ジオ品川天王洲【「両面」が魅力的なエントランス】9階66㎡8,390万円(坪単価418万円)
続けて、ジオ品川天王洲。
設計・施工は不二建設、デザイン監修は南條設計室の永井氏になります。
敷地面積は1,900㎡弱(一団地のシナネンホールディングスの事務所側の敷地を除く)ということで大きな土地が出やすい湾岸エリアにおいてはけして大きなものとは言えません。
しかしながら、前回の記事で述べたように東側がキャナルフロントになるのはやはり魅力ですし、南側もビルの公開空地に面していることで敷地周囲の空間的な広がりはその面積以上のものとなります。
空地率は約51%とけして高くはないものの、駐車場を南棟内部、駐輪場を東棟内部に配置したことで空地の多くをガーデンなどの緑で消費しており、特にエントランス前(シナネンの事務所棟との間)に設けられた奥行・面積共にありまくりなコミュニティガーデンはインパクトがありますね。
敷地面積2,000㎡に満たない物件でここまでの纏まった空間が捻出されているのは稀です。
コミュニティガーデンにはキッチンカースペースを確保したことでちょっとしたイベントなども出来そうですね。
また、エントランスが東棟の足元にあり、ホールからキャナルビューが望めるあたりも大きなポイントになります。東西の奥行がそれなりにある敷地ですし、あまり利用価値のない南棟の1階(旧海岸通り沿い)にエントランスホールが設けられてしまっていた可能性も十分にあったはずで、上述のような奥行きありまくりなアプローチと共にキャナルフロントのエントランスを設計しているのは素晴らしい点と言えるでしょう。
共用施設としては、エントランスホールと運河との間にキャナルテラス(屋外空間)、また、エントランスホールの両サイドにアートラウンジとコワークラウンジがあり、総戸数135戸なりの印象になります。
外観デザインは、とりわけ目立つものとまでは言えないのですが、ガラス手摺を中心とした透明感に縦に貫くマリオン(船のマストをモチーフ)が存在感を高めます。また、内側(コミュニティガーデン側)の空間デザインにも非常に拘った物件で、共用階段の周りを木調ルーバー仕上げにしているのが特に素晴らしいですね。共用廊下(西側/北側)も木調ルーバーをアクセントとしており、旧海岸通り側からの佇まいは特に良いものになることでしょう。
前回のジオ品川天王洲。
公式ホームページ

お部屋は66㎡の3LDK、南向き中住戸です。南側のカナルサイドビル(当物件と同じぐらいの高さ)までは約50mの離隔があり、手前はカナルサイドビルの公開空地になっています。そのため、日照は良好ですし、南東方向には運河も望めますね。旧海岸通りの喧騒の影響はありますが、日照と視界面でのバランスの良さを感じることが出来るでしょう。
間取りは66㎡の3LDKですので小ぶりではあるものの、平均的な田の字タイプよりもスパンが確保され、かつ、スパン目一杯に連窓サッシが採用されているのが素晴らしいですね。柱と柱を結ぶラインが平行ではなく柱4本中3本が隣戸側にあるためここまでの幅のある連窓サッシが実現出来ています。
また、スパンがあることで奥行(玄関からバルコニーまでの距離)もやや短く出来ており、廊下の長さが抑えられているというメリットもありますね。
坪単価は418万円。東向きの低層階と大差ない設定で、キャナルフロントポジションなりの価格設定になっていると思います。
ただ、南面離隔が図れていることでこういった南向き住戸でも南東方向にキャナルビューが望めますし、中層階以上では明確に日照面で優れていることを考えればやや控えめ(東向き低層階に比べ)なぐらいの印象ですかね。
こちらのプランは物件内で間取り上の魅力が高い方ですしね。
最上階住戸やルーバル付のタイプには500万円近いものもありますが、南向きの低層階は400万円を切るものもありますし、多くは390~450万円のレンジ内になっているので平均では420~430万円といったところでしょうか。
近年の近隣供給事例としては、シティハウス品川サウス(2018年分譲/新馬場駅徒歩7分/約330万円)、アトラス北品川(2021年分譲/新馬場駅徒歩2分/約400万円※平均専有面積約39㎡のコンパクト)と少なく、かつ、最寄りが天王洲アイル駅ではないのであまり参考になりません。
ちなみに、天王洲アイル駅最寄りでは前回の記事で述べたように品川イーストシティタワーが2017年から5年以上に渡り分譲中で、当初の平均坪単価は約340万円ほどでしたが、近年は中層階でも400万円前後という水準に値上げしていました。
こちらはそういったタワマンのような存在感はないですし、駅距離的にも魅力的とは言い難いのですが、このご時世として大きな違和感はないでしょう。
なお、第1期は50戸の供給になります。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、キッチンフィオレストーン天板、浴室のフラットラインLED照明などそれなりです。トイレはキャビネット型ですね。
管理費は249円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー付での水準ですのでインフレ基調のこのご時世にしてはリーズナブルな方と言えるでしょう。
駐車場は全26台で身障者用1台を除いた25台が機械式になります。別途カーシェア用1台とキッチンカー(移動販売)専用駐車スペースが1台分あります。
設計・施工は不二建設、デザイン監修は南條設計室の永井氏になります。
敷地面積は1,900㎡弱(一団地のシナネンホールディングスの事務所側の敷地を除く)ということで大きな土地が出やすい湾岸エリアにおいてはけして大きなものとは言えません。
しかしながら、前回の記事で述べたように東側がキャナルフロントになるのはやはり魅力ですし、南側もビルの公開空地に面していることで敷地周囲の空間的な広がりはその面積以上のものとなります。
空地率は約51%とけして高くはないものの、駐車場を南棟内部、駐輪場を東棟内部に配置したことで空地の多くをガーデンなどの緑で消費しており、特にエントランス前(シナネンの事務所棟との間)に設けられた奥行・面積共にありまくりなコミュニティガーデンはインパクトがありますね。
敷地面積2,000㎡に満たない物件でここまでの纏まった空間が捻出されているのは稀です。
コミュニティガーデンにはキッチンカースペースを確保したことでちょっとしたイベントなども出来そうですね。
また、エントランスが東棟の足元にあり、ホールからキャナルビューが望めるあたりも大きなポイントになります。東西の奥行がそれなりにある敷地ですし、あまり利用価値のない南棟の1階(旧海岸通り沿い)にエントランスホールが設けられてしまっていた可能性も十分にあったはずで、上述のような奥行きありまくりなアプローチと共にキャナルフロントのエントランスを設計しているのは素晴らしい点と言えるでしょう。
共用施設としては、エントランスホールと運河との間にキャナルテラス(屋外空間)、また、エントランスホールの両サイドにアートラウンジとコワークラウンジがあり、総戸数135戸なりの印象になります。
外観デザインは、とりわけ目立つものとまでは言えないのですが、ガラス手摺を中心とした透明感に縦に貫くマリオン(船のマストをモチーフ)が存在感を高めます。また、内側(コミュニティガーデン側)の空間デザインにも非常に拘った物件で、共用階段の周りを木調ルーバー仕上げにしているのが特に素晴らしいですね。共用廊下(西側/北側)も木調ルーバーをアクセントとしており、旧海岸通り側からの佇まいは特に良いものになることでしょう。
前回のジオ品川天王洲。
公式ホームページ

お部屋は66㎡の3LDK、南向き中住戸です。南側のカナルサイドビル(当物件と同じぐらいの高さ)までは約50mの離隔があり、手前はカナルサイドビルの公開空地になっています。そのため、日照は良好ですし、南東方向には運河も望めますね。旧海岸通りの喧騒の影響はありますが、日照と視界面でのバランスの良さを感じることが出来るでしょう。
間取りは66㎡の3LDKですので小ぶりではあるものの、平均的な田の字タイプよりもスパンが確保され、かつ、スパン目一杯に連窓サッシが採用されているのが素晴らしいですね。柱と柱を結ぶラインが平行ではなく柱4本中3本が隣戸側にあるためここまでの幅のある連窓サッシが実現出来ています。
また、スパンがあることで奥行(玄関からバルコニーまでの距離)もやや短く出来ており、廊下の長さが抑えられているというメリットもありますね。
坪単価は418万円。東向きの低層階と大差ない設定で、キャナルフロントポジションなりの価格設定になっていると思います。
ただ、南面離隔が図れていることでこういった南向き住戸でも南東方向にキャナルビューが望めますし、中層階以上では明確に日照面で優れていることを考えればやや控えめ(東向き低層階に比べ)なぐらいの印象ですかね。
こちらのプランは物件内で間取り上の魅力が高い方ですしね。
最上階住戸やルーバル付のタイプには500万円近いものもありますが、南向きの低層階は400万円を切るものもありますし、多くは390~450万円のレンジ内になっているので平均では420~430万円といったところでしょうか。
近年の近隣供給事例としては、シティハウス品川サウス(2018年分譲/新馬場駅徒歩7分/約330万円)、アトラス北品川(2021年分譲/新馬場駅徒歩2分/約400万円※平均専有面積約39㎡のコンパクト)と少なく、かつ、最寄りが天王洲アイル駅ではないのであまり参考になりません。
ちなみに、天王洲アイル駅最寄りでは前回の記事で述べたように品川イーストシティタワーが2017年から5年以上に渡り分譲中で、当初の平均坪単価は約340万円ほどでしたが、近年は中層階でも400万円前後という水準に値上げしていました。
こちらはそういったタワマンのような存在感はないですし、駅距離的にも魅力的とは言い難いのですが、このご時世として大きな違和感はないでしょう。
なお、第1期は50戸の供給になります。
設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、キッチンフィオレストーン天板、浴室のフラットラインLED照明などそれなりです。トイレはキャビネット型ですね。
管理費は249円/㎡。外廊下ですが、ディスポーザー付での水準ですのでインフレ基調のこのご時世にしてはリーズナブルな方と言えるでしょう。
駐車場は全26台で身障者用1台を除いた25台が機械式になります。別途カーシェア用1台とキッチンカー(移動販売)専用駐車スペースが1台分あります。