リビオタワー羽沢横浜国大【申し分のない設計・デザイン】11階58㎡5,858万円(坪単価334万円)
続けて、リビオタワー羽沢横浜国大。
設計はアール・アイ・エー、施工は熊沢組で制振構造が採用されています。
デザインやランドプランのおいて最大のポイントとなるのが、再開発実績が豊富なアール・アイ・エーを起用しているという点でしょう。
23階建総戸数357戸というスケールはタワマンとしてはけして大きなものとは言えないのですが、1~4階を商業下駄履きとした物件で、商業だけで約8,500㎡の大きさがありますので、建物全体としての存在感は高いです(この物件以外に高い建物のない羽沢横浜国大駅前であることを差し引いても)。
最も素晴らしいと感じるのは、商業部分(基壇部)と住宅部分のコントラストで、基壇部にはナチュラルなブリックタイル(ホワイト系の上品な色味)、一方で住宅部分はダイレクトサッシとガラス手摺による透明感に加え縦のラインをマリオンで引き締めるという繊細なものになります。
また、屋上部分には羽沢らしく羽型のフィンを設け(コーナー部が迫り上がる形状になったことで立体感が高まっています)、夜間にはライトアップを行うなどハザワバレーのランドマークとしての地位はもちろんのこと、この"センスの良さ"があれば「羽沢横浜国大駅ってどこ?」といったような広域検討者の心をくすぐることも出来るのではないでしょうか。
共用施設は5階にラウンジ、個室ブース、キッチンスタジオで構成されたアクティブラウンジがあり、特に5室のブースはトレンド通りの魅力的なものになります。ただ、その一方で残念なのは高層階ラウンジや屋上テラスがない点でしょうか。低層階でも視界抜けが得られはするのですが、やっぱり「視界抜け」と「高層階からの眺望」というのは違いますし、内陸部(標高の高い)の谷というこの地でしか望めないものだとも思いますからね。
一方、共用部のデザインという点で言うと、エントランスが秀逸ですね。エントランスは駅前広場側からも見える位置のガラス貼の2層吹抜で、その大きなガラス面を介し天井のアートや間接照明のキラメキが外からも見えるようになっているのがとても素敵です。
こういった造りは"外へのアピール"という点でも魅力的ですけど、それ以上にお住まいになる方を幸せにしてくれるものだと思っています。帰宅の際、遠くからこの輝くエントランスが見えるだけで嬉しい気分になるはずです。
前回のリビオタワー羽沢横浜国大。
公式ホームページ

お部屋は58㎡の2LDK、西向き中住戸です。前回の記事で述べたように当物件は全方位眺望がほぼほぼ安泰のようなポジションにあり、西側は2階建(1階クリエイト、2階クリニックモール)、そしてその先(環状2号の先)は畑が多くを占める農業専用地域(市街化調整区域)ということで眺望が遮られる余地はないはずです。
間取りは58㎡のやや大き目の2LDKで、内廊下タワマンにありがちな専有部形状と居室配置のものになります。
内廊下なので共用廊下側に窓を設けることが出来ていないのですが、2LDKならば洋室1室をリビングインの行灯部屋にすれば「足りる(リビングインの居室は、リビングと一体で建築基準法上の採光要件を満たすことで居室扱いが可能)」ため、こういったプランが頻繁に設けられるのです。

しかしながら、当物件が面白いのは実はこういったワイドスパン3LDKがあるという点でしょう。東向き中住戸にはそうは見られないワイドスパン3LDKが設けられていて、全室がバルコニーに面した3LDKはとても貴重ですね。いわゆる外廊下物件(共用廊下側に居室を設けることが可能)では多くが田の字プランになりますし、この物件と同じで全方位に住戸が設けられた内廊下のタワマンでもここまでのワイドスパン(全室がバルコニーに面している)は稀です。
当物件は総開発面積約16,000㎡の中の約4,200㎡で、こういったフロア形状にするのにお誂え向きな敷地形状を確保しやすかったという事情が大きいのだとは思いますが、前回の記事で述べたようにサッシ高(三次元構造)にも拘りが感じられる物件であり、二次元・三次元共に近年稀に見るほどの素晴らしいパフォーマンスに感心させられます。
まぁ、こちらのような2LDKはそのように一般的な印象になりますし、連窓サッシが導入されていないのはちょっと残念ですけど、柱のアウトフレームは文句のつけようがないですね。
玄関ドアの木目調が、アルコーブ~内廊下にかける部分まで続いているあたりも秀逸で、価格帯以上の高級感を意識しているあたりにも好感が持てますね。
坪単価は334万円。70㎡台の3LDKと比べるとグロスが嵩まない分、気持ち高めではありますが、30㎡台(低層階でも坪単価360万円超)とは異なり、大きな単価差はありません。物件平均としては340万円ぐらいになるでしょうか。
むろんこの界隈には比較できるような物件がないので難しいところではあるのですが、東急・JR経由での都心直通駅徒歩1分の利便性の高さは言わずもがなで、ドレッセタワー新綱島(新綱島駅徒歩1分/平均坪単価約395万円)よりも相当程度安くなるのは当然としても2020年分譲のライオンズ横濱瀬谷ステーションスクエア(瀬谷駅徒歩1分/平均坪単価約300万円)なんかと比べた場合にはコスパの良さを感じることが出来ると思います。
※ライオンズは駅直結ではありますが、タワマンではないですし、2020年と比べ相場がさらに上がっているのも言うまでもないことです。
ちなみに、第1期は111戸の供給ということで、好調なスタートと言えそうですね。
中古はさておき、都心まで30分ほどの直通駅徒歩1分のタワマンが300万円台前半~中盤というのは貴重ですので、ニーズは少なくないでしょう。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、天然石の水回り天板など単価帯なりに充実しており、さらに24時間換気が1種換気(機械給気)なのも魅力ですね。室内横壁からの自然吸気だと音が入ってきやすいことへの配慮でしょうか。
管理費は337円/㎡。ディスポーザー付、かつ、内廊下、さらに、商業下駄履きゆえの24時間有人管理でもありますのでこの水準ならば悪くないでしょう。
駐車場は全144台で建物内タワーパーキングになります。
設計はアール・アイ・エー、施工は熊沢組で制振構造が採用されています。
デザインやランドプランのおいて最大のポイントとなるのが、再開発実績が豊富なアール・アイ・エーを起用しているという点でしょう。
23階建総戸数357戸というスケールはタワマンとしてはけして大きなものとは言えないのですが、1~4階を商業下駄履きとした物件で、商業だけで約8,500㎡の大きさがありますので、建物全体としての存在感は高いです(この物件以外に高い建物のない羽沢横浜国大駅前であることを差し引いても)。
最も素晴らしいと感じるのは、商業部分(基壇部)と住宅部分のコントラストで、基壇部にはナチュラルなブリックタイル(ホワイト系の上品な色味)、一方で住宅部分はダイレクトサッシとガラス手摺による透明感に加え縦のラインをマリオンで引き締めるという繊細なものになります。
また、屋上部分には羽沢らしく羽型のフィンを設け(コーナー部が迫り上がる形状になったことで立体感が高まっています)、夜間にはライトアップを行うなどハザワバレーのランドマークとしての地位はもちろんのこと、この"センスの良さ"があれば「羽沢横浜国大駅ってどこ?」といったような広域検討者の心をくすぐることも出来るのではないでしょうか。
共用施設は5階にラウンジ、個室ブース、キッチンスタジオで構成されたアクティブラウンジがあり、特に5室のブースはトレンド通りの魅力的なものになります。ただ、その一方で残念なのは高層階ラウンジや屋上テラスがない点でしょうか。低層階でも視界抜けが得られはするのですが、やっぱり「視界抜け」と「高層階からの眺望」というのは違いますし、内陸部(標高の高い)の谷というこの地でしか望めないものだとも思いますからね。
一方、共用部のデザインという点で言うと、エントランスが秀逸ですね。エントランスは駅前広場側からも見える位置のガラス貼の2層吹抜で、その大きなガラス面を介し天井のアートや間接照明のキラメキが外からも見えるようになっているのがとても素敵です。
こういった造りは"外へのアピール"という点でも魅力的ですけど、それ以上にお住まいになる方を幸せにしてくれるものだと思っています。帰宅の際、遠くからこの輝くエントランスが見えるだけで嬉しい気分になるはずです。
前回のリビオタワー羽沢横浜国大。
公式ホームページ

お部屋は58㎡の2LDK、西向き中住戸です。前回の記事で述べたように当物件は全方位眺望がほぼほぼ安泰のようなポジションにあり、西側は2階建(1階クリエイト、2階クリニックモール)、そしてその先(環状2号の先)は畑が多くを占める農業専用地域(市街化調整区域)ということで眺望が遮られる余地はないはずです。
間取りは58㎡のやや大き目の2LDKで、内廊下タワマンにありがちな専有部形状と居室配置のものになります。
内廊下なので共用廊下側に窓を設けることが出来ていないのですが、2LDKならば洋室1室をリビングインの行灯部屋にすれば「足りる(リビングインの居室は、リビングと一体で建築基準法上の採光要件を満たすことで居室扱いが可能)」ため、こういったプランが頻繁に設けられるのです。

しかしながら、当物件が面白いのは実はこういったワイドスパン3LDKがあるという点でしょう。東向き中住戸にはそうは見られないワイドスパン3LDKが設けられていて、全室がバルコニーに面した3LDKはとても貴重ですね。いわゆる外廊下物件(共用廊下側に居室を設けることが可能)では多くが田の字プランになりますし、この物件と同じで全方位に住戸が設けられた内廊下のタワマンでもここまでのワイドスパン(全室がバルコニーに面している)は稀です。
当物件は総開発面積約16,000㎡の中の約4,200㎡で、こういったフロア形状にするのにお誂え向きな敷地形状を確保しやすかったという事情が大きいのだとは思いますが、前回の記事で述べたようにサッシ高(三次元構造)にも拘りが感じられる物件であり、二次元・三次元共に近年稀に見るほどの素晴らしいパフォーマンスに感心させられます。
まぁ、こちらのような2LDKはそのように一般的な印象になりますし、連窓サッシが導入されていないのはちょっと残念ですけど、柱のアウトフレームは文句のつけようがないですね。
玄関ドアの木目調が、アルコーブ~内廊下にかける部分まで続いているあたりも秀逸で、価格帯以上の高級感を意識しているあたりにも好感が持てますね。
坪単価は334万円。70㎡台の3LDKと比べるとグロスが嵩まない分、気持ち高めではありますが、30㎡台(低層階でも坪単価360万円超)とは異なり、大きな単価差はありません。物件平均としては340万円ぐらいになるでしょうか。
むろんこの界隈には比較できるような物件がないので難しいところではあるのですが、東急・JR経由での都心直通駅徒歩1分の利便性の高さは言わずもがなで、ドレッセタワー新綱島(新綱島駅徒歩1分/平均坪単価約395万円)よりも相当程度安くなるのは当然としても2020年分譲のライオンズ横濱瀬谷ステーションスクエア(瀬谷駅徒歩1分/平均坪単価約300万円)なんかと比べた場合にはコスパの良さを感じることが出来ると思います。
※ライオンズは駅直結ではありますが、タワマンではないですし、2020年と比べ相場がさらに上がっているのも言うまでもないことです。
ちなみに、第1期は111戸の供給ということで、好調なスタートと言えそうですね。
中古はさておき、都心まで30分ほどの直通駅徒歩1分のタワマンが300万円台前半~中盤というのは貴重ですので、ニーズは少なくないでしょう。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、天然石の水回り天板など単価帯なりに充実しており、さらに24時間換気が1種換気(機械給気)なのも魅力ですね。室内横壁からの自然吸気だと音が入ってきやすいことへの配慮でしょうか。
管理費は337円/㎡。ディスポーザー付、かつ、内廊下、さらに、商業下駄履きゆえの24時間有人管理でもありますのでこの水準ならば悪くないでしょう。
駐車場は全144台で建物内タワーパーキングになります。