ウィルローズ北浦和【壁式構造×小スケールを感じさせない存在感のあるデザイン】59㎡5,199万円(坪単価293万円)

続けて、ウィルローズ北浦和。

設計は小野田建築設計事務所、施工は埼玉建興、そしてデザイン監修はワルツ合同会社です。
ワルツはウィルローズ日本橋人形町ウィルローズ稲毛などこのグローバルエルシードのウィルローズシリーズでの実績が豊富ですね。

こちらは敷地面積約900㎡、総戸数27戸という小ぶりな物件になるのですが、エントランス・外観共に思っていた以上の工夫を感じる繊細な仕上がりです。

エントランス壁は石垣を模したデザインとすることで重厚感と風格のあるもの、また、外観に大きな影響を与えるバルコニー手摺にランダムに木調パネルを施すことで遠目にも目立つ物件になっています。

バルコニー手摺は、ガラス手摺と木調パネルの組み合わせで市松模様も意識しているとのことでこれだけでもかなりの存在感がありますし、前回の記事で述べたように当物件は壁式構造を採用したことで柱形が出ていないため全体的なシルエットもスッキリしていて洗練された雰囲気がありますね。

なお、駐車場は2台のみ(平置)と少ないのですが、その分?敷地北側にはコミュニティガーデンが設けられており、ちょっとした憩いの空間にはなるでしょうか(当物件の建物が南側に隣接しているので日照は得にくいです)。

前回のウィルローズ北浦和

公式ホームページ
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お部屋は59㎡の3LDK、南向き中住戸です。全戸南向きとなった1フロア6戸(2~4階)のうち西側から3番目に位置しており、道路の向かいの前建は5階建のマンションからはそれ、2階建のムトウ薬局側の2階建部分が前建になるでしょう。魅力的な視界という感じでこそないものの、日照に関しては良好なポジションですね。

間取りは59㎡ながら3LDKが採用されており、プレシス(50㎡台中盤の3LDKが珍しくない)に近いかなり狭小感のあるファミリータイプになります。

壁式構造なので柱の食い込みはありませんが、洗面室とキッチンの間には耐力壁(柱ほどではないが面積消費がある)が食い込んでいますし、外廊下設計ながらベッドルーム2が行灯部屋になっているあたりからしても苦しさを感じずにはいられません。

この面積帯の3LDKではLD単体で10畳に満たないのは当然のことではあるのですが、リビングインのベッドルーム2・3は共に引き戸の開きが中途半端な印象ですし、北浦和駅徒歩7分という立地を鑑みても随分とせせこましいプランを作ったものだと思ってしまいますね。
ちなみに、当物件にはもう1プラン59㎡のものがあり、そちらも3LDKになっています。

坪単価は293万円。先ほどの角住戸は旧中山道に面しており、物件内では最も賑やかなポジションになりますのでそういった点も幾らか加味しているのかもしれません。ただ、一般的には角住戸の方が単価が高くなるものですし、単価差はやや小さく感じますね。

中住戸ながら単価がそこそこの水準になっている(出来ている)理由は明白で、60㎡未満まで面積を絞っているからに他ならないでしょう。グロスが5,000万円そこそこに出来ているとはいえ「3LDK」として胸を張れるプラン(面積)ではなく、もう少し面積を大きくした上で価格(グロス)を据え置きにして欲しかったところですね。

設備仕様面は、小規模のためディスポーザーがないのは当然のことですが、水回りの天然石天板仕様どころかトイレ手洗いカウンターもないシンプルなものになります。なお、食洗機は付いています。

管理費は240円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、総戸数27戸という小さなスケールを考えればやむなしな水準でしょう。

駐車場は平置2台のみになります。

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