ピアース大井仙台坂【素晴らしきエントランス、圧巻のガラスウォール】3階31㎡4,990万円(坪単価531万円)

続けて、ピアース大井仙台坂。

設計はコモン・リンク、施工は不二建設、そしてデザイン監修はSKM設計計画事務所です。
6月に着工している物件ですし、施工会社は当然決まっているのですが、ホームページの施工が未だに未定(9月16日現在)になっているのはどういうこと???怠慢にもほどがあるんじゃないかと…(汗)。

前回の記事で述べたように敷地面積は700㎡ちょっとしかないですし、総戸数81戸とはいえ、30~40㎡台がおよそ3分の2を占める物件ですので、スケール的には小ぶりです。

しかしながら、その小ぶりなスケールを感じさせない共用面やデザインには脱帽ですね。久々に”スケールを感じさせない贅沢なピアース”にお目にかかれて嬉しい気持ちになりました。近年だとピアース旗の台ピアース祐天寺がこちらよりもさらに小ぶりな中、素晴らしい共用空間が実現していましたが、こちらはピアースの中ではそこそこのスケールがある分、それらを上回るぐらいのインパクトを感じることが出来ます。

ポイントは2つあって、1つ目はやはり池上通り(仙台坂)沿いの道行く人の目に留まること必至のエントランスでしょう。
エントランスホール・エントランスロビー共に池上通りに面したガラス貼の2層吹抜になっており、これはまさしくやばたにえんレベルのものだと…。

「高さ」だけでなく池上通り沿いに開かれた「幅」も非常に豊かですし、手前の上品な植栽、柱周りの質感豊かなマテリアル、そして水平ラインを際立たせる大きなキャノピーなど抜け目のない整ったデザインです。

これだけでも十分なインパクトであるにもかかわらず、北西面上部(エントランス上部)にはダイレクトサッシ(ガラスウォール)を採用したお部屋を多くし、かつ、上層2フロアにはコーナー部にガラスウォール(ダイレクトサッシ)を採用したことで外観デザインにおいてもただならぬ存在感があります。このようなどこにでもある一般的なスケールでこのパフォーマンスを実現出来るのはモリモトだからこそでしょう。

前回のピアース大井仙台坂

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ホームページ
お部屋は31㎡の1LDK、北西向き中住戸です。正面が池上通りなのでそれなりの離隔は図れていますが、東大井シティハウス(11階建)などが立っていますので上層階を除くとやや圧迫感があるかもしれません。

間取りは30㎡ちょっとの小さな1LDKで、「大井町駅徒歩4分×大通り沿い(日照もほぼなし)」らしいものと言えます。
小ぶりな面積のわりには柱の食い込みが目立つ印象で、その点はやや残念ではあるものの、一方でこのような面積帯にしてはスパンが確保出来ており(奥行が浅く)、廊下を最低限の短いものに出来ているのは良いですね。

この面積帯だとLDはどうしても小さくなりますので洋室の引き戸はウォールドアなどのきれいに開け放てるものになっていると良かったでしょう。

坪単価は531万円。直近のオープンレジデンシア大井町フロントコート(2021年分譲/駅徒歩3分/平均坪単価約440万円)の池上通り沿いの低層階30㎡台が420~430万円という感じでしたので、差は小さくありません。

ただ、オプレジとはデザイン・共用面でのクオリティに天地の差がありますし、読者の方ならばご存じのようにそのオプレジは間取りが特にハードでしたので、差が大き過ぎるという印象にはならないですね。
まぁ、前回の記事で書いたように直近の相場上昇を鑑みてもやや強気な印象にはなりますけれども…。

設備仕様面は、総戸数81戸とはいえ30~40㎡台が多くを占める物件ですのでディスポーザーが付いているのは立派ですね。上層階80㎡台などの高額住戸を鑑みてのものでしょう。
食洗機、トイレ手洗いカウンター、シーザーストーンのキッチン天板に加え、廊下片面の木目調パネル仕上げ、廊下・トイレ・洗面室床が600角タイル貼(13~14階住戸はLDKも)になっているあたりも魅力です。

管理費は330円/㎡。ファミリータイプ中心の物件だと50~60戸相当の一般的なスケールの物件になりますので、内廊下×ディスポーザー付でのこの水準はリーズナブルでしょう。30~40㎡台の多い総戸数81戸なのでエレベーターは1基なのかと思いましたが、2基ありますしね。

駐車場は全13台で平置は身障者用のみ、12台が機械式になります。

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