ザ・パークハビオSOHO大手町【コワーキングスペース×天高2.73m】10階41㎡239,000円(坪賃料19,209円)

ザ・パークハビオSOHO大手町。【賃貸版】になります。

所在地:東京都千代田区内神田1-15-16
交通:淡路町駅徒歩5分、新御茶ノ水駅徒歩5分、小川町駅徒歩5分、神田駅徒歩6分(JR線。東京メトロは徒歩7分)、大手町駅徒歩7分
用途地域:商業地域
階建・総戸数:13階建、49戸
築年:2022年

内神田1丁目、リビオレゾン大手町ジオ千代田大手町など「大手町」と名の付いた分譲マンションが少なくないエリアで、こちらは賃貸ですが「大手町」と名付けられています。

しかしながら、ポイントとなるのはむしろ「SOHO」の方で、こちらは初の「ザ・パークハビオSOHO」になりますね。

1階に約60㎡のコワーキングスペースを備えることでより、コロナ禍でさらに高まったSOHOニーズに適応している点が最大の特徴になるのですが、このような豊かなコワーキングスペースの実現には「内神田一丁目」という点が大きく影響しています。

2020年4月に「内神田一丁目周辺地区都市再生駐車場施設配置計画」が施行され、これまでは各建物単位に課せられていた駐車場附置義務が区域単位に調整可能となり、同制度の活用により当物件では駐車場の設定が免除されているのです。
当物件は約260㎡ほどの小さな敷地面積の物件になりますし、本来ならば延床面積250㎡ごとに1台の駐車場が必要になるところゼロに出来ていることからお分かりのように、それが共用空間に及ぼす影響は小さくありません。
当物件は当制度の初の活用事例(新築)とのことで、こういった都心部では必ずしも駐車場が必要ではないことを考えると非常に合理的な取り組みと言えそうですね。

設計・施工は大豊建設、デザイン監修は三菱地所設計です。

賃貸の「ザ・パークハビオ」シリーズは分譲の「ザ・パークハウス」ほどデザインに力を入れることはないですし、私が把握している限りでは三菱地所設計がデザイン監修を行ったケースはないように思います。

しかしながら、こちらは初の「ザ・パークハビオSOHO」ブランド(※三菱地所グループ新規事業提案制度から生まれた"オフィスと住宅の中間領域に誕生する新事業"という位置づけでもあるようです)になることもあってかよりデザインにも気を使っている様子が窺えますし、それに加え驚きなのが「配筋付型枠(MIデッキ)」という新建材を使用している点でしょうか。

型枠材と配筋部を一体化(鉄筋と木材が一体化された型枠にコンクリートを打設)した建材で、こちらをそのまま天井の仕上げ材として利用することで約2.73mの天井高(※)、そして現し(あらわし)で施工することにより天井部を天然木材ならではの風合いに出来ているのです。工事工程の簡略化・短期化に加え、廃材の削減にもつながるようですし、そういった環境への優しさという点でもこれからの時代に相応しいものと言えそうですね。
※階高が高いとかではなく、梁が削減出来ているわけでもないので梁形は室内にガッツリ出ていますし、つまるところMIデッキは直天井ですので、天井部にダクトがむき出しになっている部分も見られます。また、当然ですがサッシ高を高くすることは出来ていません。

そして、コワーキングスペースは1階道路沿いに面したガラス貼りの2層吹抜、かつ、木目を強調したデザインになっており、当物件の顔となる存在でもあります。バルコニー天井部にも木目仕上げ、さらにはエントランスホールや共用内廊下などにも天然木が多く使用された物件で、小規模ながらもかなり個性的なものに仕上がっていますね。

コワーキングスペースは24時間利用可能で、オープンデスクやカウンターデスクはもちろんのこと、個室ブースやカンファレンスルームまで備えています。

公式ホームページ
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お部屋は41㎡の1LDK、南東角住戸です。南側は7階建、東側は道路の向かいに5階建というポジションで、この上層階住戸からは日照だけでなく視界も良好ですね。

むろん、近隣も同商業地域で、建替えなどになれば同じような高さの物件になるはずですが、神田駅徒歩6分、大手町駅徒歩7分という都心立地ということを考えれば魅力的なものと言えるでしょう(分譲マンションになっていても何らおかしくなかった)。

間取りは40㎡超となった物件内でも大きなもので(最も大きなものには50㎡ほどのものもあります)、近年の1LDKとしては大きいですね。

そのように大きなコワーキングスペースがあることを考えればもっと1LDKとした方がニーズを生み出しやすかったようにも思うのですが、「SOHOプラン」ゆえに一般的な住宅よりも大き目を心掛けているのでしょうね。
※当物件は20~30㎡台中心ですが、35㎡ほどのワンルームプランもあります。

バルコニー側ですら柱がガッツリ食い込んでいますし、全体的に柱による面積消費が気にはなるものの、一般の「ザ・パークハビオ」同様ですので違和感はないでしょう。

坪賃料は19,209円。前建の影響が大きい低層階でもグロスで1万円ほどしか差がないことからもお分かりのように、当物件の売りはやはりSOHO物件であること、充実したコワーキングスペースがあることであり、視界などは二の次の賃料設定になります。

超都心立地なりのしっかり目の賃料帯にはなりますが、一般的にSOHO可物件は賃料が高めになるものですし(立地にもよるが同じ面積ならば住宅よりもオフィスの方が賃料が高いのが一般的で、SOHO物件の家賃はオフィス家賃に引っ張られる傾向があります)、このような充実したコワーキングスペースあってのこの水準ならばむしろややリーズナブルに感じるぐらいではないでしょうか。

設備仕様面は、小規模コンパクト物件ですのでディスポーザーや食洗機はありませんし、床暖房も付いていませんが、トイレ手洗い器は付いています。

なお、上述の理由で駐車場はありません。

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