レ・ジェイドクロス千代田神保町【本館のエントランスも兼ねる半円アーチデザイン】45㎡6,630万円(坪単価487万円)
続けて、レ・ジェイドクロス千代田神保町。
設計はスタイレックス、施工は鉄建建設です。
前回の記事で書いたように当物件の最大のポイントと言っても過言ではないのが「千代田区景観まちづくり重要物件」に指定される東方学会本館との連続性(改修が行われる東方学会本館と当物件の1~3階部分がエキスパンションジョイントで連結されます)で、景観を考慮するだけでなく東方学会本館が持つ特徴を生かしたデザインを採用しているのです。
最も特徴的なのは、3階以下の基壇部(2~3階はオフィスフロア)のデザインで、インパクトのある半円アーチ形状のエントランスに加え、2~3階部分の窓の形状も東方学会本館にならったものとしていることでしょう。
大正15年からある東方学会本館自体は歴史的意義は強くとも現代のセンス(感覚)から言えばけして素敵な建物という印象にはならないように思いますし、あえて今の時代にそれとの連続性を図ることの疑問もなくはないものの、その半円アーチ形状のエントランス周りの雰囲気は素敵ですし、中上層部はダイレクトサッシなども採用したモダンさが窺えるデザインになっているあたりからも上手に融合した印象にはなりますかね。
バルコニーの洗濯物や室外機が周囲から見えないように配慮し、バルコニー周りに細やかな柄が美しい和紙のガラススクリーンを導入しているあたりも素敵ですね。
一方で、東方学会本館との連続性を考慮したのか外壁がタイル貼でないあたりは少々気になる点で、風合いが出る反面、高級感という点ではちょっと…。
また、半円アーチ状のエントランスはオフィスとの共用ですが(改修後の東方学会本館のエントランスも兼ねている)、エントランスホール&ラウンジの手前にセキュリティラインがあり、そのエントランスホール&ラウンジも総戸数50戸の物件としてはゆったりとした印象になりますね。
デザイン的にはややカジュアルな感じで、こういった価格帯の物件としては珍しいタイプのデザインではあるものの、床材はヘリンボーン貼で素敵ですし、肩ひじ張っていない感じのお洒落さがあるでしょう。
前回のレ・ジェイドクロス千代田神保町。
公式ホームページ

お部屋は45㎡の1LDK、北角住戸です。北西側には隣接建物がありますが、当プラン(8~13階)はそれを越えるぐらいの高さにあり、北側も西神田公園のパークビューとなる良好なポジションです。
西神田公園の先には25階建の西神田住宅(区営・区民住宅)がありますし、やはり日照は期待できないポジションにはなりますが、こちらは40㎡台のコンパクトプランですのでけして悪くはないでしょう。
間取りは、エリアを問わず近年は珍しい40㎡台中盤の大きな1LDKになります。
先ほどの80㎡台中盤の2LDKのような面積的なゆとりはないものの、だからこそリビングインの"リーディングベッドルーム(まどろみスタイル)"が生きると思いますし、贅沢な一人暮らしが味わえそうなプランですね。
キッチンが動線上にありプライバシーが皆無なのは玉に瑕ですが、動線上にはめ込んだことで効率性自体は高いですし、見ての通りキッチンが小さいあたりからしてもLD周りの空間設計を重視したものと言えるでしょう。
ニッチがあり下足スペースが広々としている玄関も好感が持てますね。
角住戸にしては開口部が少なく、角住戸らしさが感じにくいのは残念ですけど…。
坪単価は487万円。そのように近年の1LDKとしては大きく、グロスはそれなりですが、前回の記事で書いたように定借なりに単価を抑えることが出来ているため、大き目の1LDKをお探しの方にはフィットする提案になるでしょう。
やはり前回の記事で述べたように地代は380円/㎡(解体費用積立金195円/㎡含む)と高いのですが、以下のように管理費は地権者の意向もあるのかリーズナブルな水準に出来ており、トータルのランニングコストという点では一般的な所有権物件と大きな差はありません。
設備仕様面で気になるのはディスポーザーがない点でしょうか。120~130㎡台の最上階プレミアム住戸にとってはもちろんのこと、相当数ある80㎡台の2LDK~3LDKにとっても残念ですね。
食洗機、フィオレストーンの水回り天板、トイレ手洗いカウンターなどは備わっていますが、タイルや天然石を用いた浴室(100㎡超のプレミアムタイプには備わっている)などワンランク上の仕様が採用されているといったことはなく、坪単価500万円前後が多い物件としてはやや弱い印象になります。
なお、玄関ドアはハンズフリー電子錠になっています。
管理費は161円/㎡。こういった単価帯の物件では珍しい"ディスポーザーなしの外廊下"物件だけあって安いですね。
小ぶりなスケールからすればもう少し高くなっていてもおかしくなかった印象ですし、このような価格帯の物件でここまで管理費単価が安いケースは限られているのでそこを抑えたい方にとっては評価できる点になるでしょう。
駐車場は全19台で、身障者用を除いた18台が機械式になります。
設計はスタイレックス、施工は鉄建建設です。
前回の記事で書いたように当物件の最大のポイントと言っても過言ではないのが「千代田区景観まちづくり重要物件」に指定される東方学会本館との連続性(改修が行われる東方学会本館と当物件の1~3階部分がエキスパンションジョイントで連結されます)で、景観を考慮するだけでなく東方学会本館が持つ特徴を生かしたデザインを採用しているのです。
最も特徴的なのは、3階以下の基壇部(2~3階はオフィスフロア)のデザインで、インパクトのある半円アーチ形状のエントランスに加え、2~3階部分の窓の形状も東方学会本館にならったものとしていることでしょう。
大正15年からある東方学会本館自体は歴史的意義は強くとも現代のセンス(感覚)から言えばけして素敵な建物という印象にはならないように思いますし、あえて今の時代にそれとの連続性を図ることの疑問もなくはないものの、その半円アーチ形状のエントランス周りの雰囲気は素敵ですし、中上層部はダイレクトサッシなども採用したモダンさが窺えるデザインになっているあたりからも上手に融合した印象にはなりますかね。
バルコニーの洗濯物や室外機が周囲から見えないように配慮し、バルコニー周りに細やかな柄が美しい和紙のガラススクリーンを導入しているあたりも素敵ですね。
一方で、東方学会本館との連続性を考慮したのか外壁がタイル貼でないあたりは少々気になる点で、風合いが出る反面、高級感という点ではちょっと…。
また、半円アーチ状のエントランスはオフィスとの共用ですが(改修後の東方学会本館のエントランスも兼ねている)、エントランスホール&ラウンジの手前にセキュリティラインがあり、そのエントランスホール&ラウンジも総戸数50戸の物件としてはゆったりとした印象になりますね。
デザイン的にはややカジュアルな感じで、こういった価格帯の物件としては珍しいタイプのデザインではあるものの、床材はヘリンボーン貼で素敵ですし、肩ひじ張っていない感じのお洒落さがあるでしょう。
前回のレ・ジェイドクロス千代田神保町。
公式ホームページ

お部屋は45㎡の1LDK、北角住戸です。北西側には隣接建物がありますが、当プラン(8~13階)はそれを越えるぐらいの高さにあり、北側も西神田公園のパークビューとなる良好なポジションです。
西神田公園の先には25階建の西神田住宅(区営・区民住宅)がありますし、やはり日照は期待できないポジションにはなりますが、こちらは40㎡台のコンパクトプランですのでけして悪くはないでしょう。
間取りは、エリアを問わず近年は珍しい40㎡台中盤の大きな1LDKになります。
先ほどの80㎡台中盤の2LDKのような面積的なゆとりはないものの、だからこそリビングインの"リーディングベッドルーム(まどろみスタイル)"が生きると思いますし、贅沢な一人暮らしが味わえそうなプランですね。
キッチンが動線上にありプライバシーが皆無なのは玉に瑕ですが、動線上にはめ込んだことで効率性自体は高いですし、見ての通りキッチンが小さいあたりからしてもLD周りの空間設計を重視したものと言えるでしょう。
ニッチがあり下足スペースが広々としている玄関も好感が持てますね。
角住戸にしては開口部が少なく、角住戸らしさが感じにくいのは残念ですけど…。
坪単価は487万円。そのように近年の1LDKとしては大きく、グロスはそれなりですが、前回の記事で書いたように定借なりに単価を抑えることが出来ているため、大き目の1LDKをお探しの方にはフィットする提案になるでしょう。
やはり前回の記事で述べたように地代は380円/㎡(解体費用積立金195円/㎡含む)と高いのですが、以下のように管理費は地権者の意向もあるのかリーズナブルな水準に出来ており、トータルのランニングコストという点では一般的な所有権物件と大きな差はありません。
設備仕様面で気になるのはディスポーザーがない点でしょうか。120~130㎡台の最上階プレミアム住戸にとってはもちろんのこと、相当数ある80㎡台の2LDK~3LDKにとっても残念ですね。
食洗機、フィオレストーンの水回り天板、トイレ手洗いカウンターなどは備わっていますが、タイルや天然石を用いた浴室(100㎡超のプレミアムタイプには備わっている)などワンランク上の仕様が採用されているといったことはなく、坪単価500万円前後が多い物件としてはやや弱い印象になります。
なお、玄関ドアはハンズフリー電子錠になっています。
管理費は161円/㎡。こういった単価帯の物件では珍しい"ディスポーザーなしの外廊下"物件だけあって安いですね。
小ぶりなスケールからすればもう少し高くなっていてもおかしくなかった印象ですし、このような価格帯の物件でここまで管理費単価が安いケースは限られているのでそこを抑えたい方にとっては評価できる点になるでしょう。
駐車場は全19台で、身障者用を除いた18台が機械式になります。
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