プレディア横濱山手パークヴィラ【専有部も共用部も「ヴェレーナ」感あり】4階77㎡5,848万円(坪単価252万円)

続けて、プレディア横濱山手パークヴィラ。

設計はスタイレックス、施工は日本国土開発です。

前回の記事で書いたように、JR西日本プロパティーズと大和地所レジデンスのJVで、プラン(オープンエアスペースなど)はヴェレーナならではと感じるところがありますが、デザインに関しては流石にヴェレーナシリーズお馴染みのインターデザインは起用されておらず、スタイレックスによるものになります。

ただ、山手エリアらしい洋館風デザインが採用されており、特にエントランスの車寄せスペースの柱周りのデザインなんかを見るとヴェレーナっぽさも感じますね。

2018年分譲のヴェレーナグラン山手は「グラン」シリーズなりにいわゆるユーロ色を抑えたデザインでモダンさもある”いい塩梅”と感じたのですが、こちらもそれに近いものがあります。
※ちなみに当物件のデザインは横浜三塔をモチーフにしたとのことで、3棟のネーミングもキングスヴィラ(南向き)、クイーンズヴィラ(南・西向き)、ジャックスヴィラ(東向き)となっています。

また、当物件の最大のポイントと言っても過言でないのが敷地面積4,000㎡超のゆとりのランドプランでしょう。
敷地形状的には歪で前回の記事で書いたように南向き住戸率は高くはないものの、敷地南東部のキングスヴィラの南側エントランス周りにはガーデンスペースに加えカスケード(連滝)まで設けられており、迎賓空間としてかなり見栄えのするものになっています。

南傾斜の地なのでエントランスに向かって緩やかな上り坂となっているのが素敵ですし、エントランスホール内をスキップフロア設計(もちろん傍らにスロープのあるバリアフリー設計)にしているあたりも上手いと感じますね。

また、エントランスアプローチの北側には緩やかにカーブするその車寄せが施されており、この空間も非常に見栄えのするものですし、全体的に起伏を生かした立体感のあるものにしているあたりも空間に良い効果を与えているように思います。

共用施設としては1階に半個室空間のあるブックラウンジ、2階にはキッチンも備わったマルチラウンジがあり、総戸数75戸なりの魅力がありますね。
先行するレーベン横浜山手ワンウォードコートが総戸数228戸という非常にスケール感のある物件ということもあり余計に頑張っている印象があります。検討者にとって有益な”マンションあるある”と言えるでしょう。

前回のプレディア横濱山手パークヴィラ

公式ホームページ
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お部屋はジャックスヴィラの77㎡の3LDK、東向き中住戸です。東方向(キングスヴィラにとっての南方向)には戸建がありますが、この階になると越えてくるため、南東方向には丘上ポジションらしい視界抜けも得ることが出来ますね。
方角的に日照時間は短めですけど、朝日を得るには申し分のない気持ちの良いポジションと言えるでしょう。

間取りは中住戸ながら70㎡台後半のしっかりとした面積が確保されています。
山手エリアの物件は専有面積にゆとりがあるものが多いので、これでも小さいぐらいにはなりますが、近年の一般的なエリアの中住戸ではまず見かけることのない大きさになりますね。

一般的な外廊下設計(クイーンズヴィラの2~4階だけは内廊下)でありながら洋室3が行灯部屋になってしまっているあたりは残念に感じたりもしますが、その分、玄関に窓付の土間的なスペースが設けられているのが特徴となるプランです。

最大の特徴は土間スペースですが、2WAYのビッグウォークインクローゼットと洗面所、そして「オープンエアスペース×センターオープンサッシ」などといった工夫も盛りだくさんで中住戸としてはかなり個性あるプランに仕上がってあたりも好感の持てる点でしょう。

坪単価は252万円。日照時間は短めとはいえ、丘上ならではの視界抜けも出てくるポジションですので、この単価であればこのご時世なりに現実的な印象を受けます。

むろん駅距離を重視する方には響かない水準ではあるのですが、そもそも山手エリアはそういうエリアではないですし(もう少し駅に近いポジションでも駅自体が標高の低いところにあるので、眺望(丘上)と交通利便は両立しにくい)、エリア内では貴重なスケール感とそれを生かした共用面のデザインなどを鑑みればこの200万円台半ばは魅力があるように思いますね。

前回の記事でも名前を挙げた低地寄りのレーベン横浜山手ワンウォードコート(2021年より分譲中/根岸加曽台/山手駅徒歩13分/平均坪単価約240万円)の平均的な住戸と大差ない水準ですし、立地の差はあれどヴェレーナグラン山手(2018年分譲/元町・中華街駅徒歩12分/平均坪単価約260万円)やブリリア横濱山手(2020年分譲/山手駅徒歩5分/平均坪単価約320万円)といった丘上物件との比較においても直近の価格高騰をほとんど感じることはないので悪くないでしょう。

設備仕様面は、総戸数75戸のスケールがありながらディスポーザーがないのは残念です。しかしながら、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、天然石の水回り天板(キッチンは側面まで天然石貼り下ろし)などが備わっており、そういった200万円台中盤以下のお部屋にとっては特にコスパの良さを感じることが出来るのではないでしょうか。

管理費は181円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下(クイーンズヴィラの一部除く)ですが、それなりのスケールメリットを感じる水準ではあります。

駐車場は全53台で平置は1台のみ、残りの52台が機械式になります。また、別途来客用が1台用意されています。

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