虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー【レジデンスにお誂え向きな立地、レジデンスゆえの魅力的な共用施設】22階60㎡600,000円(坪賃料32,932円)

続けて、虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー。【賃貸版】になります。

設計・施工は竹中工務店で制振構造が採用されています。

デザイン監修には建築家クリストフ・インゲンホーフェン、インテリアデザイナーにはアンダーズ東京の客室を手掛けたトニー・チーを起用、また、建物内には森美術館監修の現代アートを施すなど、超高級マンションなりの高いデザインパフォーマンスを有した物件です。

一方、ほぼほぼレジデンスのみで構成されたレジデンスタワー、かつ、お隣の虎ノ門ヒルズ森タワーや虎ノ門ヒルズステーションタワーよりも低くなるため見た目という点では若干地味な印象にはなるでしょう。
コーナー部を中心にガラスウォールが美しい54階建の超高層タワマンですのでむろんそこいらへんのタワマンに比べたら遥かに存在感があるのですが、欲を言えば中上層部や頂上部などにアイキャッチになるものが欲しかったようには思いますね。トップにはクラウン状のキャノピーなどはなく、全体的にガラスが際立ち過ぎたことでやや無機質な印象を受けてしまいます。

ただ、そんな中でもポイントとなるのはやはり愛宕神社を抱くかのようなランドプランで(デッキが愛宕神社につながっています)、基壇部の充実した植栽が愛宕神社の緑と連動する様は非常に素晴らしいものがあります。

また、共用部やサービス面での魅力もとても高いですね。
森ビルのレジデンスですのでフロントサービス、ドアマン&ポーター、バレーサービス、セキュリティガード(スカイスイートのみ)の他、有料にはなりますがルームサービス、ハウスキーピングなども備わっています。

特筆すべきは全体がレジデンスとなったスケールを活かした共用施設でしょうか。
1階に居住者専用のカフェラウンジとライブラリー、41階にゲストルーム、パーティールーム、42階にスカイサロン(スカイスイート居住者専用)の他、当物件専用の共用施設ではありませんが2~3階にはヒルズスパ(有料)、インターナショナルプリスクール(有料)も備わっています。

特に魅力的なのが1階の居住者専用のカフェラウンジ虎ノ門ヒルズキッチンで、こちらは空間そのものの高級感もさることながら7~22時まで営業しているのでブレックファースト、ランチ、ティータイム、ディナーとすべての場面で重宝しそうです。

前回の記事で当物件は”レジデンスに相応しい立地”と述べましたが、その立地を生かし全体がほぼほぼレジデンスのみで構成されたスケールメリットを追求できたことでこういったホスピタリティの高い居住者専用施設を備えることが出来ているあたりも大きなポイントになるでしょう。

前回の虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー

公式ホームページ
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お部屋は60㎡の1LDK、西向き中住戸です。北西方向にはステーションタワーが建設中ですが、西方向はこの階でもそこそこの視界抜けが得られるまずまずのポジションです。

間取りはスイート(12~42階)の中でも小ぶりなものになるのですが、最も小さいものだと50㎡台がありますし、2LDKではなく1LDKという点が一般的な物件とは異なるところですね。

きれいなアウトフレーム設計なのはもちろんのこと、こちらも天高2.5mのフラット設計ですし、1618の浴室を採用した水回りの設計もこのクラスの物件ならではのものと言えるでしょう。

坪賃料は32,932円。先ほどの角住戸とは大きな差がないのですか、角住戸が意外にこなれていた印象なだけで中住戸は予想通りの水準です。
ただ、賃料はマンション価格の高騰ほど上昇しておらず数年前にこの物件が出来ていてもこのぐらいの水準だったと思うわけでそういう意味ではリーズナブルな感覚もありますね。間取り総集編でも取り上げたように分譲単価は1,000万円どころか余裕で2,000万円超まである物件ですからね…。

ちなみに、リセール市場に出回っているものがないか確認してみたのですが、成約事例も現在の売出事例もないようですね。
虎ノ門ヒルズレジデンスの方の直近の成約事例としても中住戸127㎡の坪単価約1,300万円があるのみとなります。

設備仕様面は、ディスポーザー、床暖房、食洗機(ミーレ)、トイレ手洗いカウンターなどはもちろんのこと、全室ビルトインエアコンやタイル貼の浴室なども備わっています。

駐車場は282台で内訳は自走式82台、機械式200台になります。

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