オープンレジデンシア恵比寿コート【オプレジなりの価格設定】71㎡11,980万円(坪単価560万円)

オープンレジデンシア恵比寿コート。

所在地:東京都渋谷区恵比寿2-43-3(地番)
交通:広尾駅徒歩9分、恵比寿駅徒歩12分
用途地域:準工業地域
階建・総戸数:地上6階地下1階建、30戸

広大な敷地を有する広尾病院の南西側隣接地に誕生する物件です。恵比寿アドレスなのでマンション名には「恵比寿」が使われていること自体に違和感はないのですが、最寄りは広尾駅にもかかわらずホームページで恵比寿駅ばかりがアピールされているのが気になります…。

駅は近いとは言えませんし、広尾駅までは少々の起伏もあるポジション(当物件の敷地は標高約14mほどで、渋谷川沿いの標高5~6mのエリアに比べやや高いところにあります)にはなりますが、準工業地域ながら住宅(マンション)が中心で、外苑西通りや明治通りからもしっかりと内に入ったなりの落ち着きがあるのはポイントの1つでしょう。
隣接地の広尾病院は三次救急指定のためサイレンは珍しくないと思いますが、この物件のある側は細い道路にしか面しておらず広尾病院の寮などがある方ですので、影響はほとんどなさそうです。

なお、両駅共にそこそこの距離があり、近隣はお店が少な目なエリアになりますので、買物便はやや弱いですね。最寄りのスーパーは明治通り沿いのまいばすで徒歩5分ほど、他には外苑西通り沿いのまいばす、その次がプラチナ通りに入ったところにあるマルエツや広尾駅前の明治屋で徒歩8~9分といったところになるでしょうか。

通学区は臨川小学校で明治通りを越える必要はあるものの、徒歩6分ほどの距離感になるので悪くないでしょう。

公式ホームページ
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お部屋は70㎡超の2LDK+S、南西角住戸です。敷地南西端に位置した角住戸で、西側は接道していますが、南側は7階建のライジングサン恵比寿二丁目ブランズ(賃貸だが、当初は分譲になる予定だったと思われる高級感が窺える物件)が隣接しています。
西側道路の向かいは3階建が主となった低層エリアですので圧迫感はなく、日照もそれなりには得られるでしょう。

間取りは70㎡超ということでオプレジの中では大きな方になります。当物件は大きなものだと80㎡ほどのものもあり、落ち着きのある立地条件なども考慮した印象ですね。

プランとしては、角住戸ながらLDが一面採光(角位置ではない)になったオプレジらしい淡泊さが窺えるものです。ただ、南側隣接地のライジングサンとの兼ね合いからすれば違和感はないですし、角住戸としては廊下が短く出来ているので効率性という点でも悪くはないでしょう。

西面が雁行設計になった物件で、LD内にも太い柱がこんにちは、また、理由は不明ですが、バルコニー手摺がガラス手摺になっていない(コンクリート)ことで閉塞感が出てしまっているのは残念ですが…。
間取り図からもお分かりのように普通に順梁が採用された物件ですし、西側のお見合いがきついということもありませんので、採光面を考えたら普通にガラス手摺にすべきですよね…(同じ西向きでも中住戸や5階以上はガラス手摺や格子手摺が採用されています)。

坪単価は560万円。30~50㎡台も多く設けられた物件で、コンパクトの方が単価がやや高めに設定されている一方で、1階ファミリータイプには400万円台前半のこなれた単価帯のものもあるため、物件平均もこちらのお部屋と同じぐらいになるでしょうか。

近年の近隣供給事例としては、広尾駅前のオープンレジデンシア広尾ザ・ハウス(2018年分譲/広尾駅徒歩2・3分/約600万円)、ザ・パークハウス恵比寿南(2018年分譲/恵比寿駅徒歩7分/約615万円)、ネベル恵比寿(2018年分譲/恵比寿駅徒歩7分/約590万円)、サンウッド広尾(2019年分譲/広尾駅徒歩1分/約695万円)、ザ・パークハウス恵比寿(2019年分譲/恵比寿駅徒歩4分/約585万円)、アトラス恵比寿景丘(2022年分譲/恵比寿駅徒歩6分/約695万円)が挙げられます。

むろん立地・駅距離の差も影響してはいるのでしょうが、3~4年前の物件と比べむしろこなれた水準になっており、その後のさらなる価格高騰を鑑みればブランド力が弱いことを加味しても500万円台中盤であればこなれた水準と言えるのではないでしょうか。

近年のオプレジの中では外観が地味な印象ですし、特にバルコニー手摺周り(外観的にも室内の採光という点でも)はさらなる配慮が欲しかったようには思いますけど、ここ数年のオプレジは大手顔負けの価格設定になっていると感じることが多かったという意味ではここは悪くないように思います。

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