オープンレジデンシア町屋【デザインは想像以上、間取りは想像通り】53㎡5,380万円(坪単価333万円)

続けて、オープンレジデンシア町屋。

設計はエフティー建築設計事務所、施工はオープンハウスアーキテクトになります。

敷地面積800㎡ちょっとの小ぶりな物件ですし、都心部の高額物件でもデザイン面にあまり力を入れる感のないオプレジですので全く期待はしていなかったのですが(失礼)、この物件のエントランスはなかなか良く出来ていると感じます。

敷地北東コーナー付近のエントランスはかなり奥行あるアプローチが設けられ、かつ、質感豊かな壁面素材と間接照明が施された見栄えするものです。

エントランスホールはこじんまりとしていますし、”オプレジの中では高いデザインレベル”にあると感じるだけで、分譲マンション(いわゆるワンルーム投資マンションを除く)としては”並の水準”という感覚ではありますけど…。

なお、敷地はかなり歪な形状になっているのですが、北と東以外に南側の一部も接道した三方接道で、周囲に高い建物のないポジションになりますので敷地面積以上の広がりを感じることが出来るのはプラスでしょう。

前回のオープンレジデンシア町屋

公式ホームページ
SnapCrab_NoName_2022-8-26_10-56-1_No-00.png
お部屋は53㎡の1LDK+S、南西角住戸です。敷地南端、南側が細い道路に面したポジションになります。道路の向かいにはアルミ製作所があり準工業地域感もありはするものの、平屋建ですので日照だけでなく視界抜けという点での魅力もありますね。

間取りは歪な敷地形状が影響した細長いものになります。
敷地南端はわりと細長い形状になっているのですが、こちらの南西角と南東角の2プランで南面を分け合う形になっているため、1プランあたりのスパンが限られてしまっているのです。

読者の方はよくお分かりのように、オプレジはハードな間取りが多いデベロッパーなので、この程度は普通というかむしろ当たり前な印象でしかないのですが、西面は隣地間距離が近いため開口部を大きくしても建築基準法上の採光要件(居室要件)を満たすことが出来ていませんし、全体的に食い込んだ柱などをみても魅力を感じにくいプランにはなってしまいますね。

坪単価は333万円。平均では315万円程度になるでしょうか。

近年の近隣の供給事例で言うと、ライオンズ町屋レリアシティ(2018年分譲/駅徒歩3分/平均坪単価約290万円)、クリオ町屋サザンマークス(2019年分譲/駅徒歩8分/平均坪単価約290万円)、クリオ町屋ウエストマークス(2019年分譲/駅徒歩7分/平均坪単価約295万円)、ソルフィエスタ町屋(2020年分譲/駅徒歩8分/平均坪単価約315万円※40~50㎡台のみ)、シエリア町屋(2022年分譲/駅徒歩7分/平均坪単価約340万円※30~50㎡台のみ)、プラウド町屋(2022年分譲/駅徒歩6分/平均坪単価約330万円)、リビオレゾン町屋(2022年分譲/駅徒歩7分/約330万円)といった感じになります。

2018~2020年頃と比べるとやはり値上がり感がありますが、直近のものと比べると大きな違和感はないでしょう。
やはり間取りがイマイチですし、ブランド力に欠ける点や以下のような設備面の弱さを鑑みるともう少し価格で勝負して欲しい印象にはなりますけども…。

設備仕様面は、小規模ですのでディスポーザーがないことに違和感はありません。しかしながら、水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターどころか食洗機すらも標準で付いていないのは残念ですね。
昨今の高騰する相場を鑑みても坪単価300万円超でのこの仕様は悲しいです。

管理費は214円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、小ぶりなスケールを考えれば悪くないでしょう。

駐車場は6台で全て平置になります。駐車場がないことが少なくないオプレジとしては非常に珍しいケースで、うち3台は建物の内側で屋根付になっているのも魅力です。

0 Comments



Post a comment