ザ・浅草レジデンス【「シティハウス」ではダメなのね】10階67㎡10,400万円(坪単価512万円)

ザ・浅草レジデンス(THE ASAKUSA RESIDENCE)。

所在地:東京都台東区浅草1-62-2他(地番)
交通:浅草駅徒歩3分(つくばエクスプレス。東京メトロは徒歩6分、都営線は徒歩7分)、田原町駅徒歩4分、蔵前駅徒歩10分
用途地域:商業地域
階建・総戸数:地上14階地下1階建、113戸(非分譲住戸15戸含む。その他店舗)

つくばエクスプレス浅草駅が目と鼻の先となる国際通り沿いに誕生する物件です。

普通に住友不動産が単体で分譲する物件で、とりわけスケールの大きな物件でもありませんので「ザ・浅草レジデンス」というネーミングは少々大袈裟というか大風呂敷を広げ過ぎな感があるのは否定できません。
※住友不動産は駅徒歩1分にシティハウス浅草ステーションコート(2003年分譲)の実績がありますのでシティハウスは使いづらかったのだとは思います。

とはいえ、雷門通りの1本北側の通り(当敷地の南側は食通街)に位置したまさに浅草なポジションであるのは確かで、ホームページで謳われる「浅草の本流」であるのは確かでしょう。

また、東側のエリアは浅草駅前や仲見世通りなどから続く繁華街になっており浅草寺の借地となっているところが多く、用途自体はこの敷地と同じ同商業地域ながら10階建以上の建物がほとんど存在していません。そのため、上層階からの隅田川方向(花火大会・スカイツリー)や浅草寺方向の眺望も「THE ASAKUSA」たる所以になるでしょう。

スーパー事情も目立ちますね。浅草ROX(西友)と三平ストアが徒歩2分、オオゼキが徒歩4分、ライフも徒歩6分、さらに徒歩5分程度のところに3月にオーケーがオープンしているという鬼に金棒レベルのものです。

まぁ、限りなく観光地に近いポジションではあるので賑やかな環境なのは言わずもがなですが、浅草を愛する方にとっては魅力が大きいはずです。

なお、通学区は浅草小学校で徒歩10分と少々距離感があります。

公式ホームページ
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お部屋は67㎡の3LDK、南西角住戸です。南側の食通街の向かいにはこの物件よりも高いKn浅草ビルがあります。ただ、西側は国際通りで、向かいも低層建物が多くなっているので視界抜けが得られます(※西方向、国際通りから1本入ったポジション(80m先)にサンケイビルの15階建のマンションが建設中なので、影響が生じます)。

間取りは南東角の75㎡に比べると小さな3LDK角住戸になるのですが、北東・北西も同67.14㎡になっており、住不らしく面積を絞った印象になります。

ただ、見ての通り柱のアウトフレームは行き届いており、かつ、田の字ベースで廊下が一直線になっているので効率性は高いですね。

1億超のグロスからすれば”平凡なプラン”という印象にはなるものの、「連窓サッシ×方立ての小さな引き戸」は住不物件らしい魅力的なものですし、間取りに華やかさを求めない方(立地重視の方)には悪くないプランでしょう。

坪単価は512万円。現在は第2期まで進んでいますが(先着順で分譲中)、第1期で分譲された南東角住戸75㎡の上層階15,000万円(坪単価658万円※)に比べれば遥かにかわいい水準ですね。
※確かに東方向は魅力的な眺望ではあるものの、”隅田川フロント”だったグランドメゾン浅草花川戸(平均坪単価約510万円※ほぼ50㎡台)の眺望にはとても及びませんので、流石なお値段設定だと…。

特別魅力的なものがなくとも視界抜けも得られるこちらの中上層階などの500万円そこそこの水準であれば隅田川向こうのクレヴィア両国国技館通り(上層階が500万円そこそこ)と比べた場合にはむしろこなれているぐらいの印象でもありますね。

ただ、近年の浅草駅界隈(徒歩10分圏内)のファミリータイプの供給事例としては、ザ・パークハウス浅草(2019年分譲/平均坪単価約325万円)、クリオ浅草セントラルマークス(2020年分譲/平均坪単価約410万円)、ルジェンテ浅草アベニュー(2021年分譲/平均坪単価約335万円)と言った感じで、駅近や珍しい立地、さらに直近のさらなる相場上昇を考慮しても住不物件でければここまでの水準にはなっていなかったでしょうね。

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