クレヴィア三軒茶屋【パラレロ×WABURO】3階86㎡16,490万円(坪単価630万円)

クレヴィア三軒茶屋。

所在地:東京都世田谷区若林1-69-1他(地番)
交通:三軒茶屋駅徒歩11分
用途地域:第一種住居地域
階建・総戸数:地上5階地下1階建、52戸

若林1丁目の北陸電力世田谷寮跡地で、環七通りや世田谷通りからしっかりと内に入った住宅街に位置しています。三軒茶屋駅を最寄り(世田谷線駅除く)とする物件は246、世田谷通り、環七通りに面したものが多いですし、駅近物件は繁華街の中にあるものも少なくないので、こういった住宅街の中の住宅街という感じのものはわりと珍しいですね。

2020年に分譲されたディアナコート三軒茶屋は駅徒歩6分の住居系地域で、蛇崩川緑道沿いという魅力もあるものでしたが、弦巻街道沿いでもありましたし、緑道(暗渠)沿いゆえにやや標高が低いという事情(水害リスクがないとは言えない)もありました。

こちらのデメリットはやはり駅距離でしょう。
三軒茶屋駅の徒歩11分はパティオ口からのものですので分数表示以上に遠く感じるかもしれません。ただ、起伏の少ないアプローチにはなりますし、使おうと思えば世田谷線が使えるポジションなのも良い点ではあるでしょう。若林駅も西太子堂駅も徒歩5分程度なのでそこから電車に乗って三茶に向かうというのはないような気はしますが…。

また、住居系地域の中ほどに位置していながら、スーパー事情はトップとピーコックが徒歩5分、まいばすが徒歩6分、東急ストアと肉のハナマサが徒歩10分と良好です。

まだまだ時間がかかりそうではありますが、246と世田谷通りの間となるいわゆる三角地帯では再開発が準備されていますし、そういった意味での期待も小さくはないでしょうね。

なお、通学区は若林小学校で徒歩11分と少々距離感があります。

公式ホームページ
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お部屋は86㎡の3LDK、南西角住戸です。敷地南西部に位置した角住戸で両面共に接道したポジションです。南側道路の向かいには同5階建のレジデンス若林がありますが、こちら寄りの部分は駐車場などになっているため、建物までの離隔は図れています。
西~南西側は戸建を中心とした低層の住宅街になっているため、この階でも視界抜けが出てくるぐらいの良好なポジションになりますね。

間取りは100㎡超のプレミアムプランも設けられた物件の中ではとりわけ大きなものではありませんが、”一般的な範疇”のプランの中では大きなもので、特色も少なくありません。

当物件のキャッチフレーズは「道を創る。そして、まだ見ぬ世界へ」というもので、特に間取りにおける「一つ一つのプランに個性と物語を」というフレーズにもその思いがあふれています。

当プランにおける特徴は主に2つあって、それはキッチンと浴室ですね。

キッチンはアイランドな配置になっているのですが、キッチン自体も特異なものでトーヨーキッチンの「パラレロ」が採用されています。

従来型のキッチンとは異なり、「大型3Dシンク」+「可動するプレート&まな板」によりシンクスペース内で洗う・切る・盛り付けるなどの作業を完結させやすくしており、それによって生まれた余白にフリースペースを設けています。

このパラレロを用いたプランのすべてがアイランドキッチンではないのですが、このパラレロは回遊性の高いアイランドキッチンだからこそ生きるところもありますし、レンジフードも「UFO」という魅せるタイプになっているのも気が利いていますね。

従来のキッチンとはかなり違いますので、人によって評価が分かれそうではありますが、開放的でお洒落なキッチンで気持ちよく料理がしたい方には良さそうですね。

次の浴室ですが、こちらも凄いです。
「WABURO(アステック社)」とのコラボで、浴槽の框には香が魅力の檜を採用、また、浴槽内は御影石を採用するという拘りようで見た目の美しさと質感(肌触り)も申し分ありません。
ダウンライトは調光タイプ、さらに防水仕様の音響スピーカーも内蔵ということでまじでまんじで癒されまくりな空間になることでしょう。

WABUROが採用されているのは70㎡台以上のプラン(70㎡そこそこで浴室が1620なのは凄いことです)だけになりますが、当物件は50㎡台にも以下のような露天風呂プランがあるなど、まさに「個性」と「物語」を感じる物件に仕上がっています。
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ほんとやらしいわぁ(笑)

なお、玄関には手洗いボウルが完備されていますし、水回りのインパクトが非常に高い物件なので、ちょっと霞んでしまうかもしれませんが、そもそもの設計面でも大いに魅力のある物件であることを忘れてはいけないでしょう。

こちらは逆梁工法を採用し、掃き出し窓のサッシ高を天井間際までの2.4mとしているので採光面での魅力は相当に高いです。バルコニーにもう少し奥行があれば…という思いはあるものの、LDの南側の5連サッシ×サッシ高2.4mの破壊力は凄いものがあります。

一方、角住戸なりに廊下が長めですし、水回りにゆとりを設けた分、LDの畳数自体はやや小さい印象にはなりますが(洋室3はウォールドアなどが採用されていると良かった?)、LDドアのサイドがガラスになっていて視線が抜けるあたりも素敵ですし、随所にセンスの良さと拘りを感じることのできる物件ですね。

坪単価は630万円。ちなみに最上階にはこんな感じの「WABURO」が「坪庭」に隣接するプレミアムプランがあり坪単価700万円ちょっとという水準になっています。
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100㎡超のほんまもんのプレミアムなタイプですし、ルーバル付のプランでもあるので、キッチンや浴室に特長はあれど、居室配置などが一般的な範疇のこちらのプランとの単価差は意外に小さいというか、こちらのプランの600万円超はやや強く感じるところがあります。

上述のようにこのタイプのキッチンや浴室自体が非常に魅力的ですし、100㎡超とはグロスが1億近く違いますので、検討者はほぼ被らないのだとは思いますけど…。

近年の近隣供給事例は、ディアナコート三軒茶屋(2020年分譲/三軒茶屋駅徒歩6分/平均坪単価約490万円※30㎡台も多く、平均専有面積は50㎡台半ば)、オープンレジデンシア三軒茶屋(2020年分譲/三軒茶屋駅徒歩11分/平均坪単価約390万円)、ピアース若林レジデンス(2020年分譲/若林駅徒歩4分/平均坪単価約395万円)があり、ディアナコートと比べても大分高くなっていて驚かされますね。

上述のように水回りなどにかなり拘りを感じる物件で、実際、凄く素敵ではあるのですが、このエリア・駅距離でプレミアムではない中層階プランが優に600万円を超えているのはどうでしょうか。

このように差別化を図った分コストが嵩んでいるのは当然のことだとは思いますけど、一般的な仕様だったらいくらになるのだろうか…。1,000万円安く出来てたとしても坪単価592万円ですからね…。

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