プラウド町屋【なかなかの間取り…①】4階40㎡3,998万円(坪単価332万円)

プラウド町屋。

今春から分譲されている物件で、8階以上(全戸60~70㎡台)の第1期の際に取り上げておりますが、その後7階以下(30㎡台中心)も分譲されており、間取りに結構パンチがあったのでいま一度取り上げることにしました。
※本日のもう1件はシティハウス池袋の30㎡台とする予定でそちらも結構パンチがあるので間取りが好きな方はぜひご覧下さい~。

当物件の最大の特徴と言っても過言でないのが、以前の記事で述べた"R状の外観フォルム"で、近隣では高さのある18階建と相まり一定以上の存在感を放っています。

しかしながら、その反面、R状のフォルムが間取りにも少なからず影響を与えてしまっていますし、その上、その7階以下の低層階に関しては"8階以上の60~70㎡台とほぼ同じ奥行(玄関からバルコニーまでの距離)"がありながらおよそ半分の面積しかないためスパンが確保しづらいという状況が生じています。

前回までのプラウド町屋

公式ホームページ
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お部屋は40㎡の1LDK、北東角住戸です。北西は尾竹橋通りなので前建との離隔は図れていますが、18階建のレーベンリヴァーレ東京ラトーレがありますので視界抜けが得られる感じではありません。北西~北にかけてやや抜ける部分はあるものの、北~北東にかけては14階建のクリオ町屋サザンマークスがありますので良い条件とは言えないでしょう。この面積帯であれば芳しくない日照面はあまり気にはなりませんが…。

間取りは四捨五入すると40㎡になる大きな30㎡台の1LDKで、角住戸らしく東面にワイドなダイレクトサッシが設けられているので採光的な魅力は高いですね。

気になるのはやはりLDの開口部でしょう。なぜにこんな風になっているのでしょうか。ジオ一番町のこちらの間取りも不思議でなりませんでしたが、こちらも謎です…。

開口部幅が十分に確保出来ないため角度をつけてでも窓(幅)を少しでも大きくしているのかね???
ジオぐらいの角度があればまだしもこの程度では本当にわずかな差でしかないですし、バルコニーを不相応に大きくなるのを回避し、容積率算入面積を少しでも効率的に確保しようとした結果という考え方も出来ますかね。

7階以下の多くを占める30㎡台はこの程度の小さな開口部が多くなっていますし、上層階同様に太い柱による食い込みが気になる設計はやはり残念でしょう。

上述のように低層階だけ奥行(玄関からバルコニーまでの距離)を浅くすることは不可能ですので、”同じ奥行で面積を小さくするということはこういう間取りが生じざるをえない”ということではあるのですが、そこに外観デザインを重視したR状のフォルムを合わせたことでさらに難しいプランになってしまったことは否定できないのかなと…。

坪単価は332万円。8階以上(60~70㎡台)でも320万円程度のものがあったので、やはり面積が小さい分幾らか高めの単価設定にはなっているようです。

ただ、さらに小さな30㎡台前半~中盤のお部屋は同低層階でも370~380万円台になっており、不思議なほどの単価差がありますね。
そちらのお部屋がプラン面で優れている印象はないですし(程度の差はあれどこちら同様に細長くぶっとい柱の食い込みがあるし開口部も小さ目)、こちらは角住戸でもありますので違和感がありますね。面積差はそこまでではないものの、単価差があり過ぎてグロス価格がほとんど変わらないですし…。

こちらは60~70㎡台との単価差も大きくはありませんし、難のある間取り面を加味してもこのご時世なりに違和感はないように思います。設備仕様面は、2LDK・3LDKとは異なり1LDK(30㎡台)にはディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンターいずれも備わっておらず、結構な落差がありますけど…。

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