グラサージュ東京センターポート【レアな立地×新ブランド】30㎡3,440万円(坪単価379万円)

グラサージュ東京センターポート。

所在地:東京都大田区羽田6-15-9他(地番)
交通:天空橋駅徒歩8分(京急。東京モノレールは徒歩9分)、穴守稲荷駅徒歩10分
用途地域:第一種住居地域
階建・総戸数:5階建、29戸

「グラサージュ」はベルフラッツのマンションブランドで、コンパクトが中心の物件で採用されています。従前は「ベルジェンド」のみだったのですが、昨年から出てきた新ブランドで、これまではコンパクトなベルジェンドもあったわけですが、今後はファミリータイプ中心が「ベルジェンド」、コンパクト中心が「グラサージュ」という棲み分けになるのでしょうか???
ホームページによると新ブランド「グラサージュ」は、「五感を呼び覚ます」をコンセプトにしており、プラン×デザイン×仕様・サービスに力を入れるようです。「ベルジェンド」もそんな感じでしたけどね…。

ベルジェンドもしかりで、ベルフラッツは個性あるデザインやプランを採用しているものも多く、そのあたりも見どころの1つなのですが、当物件を取り上げた最大のポイントはやはり立地ですね。

既に11年も続いてしまっている(笑)こちらのブログですが、もしやと思い検索窓に「天空橋駅」って入れてみたら0件でした…。新築物件自体の出物がほぼないのはもちろんなのですが、マンションを語る上で”天空橋駅”を口にする機会はあまりないですからね。

ただ、天空橋駅は羽田空港周りの再開発に伴い駅直結の羽田イノベーションシティがまもなくオープン予定で、ちょっとした旬な駅になっています。
むろんこちらの立地は天空橋駅からは海老取川を越えはするのですが、こちらは海老取川からすぐ西側の羽田6丁目、かつ、多摩川が目と鼻の先になるポジションですのでとっても珍しいのです。
穴守稲荷駅寄りで現在分譲中のエストゥルース羽田や2019年分譲のアイルエアポート羽田など、近年はワンルーム投資マンション(条例の影響でワンルーム以外のものも若干ある)がボチボチ誕生してはいますが、旬な天空橋駅が最寄りというのが少なからずポイントになりますし、この物件のような実需向け(全戸30~40㎡台でコンパクトではある)が供給されるのはもんげぇ珍しいことで、2000年前後に供給されたライオンズマンション羽田第二、ビッグヴァンポーティアム羽田以来になるでしょうか。
モノレールの駅まで徒歩圏内のマンション自体がほぼ存在しておらず、天空橋駅の次は大井競馬場前駅までマンションがないというのもこの立地がレアに感じる要因の1つですね。

用途地域が第一種住居地域であることからお分かりのようにここいらへんは戸建を中心とした低層の住宅街になっていますし、駅徒歩10分圏内ですのでもっと分譲マンションが出てきてもおかしくはないようには思うのですが…。

その天空橋駅直結の羽田イノベーションシティ(徒歩10分。2020年に街びらき、2022年9月にグランドオープン。イベント施設、ホテル、カフェ・レストラン、研究開発施設など)に加え、その先に羽田空港国際第3ターミナル直結の羽田エアポートガーデン(徒歩18分。ホテルの他に30の飲食店、60の物販店が出店予定で当社は2020年春開業予定だったが、コロナの影響で無期延期中。有明ガーデンと同じ泉天空の湯も予定されています)といった魅力もありますし、空港マニア(笑)の方には特に魅力的なポジションでしょう。

そうは言っても徒歩10分以上の距離があり、物件周辺はいたって大人しい感じにはなるので「東京センターポート」というネーミングは大袈裟に感じてしまいますけど…。

なお、少々クセのある立地で、基本的には住宅街になるので買物利便は高いとは言えません。
しかしながら、フジが徒歩7分、まいばすが徒歩8分、ミニピアゴが徒歩10分にあるので不便ということはないでしょう。

設計はビーズコンセプション、施工は日成工事です。

上述のようにデザインをブランドコンセプトの1つに掲げるだけあって小規模ながらとても繊細な仕上がりです。
タイルは磁器質のものからレンガ調、石調と多様なものを組み合わせて使用、かつ、バルコニー周りには打ち放しをアクセントとするなどかなり特色のある佇まいになっています。バルコニーのガラス手摺はバルコニーの側面からの立ち上がりになっていて透明感が高いですし、ライン状の間接照明で演出した内廊下の雰囲気も良いなど、全体的にセンスが良さを感じることが出来ます。

ベルジェンドもグラサージュも小規模なものが多く、ベルフラッツの物件は一般的にはあまり知られていないように思いますが、ベルジェンド時代からデザインやプラン面で興味深い物件が多く、もっとスケール感のある物件を見てみたいと思ったことは一度や二度ではないですね。スケールがあるとデザインや共用面で違いをさらに設けることが出来るはずですし、是非お願いしたい(笑)。

公式ホームページ
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お部屋は30㎡の1LDK、北東角住戸です。両面共に接道していないポジションですが、両面共に低層になりますので、圧迫感はありません(ちなみに、北側のアパートの名前はほうれん荘…)。

間取りは30㎡ちょうどの1LDKということで、物件内で下限のものになります。LDKに畳数表記が行われていないあたりからもお分かりのようにこの面積帯の1LDKはかなり手狭で、カップボード付のオープンキッチンにしていることでLDがかなり狭くなっているのは気になりますね。

ただ、意外にも浴室は1317もありますし、ウォークインクローゼットなど収納面も充実しているのは驚きでしょう。

坪単価は379万円。物件平均も同じか気持ち安いぐらいの水準になるでしょう。
そのように近隣での供給事例はほとんどなく、いわゆるワンルーム投資マンションともファミリーマンションとも異なる面積帯なので適切な比較対象は見当たりません。

2019年に分譲されたブリシア蒲田II(京急蒲田駅徒歩13分/約255万円)やライオンズ蒲田レジデンス(京急蒲田駅徒歩10分/約290万円)などと比べると3年の月日の経過を加味しても高く感じますが、いずれもファミリータイプですしこういった30㎡台前半が中心の物件であればこういった単価帯になることに違和感はありません。

設備仕様面は、小規模コンパクトですのでディスポーザーはありませんが、食洗機、浴室のフラットラインLED照明などが備わっており大きな違和感はありません(トイレ手洗いカウンターがないのは残念)。

コーディネーションプランとして、無償で居室壁紙(一部)の他、ドアノブ、キッチン・洗面室・エントランスの壁ぐらいまでは想定内でしたが、バルコニー床のタイルまでセレクト(5種類)出来るのは凄いですね。ベルジェンドでも多くが採用されていますが、バルコニーの床タイルセレクトはベルジェンドでは見た記憶がないです(全部の物件を見ているわけではないのであったのかもしれません)。

管理費は507円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下の小規模物件ということもあってかかなり高くなってしまっています。30~40㎡台のみの総戸数29戸ですので仕方ないとは思うのですが、明らかにコスパが悪いですしそういった意味でももう少しスケールのあるベルフラッツ物件にお目にかかりたいものですね。

駐車場は平置1台のみになります。

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