスポーザーがないのは仕方ないところと言えるでしょうか。
また、シエリアですのでもちろんオール電化なのですが、やはり床暖房がないどころか水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターもないとのことで、かなり残念ですね。食洗機も50・70㎡台のみとなります。

管理費は355円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下での水準ですので小規模なりに高くなってしまっています。

駐車場は身障者用を含む4台で平置になりますが、うち2台は事業協力者用になります。

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