サンクレイドル桜街道レジデンス【共用部にワーキングスペース、専有部は平均70㎡超】2階71㎡3,688万円(坪単価171万円)

続けて、サンクレイドル桜街道レジデンス。

設計は光和設計、施工はファーストコーポレーションです。

同じく桜街道駅を最寄りとし、スケール的にも近いものがあったサンクレイドル玉川上水とサンクレイドル桜街道Ⅱの施工は淺川組だったのですが、こちらはファーストコーポレーションであるところを見るとファーストコーポレーションの特命受注案件かもしれません。

このエリアに強いアーネストワン物件の中でも随一のスケールを誇る物件で、特長の1つに敷地面積4,500㎡超が生み出す共用空間があるでしょう。

空地率約57%の多くは駐車場や1階住戸の専用庭などに割かれてはいるものの、エントランスアプローチ~ホールにかけての設計にはスケールなりのゆとりを感じることが出来ますし、ラウンジは個室ブース(2室)やテーブルも兼ね備えたワーキングスペース仕様になっています。

また、サンクレイドルシリーズはあまりデザインに力を入れる印象がないのですが、ここはサンクレイドルシリーズでは珍しくスケール感のある物件であることも影響してか(デベロッパーは失敗するわけには行かない)、デザイン面への拘りが窺えるものになっており、エントランスホールやワーキングスペース周りも上品で雰囲気の良いものですね。

敷地北東部には小さめながらも自主管理公園も施されます。

前回のサンクレイドル桜街道レジデンス

公式ホームページ
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お部屋は71㎡の3LDK、西向き中住戸です。西側道路の向かいは以前は畑などもあったのですが、現状更地で森永乳業の所有地になります。いずれは何かしらの建物になることも十分に考えられるのでこういった低層階は視界が妨げられることもあるかもしれませんが、やや南西に傾いたプランですのでその場合も南西~南方向の日照は将来に渡り保たれるのではないでしょうか。

間取りは70㎡そこそこのオーソドックスな横長リビングプランになります。

この価格帯の板状マンションなので共用廊下側の柱が食い込んでいることに違和感はありませんが、見ての通り玄関ドアを開けると共用廊下の人の通りを邪魔してしまうレベルで、そのあたりはもう少しゆとりあるものに出来ていると良かった印象にはなりますね。

一般的なプランなので多く語ることはないのですが、キッチンがカウンター一体型の奥行のあるものになっているのは良い点でしょう。

坪単価は171万円。先ほどの上層階南東角ルーバルプランとそう差のない単価設定になっています。

物件平均は180万円ぐらいになるでしょうか。2019年分譲のサンクレイドル桜街道IIは駅徒歩5分で平均坪単価約170万円だったのでやはりこのご時世なりに値上がりは感じます。
ただ、やはり平均専有面積70㎡というしっかりとした面積を保ったことで(桜街道IIも70㎡ほどでほぼ同じ)、単価を伸ばしきれていない印象がありますのである程度の面積をお求めの方には悪くはない水準でしょう。

設備仕様面は、このスケールでもディスポーザーがありませんし、トイレ手洗いカウンターなどもない単価帯なりのシンプルなものになります。
ただ、この単価帯ならば床暖房が付いていれば御の字だと思います。

管理費は172円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下で、総戸数100戸超のスケールメリットがあることを鑑みるともうちょい安くともおかしくなかった印象ではありますが、昨今のインフレ基調からすれば絶対的には控えめな水準です。

駐車場は全81台で、身障者用・来客用を含む9台が平置、残りの72台が機械式になります。
駐車場設置率が70%超と昨今の物件にしては高めなのは良い点ではありますが、機械式率が高く、ランニングコストが思ったよりも安くない要因の1つではないでしょうか。サンクレイドル桜街道IIも同様の傾向を感じました。

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