クリオレジダンス川崎南幸町【素晴らしきエントランスアプローチ】5階44㎡5,195万円(坪単価395万円)

続けて、クリオレジダンス川崎南幸町。

設計は洋設計事務所、施工はノバック、そしてデザイン監修はデザインショップ・アーキテクツになります。

デザインショップ・アーキテクツはクリオレジダンス横濱綱島にも携わっていましたし、ランドスケープデザインを担当するいろ葉デザインも綱島同様ですね。

最大の特長となるのが、ランドプランないしエントランスアプローチでしょう。
敷地面積1,700㎡超・空地率約52%は特筆すべき数字ではないのですが、ランドプランを見ると駐車場部分も含め数字以上に空地が多い印象になりますし、特にエントランス周りには不思議なほどのゆとりを感じることが出来ますね。

敷地南側が接道していないあたりがデメリットにはなる物件ですが、南側隣地からかなりセットバックした位置に建物を計画しており、その間に厚みのある植栽とエントランスアプローチを大々的に設けたことで、非常に見栄えのする空間が生まれています。

アプローチは、緩やかな曲線を描き、傍らには石積み、さらにアプローチからも見える建物の周囲に水盤が設けられているのもクリオシリーズらしい点(このようなそこそこのスケールのある物件でなくとも水盤を設けるのは明和地所ぐらいです)で、エントランス周りの空間設計・デザインに限れば駅前タワマンとも戦えるぐらいのレベルと言えるでしょう。エントランスホール(兼ラウンジ)から二面に水盤(と植栽)が望めますし、それぐらいの素晴らしい出来です。

一方、総戸数93戸というスケールのある物件であることを考えるとリモートワークなどに適したラウンジスペースなどがないのは残念ですかね。
1階には事業協力者店舗も入りますし、そのあたりが影響したところもあるのでしょうが…。

前回のクリオレジダンス川崎南幸町

公式ホームページ
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お部屋は44㎡の2LDK、北向き中住戸です。北側の前建は2~3階建で、その手前には当物件の駐車場への車路などがありますので、この階でも悪い条件ではありません。ただ、2~3階建の先には10階建のマンションなどもあり広域で視界抜けが得られるわけではないですし、北向きなので当然ながら日照はほとんど得ることが出来ません。

間取りは45㎡に満たない2LDKということで、狭小感の強いものになります。

ただ、柱がきれいにアウトフレーム化され、かつ、玄関廊下を限界までコンパクトにした設計なので有効面積は大きいですね。

全室をバルコニー側に設けた設計のためワイドスパンのわりにそれぞれの室の開口部が地味な印象にはなりますが、連窓サッシを採用してのものですのでこれ以上を望むのは酷でしょうか。

ベッドルーム2の方立てがかなり大きくなってしまっており、スライドドアを開いた際のLDとの一体感がそこまで高くないのはちょっと気になる点です。

坪単価は395万円。物件内では小さなタイプでグロスが嵩まないことが影響した強めの単価設定になります。

ただ、プレシス川崎レジデンス(2020年分譲/川崎駅徒歩8分/坪単価約365万円※コンパクト中心で平均専有面積は約43㎡)、オープンレジデンシア川崎(2022年分譲/駅徒歩6分/約395万円※こちらも平均専有面積50㎡弱のコンパクト多め)のコンパクトと比べた場合、駅距離のわりにはしっかりとした印象でやはり共用面に力を入れているなりの価格設定という印象にはなるでしょうね。
上述のように効率的なプランではあるのでリビングインに抵抗がなければ単価は幾らか割り引いて考えるのはアリだと思いますけれども。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、フィオレストーンのキッチン天板、トイレ手洗いカウンターなどが備わっており大きな違和感はありません。

管理費は220円/㎡。ディスポーザー付、かつ、内廊下ですので、リーズナブルですね。
総戸数93戸なのでエレベーターは1基で頑張っているのかと思いきや2基ありますし、この水準できちんと管理されるのであれば魅力的でしょう。

駐車場は全24台で、身障者用を含む平置2台、機械式が22台なります。別途カーシェア用が1台と事業協力者専用が5台あります。

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