レーベン横浜山手ワンウォードコート【起伏ある地の実質11階建】8階73㎡5,961万円(坪単価269万円)

続けて、レーベン横浜山手ワンウォードコート。

設計は小野田建築設計事務所、施工は飛島建設、そしてデザイン監修はウイ・アンド・エフヴィジョンです。

他デベロッパーの物件での実績も豊富なウイ・アンド・エフヴィジョンですが、レーベン平塚松風町レーベン上尾ザ・マークスフロントなど近年はレーベンシリーズで腕を振るうことが多くなっていますね。

近年のタカラレーベンはかなりデザインに力を入れる傾向にあり、実際、かなりデザイン的な魅力の高い物件が多くなっているのですが、ウイ・アンド・エフヴィジョンの功績は小さくないでしょう。

ここの最大のポイントは、その総開発面積13,500㎡超のスケール感に他ならず、その東西に長めの敷地は西側へ向かうに連れひな壇上に標高が高くなっており(提供公園⇒A・D棟⇒B・E棟⇒C・F棟の順に数メートルづつ高くなる感じ)、6棟構成の配棟に加え上下方向の凹凸もあるため、余計に存在感がありますね。

物件概要にあるように個々の棟自体は最大でも7階建(グラウンドレベルから約20m)になるのですが、それぞれの棟は敷地内起伏がある中、共用廊下(エキスパンションジョイント)で連結されており、その2棟ごとに”2フロア分の差が生じているため、実質的には11階建相当ですし、本牧通りなどの低地側から見るとさらなる高さ・存在感のある物件になるのです。

一方で、空地率は約66%(分母は提供公園などを除いた12,406㎡)と数字上は高いのですが、擁壁部分や設置率約84%(192台)の駐車場スペース(D-E棟間、E-F棟間)により大半が消費されており、魅力的な屋外共用空間がないのはちょっと残念な点になるでしょうか。とはいえ、別途大きな提供公園があってのものですし、接道部分は大きいためエントランスがD・E・F棟それぞれに設けられているのは良いですけどね。

共用施設は、敷地北西部のF棟のエントランスホールの近くにあり、ラウンジ兼ワークスペース、パーティルーム・キッズルーム、フィットネスジム、ゲストルームなどが備わっています。ラウンジ兼ワークスペースは総戸数228戸というスケールを考えるとこじんまりとした印象にもなってしまうのですが、敷地北東部のD棟のエントランスホールの脇にあるラウンジがメインと言う位置付けなのでしょうし、駅距離のある物件ということを考えればゲストルームがあるのも良いでしょうね。

前回のレーベン横浜山手ワンウォードコート

公式ホームページ
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お部屋はB棟の73㎡の3LDK、南向き中住戸です。B棟は7階建ながら8●●号室になるのですが、それは上述のように最も標高の低い部分に立つA・D棟の最も下のフロアを1階としていることによるものです(B棟はそれらよりも2フロア分高いところにある7階建なのでA棟で言うと3〜9階相当になります)。

当住戸は推定ですが標高36~39mほどの高さにあるはずで、南方向の首都高の高架(かなり高いです)を越えるぐらいの高さになるため海も見えるでしょうか。

間取りとしては共用廊下側の柱が食い込んだどこにでもある田の字という印象にはなります。

ただ、73㎡と近年の中住戸にしては大き目の面積を確保出来ていることでLD単体で13.7畳を確保出来ているのは1つのポイントでしょう。まぁ、LDの入口付近の実質的な廊下スペースが大きくはあるのですが…。

なお、バルコニー境がしっかりとコンクリで区切られており、そのあたりの重厚さも外観デザインに良い影響を与えていますね。バルコニー内側にはところどころレンガ調のタイル貼を行うなど全体的にかなり繊細なデザインを纏った物件になります。

坪単価は269万円。南向きの上層階住戸で眺望的な魅力もあるお部屋になりますので、物件内で高めの水準になっています。

前回の記事で書いたように、事実上のバス便物件になりますし、いわゆる山手の高級住宅街のような趣のある立地条件ではないのですが、魅力的な半永久眺望を考えれば違和感はないでしょう。

設備仕様面は、スケールを生かしたディスポーザーに加え、食洗機も付いています。
水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターはないものの、レーベンですのでたからの水、マイクロバブル浴槽、ミラブルシャワーなどが備わっています。

管理費は169円/㎡(インターネット使用料除く)。外廊下ですがディスポーザー付でのものですのでスケールメリットが生きていると感じます。

駐車場はそのように192台あり、5台のみが平置(身障者用及び来客用含む)、残りの187台が機械式になります。
ファミリータイプが大半を占める物件ながら駐輪場が323台と戸あたり2台分ないのは気になる点ですね。

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