パレステージ鷺宮【駐車場を犠牲(?)にして実現した中庭とエントランス】71㎡6,330万円(坪単価296万円)

続けて、パレステージ鷺宮。

設計はアート総合企画、施工は大京穴吹建設です。

日神不動産のパレステージシリーズは、デザイン的に地味なものが多いです。直近では日神グランパレス茅ヶ崎東海岸も分譲されましたが、価格帯からすると少々拍子抜けするものでした。

ただ、こちらは意外にも頑張っている印象で、特にエントランス周りの設えが素敵ですね。
エントランスは敷地南側道路沿いにあるのですが、道路沿いには植栽と花壇が並び、かつ、若干の起伏を逆手にとった階段上のアプローチが採用されているためとても雰囲気の良いものです。

南面最上部には前回の記事で取り上げたプランのダイレクトサッシがあり、それがアイキャッチになっていますし、敷地面積は大きくとも建物自体は一般的なスケールに過ぎない物件としてはかなり特色を感じることが出来るのです。

空地率は約42%ほどと低めではあるのですが、大きな敷地を生かした植栽豊かな中庭空間もありますし、小ぶりな物件の多いパレステージでは数少ない特徴豊かな物件と言えるでしょう。

日神グランパレス茅ヶ崎東海岸もほぼ第一種低層住居専用地域の敷地面積2,600㎡超ということで共通点は少なくないのですが、印象は大分違いますね。

前回のパレステージ鷺宮

公式ホームページ
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お部屋は71㎡の3LDK、東向き中住戸です。東側道路の向かいも同第一種低層住居専用地域の戸建住宅街になった良好なポジションになります。視界抜けまで得られる感じではないものの、南東方向からは日照も得られるでしょう。

間取りはこちらも70㎡台に乗せた3LDKで、接道していない西向き住戸を除くとしっかりとした面積帯のプランで構成された物件になります。

どこにでもある田の字ベースのものではあるものの、やはり共用廊下側の柱の食い込みは抑えられており、洋室2のウォールドアもきれいに開け放てるものになっているなど押さえるべきところを押さえた印象ですね。

坪単価は296万円。同じファミリータイプでも南向きは300万円超がほとんどであるのに対しこちら東向きは日照時間が短くなる分、こういった300万円未満のものも少なくありません。

コンパクト目のタイプで言うと物件内で最も小さな33㎡(前建の影響がある西向き)が最低でも坪単価300万円ちょっとという設定ですので、グロス価格が嵩むなりに単価が抑えられている印象ではありますね。

設備仕様面は、ディスポーザーはついていません。総戸数68戸とはいえ、30〜50㎡台も多くある物件ですので仕方ないところでしょう。食洗機(50㎡台以上)、フィオレストーンの水回り天板(50㎡台以上)、トイレ手洗いカウンターは備わっており大きな違和感はありません。

管理費は188円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下とはいえ、住戸面積(管理費の負担主体)はけして大きくはありませんのでこの水準ならばリーズナブルと言えるでしょう。

駐車場は3台のみで平置になります。30~40㎡台も相当数あるとはいえ、半分程度がファミリータイプで構成された物件で、駅近でもありませんのでここはもう少し頑張って欲しかったですね。歪な敷地形状の影響があったのは確かですし、駐車場を少なくしたからこその中庭でもあるのでしょうが、機械式にすれば増やせたはずですのでもう少し配慮があってしかるべきだったのかなと。

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