クリオ川越大手町【駅は遠いが十ヵ町の中心】3階81㎡5,295万円(坪単価217万円)

クリオ川越大手町。

所在地:埼玉県川越市大手町11-4
交通:本川越駅徒歩15分、川越市駅徒歩20分、川越駅徒歩24分
用途地域:第一種住居地域
階建・総戸数:5階建、49戸

先行するサンクレイドル川越立門前通り(松江町2丁目)同様、時の鐘を中心とする「川越十ヵ町」の景観形成区域として建築物の厳しい制限が定められたエリア内に誕生する物件になります。

十ヵ町内は全てではないにしろ「時の鐘」の高さを超えない16mの制限がなされているエリアが多く、こちらもその一画になります。サンクレイドルの記事で書いたように十ヵ町内は歴史的・伝統的建築物も多いですし、そのように高さ制限もあるため分譲マンションはほとんど存在しないのですが、こちらは大手町アドレスであることからもお分かりのように時の鐘が徒歩6分という"蔵の町・川越の本流"と言えるポジションで、近年開発の進む川越駅前ではなくいわゆる川越に愛着のある方(地縁のある方)にとってはかなりの希少性を感じることのできる物件になるでしょう。

ちなみに、大手町アドレスでの供給は約23年ぶりのことになるとのことです。この後にやはり十ヵ町の仲町アドレスでレ・ジェイド本川越コエドテラス(ギリギリ16m制限から外れたポジションのため14階建となっている)が分譲予定であり、”川越の本流”エリアにまで開発の波が少なからず訪れているので今後も十ヵ町内にボチボチ出てきそうではありますが、貴重な存在であることは確かですね。

こちらは本川越駅徒歩10分だったサンクレイドルよりも駅が遠く徒歩圏ギリギリのポジションにはなるため、交通便や買物便はけして良いものとは言えません。ただ、住居系地域に位置しており周囲は戸建中心の落ち着きある住宅街というのも魅力的ですね。以前は大きな青空駐車場(月極及びコインパーキング)があったところになります。

スーパー事情で言うと、ミニコープが徒歩5分、マルエツが徒歩9分ということで不便とまでは思いませんが、多くの商業施設が利用しやすい川越駅や本川越駅徒歩10分圏内の物件と比べると弱いですね。

一方、川越市役所が徒歩6分となることからもお分かりのように駅から離れた当物件の界隈が川越市の中枢エリアになっており、中央図書館が目の前徒歩1分、通学区の川越第一小学校が徒歩5分といったあたりは良い材料になるでしょう。

公式ホームページ
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お部屋は80㎡超の3LDK+S、南東角住戸です。東側は戸建エリア、また、南側は当物件のエントランスアプローチになっており(当物件の敷地はいわゆる旗竿形状で、南側のみが接道しています)、その上、道路の南側も図書館の青空駐車場になっているためこの階でも日照はもちろん、視界抜けまで望めますね。

間取りは80㎡超ということでこのエリアに限らず近年は見かけることがとんと少なくなっているのですが、当物件は南西角も80㎡超、上層階ルーバル付のものには90㎡台もあるなど”川越の本流”かつ”駅距離のあるポジション(駅近エリアに比べれば単価が抑えられている)”なりの面積設定になっていると感じます。

4LDKとしては大きくはないながらもこの面積帯の角住戸にしては廊下の長さが抑えられ、かつ、柱の食い込みも抑えたタイプなので手狭さを感じることはなさそうです。
東面(妻面)4室設計で、LDが角位置(二面採光)でないのはちょっと残念ではありますが、引き戸の開け閉めで洋室2・3がLDと一体利用しやすい設計になっているのも好感の持てる点でしょう。

この面積帯にしては玄関下足スペースがやや小さ目、また、浴室が1620ではなく1418なのは惜しいですね。

坪単価は217万円。物件平均はこのお部屋と同じか気持ち安いぐらいになるでしょうか。サンクレイドル川越立門前通りと比べるとやや高くなっているようで、こちらの方が駅距離があることを考えると高く感じますが、こちらには駅距離で計れないさらなる立地的な魅力があるのは確かですし、デザインなどにも力を入れた物件(次の記事で言及します)なので、大きな違和感はないでしょう。

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