クレヴィア西馬込【+HANARE×充実のIoT】2階68㎡7,540万円(坪単価366万円)

続けて、クレヴィア西馬込。

設計は安宅設計、施工は松尾工務店です。

建築基準法上は地上6階地下1階建ですが、西側道路方向(接道方向)から見ると普通に7階建に見える物件で、第二京浜のある敷地東側に向かってグラウンドレベルが上がっていくランドプランになります。

配棟は西側道路沿いの西棟(西向き)と敷地内側の東棟(南向き)で構成されており、敷地面積約1,365㎡に対し、建築面積は約870㎡ということで空地率は約36%という少々窮屈なものとなります。

ただそのように空地の捻出が難しい中でも2棟の合間にエントランスホールから続く中庭空間を施しているのが上手ですし、中庭の先にはラウンジスペースを確保し、そちらへの視線の抜けも考慮したものと出来ているのは評価すべき点でしょう。

ラウンジ内にはリモートワークなどに適した個室ブース「+HANARE」があるのもポイントの1つですね。近年の伊藤忠物件はクレヴィア小杉御殿町クレヴィア山吹神楽坂などで同様の「+HANARE」を採用しており、こういった小ぶりな物件でもリモートワークニーズに対応することを意識しています。

外観に関しても近年のクレヴィアらしい拘りを感じるもので、軒先の水平ラインとマリオンの垂直ラインが非常に繊細で、特に、石調と木目ルーバーが合わさったマリオンの存在感が高いですね。

前回のクレヴィア西馬込

公式ホームページ
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お部屋は68㎡の3LDK、西向き中住戸です。西側道路の向かいは東京都交通局変電所の青空駐車場になっており、その先も立正大学附属中高の3階建なので低層階でも悪くありません。

間取りは70㎡に満たない3LDKで中住戸なりに面積を絞った感がありますが、先ほどのプラン同様に玄関に手洗いボウルを完備したニューノーマル時代の特色あるものになります。
キッチンにパラレロ、浴室にWABUROを採用するなど室内空間の個性と高級感を大切にした直近のクレヴィア三軒茶屋ほどのインパクトはないものの、当物件は多くのプランに玄関手洗いボウルが採用されています。

バルコニー側に連窓サッシは採用されていませんし、リビングインの2室の引き戸の開きもやや中途半端(ウォールドアなどでない)なのはちょっと勿体ない印象にはなるものの、共用廊下側の柱のアウトフレームがかなり行き届いた設計というのも魅力的な点になるでしょう。

ファミリークローゼットから洗面室へ入れるウォークスルー設計も良いですね。
まぁ、洋室2・3には収納が皆無なのは疑問ですし、この感じであれば洋室3からもファミリークローゼットに入れるような設計になっていると面白かった気がしますけどれもね。

坪単価は366万円。上層階にはルーバル付などではない一般プランでも400万円近いものがあり、平均では370~380万円といったところでしょうか。

前回の記事で書いたように、ファミリータイプ中心の物件に限定すると、近年の近隣供給事例は、ガーデンテラス西馬込(2018年分譲/駅徒歩8分/平均坪単価約305万円)、ヴィークステージ南馬込桜並木通り(2017年分譲/駅徒歩8分/平均坪単価約340万円)、インプレスト西馬込ヒルズ(2016年分譲/駅徒歩4分/平均坪単価約330万円)といった感じで、数年前の供給であることを考えると単価の上昇度合いは小さ目ですね。
多少の優劣はあれど始発駅の交通便の高さを考えればまずまず現実的な設定と言えるのではないでしょうか。

設備仕様面は、小ぶりなスケールながらディスポーザーが付いています。食洗機、フィオレストーンのキッチン天板、トイレ手洗いカウンターなどに加えIoT機器を充実させた物件で、スマートスピーカー、スマートリモコン(エアコン、テレビなどの家電を遠隔操作)、スマート照明スイッチ(照明を遠隔操作)に加え、スマートカメラ(外出先で室内映像を確認)まで搭載されています。

管理費は337円/㎡。外廊下でもこのスケールでディスポーザーが付いていることを考えれば悪くないでしょう。

駐車場は全7台で、身障者用を含む2台が平置、残りの5台が機械式になります。

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