クレストレジデンス川崎神明町【ゆとりのアプローチからの二層吹抜エントランスホール】2階60㎡5,898万円(坪単価323万円)

続けて、クレストレジデンス川崎神明町。

設計・施工は新日本建設ですが、設計のうち意匠・設備においてはアルテ・ワンが担当しています。
なお、「高さ制限20mエリアの7階建」という典型的なケースで階高的に直床になっていますね。

総戸数100戸に満たない物件なのでそこまでのスケールを感じることはないかもしれませんが、前回の記事で書いたように敷地面積2,800㎡超もある南東・南西を含む三方角地で、残りの北西面もふれあい緑道に面しているというなかなかに恵まれたスケールとランドプランを有した物件になります。

空地率は約50%と目立つ数字ではないものの、容積率が低め(200%)のエリアなので7階建にしては高い方と言えますし、駐車場も以下のようにほぼ機械式にしているのでランドプラン的なゆとりも感じますね。

敷地北西部に設けられたエントランスの手前にはかなり奥行のあるアプローチが設けられ、かつ、両サイドに厚みのある植栽を配したデザインも素敵ですね。
エントランスホールはクレストラフィーネ板橋本町を彷彿させる二層吹抜の広がりのあるもので、同様にアクセントとして設けられた大きなシャンデリアもデザイン面での大きなポイントになっています。

前回のクレストレジデンス川崎神明町

公式ホームページ
SnapCrab_NoName_2023-1-10_10-58-41_No-00.png
お部屋は60㎡の3LDK、南西向き中住戸です。南西向き住戸の中で、敷地北西寄りに位置したお部屋で、道路の向かいはほぼ西友(の納品スペース)になりますので、この階でも視界抜けが得られるぐらいですし、ちょうど西友に沿って道路が延びている部分でもありますので、低層階ながら良好な条件になりますね。

間取りは60㎡にギリギリ乗せた程度の狭小感の強い3LDKになるのですが、当物件には50㎡台後半の3LDKもありますので、最も小さいわけではありません。

ここまで面積を絞っているわりには廊下が長めの田の字タイプになりますし、共用廊下側の柱の食い込みなんかを見てももう少し効率性に重きを置いて欲しかった印象にはなります。

やはり南西向きの棟はいわゆる板上のフロア形状になっており、奥行(玄関~バルコニーまでの距離)を一定とするのが通例であることから、こういった小さな面積帯のものは必然的にスパンが確保しづらくなるものですけど…。

ただ、スパン目一杯に連窓サッシを採用したことでLD側だけでサッシ2枚半分の開口部を確保できているのはやはり良い点ですね。

洋室3の引き戸にウォールドアなどが採用されているとなお良かったのではないでしょうか。

坪単価は323万円。先ほどの角住戸に比べれば安くはなりますが、それでもしっかりとした単価帯という印象で、平均でも330万円ほどになるでしょうか。

上述のように低層階でも視界・日照的に悪くない物件ですので、平均的な水準との単価差自体に大きな違和感はないものの、前回の記事で述べたようにそもそも全体的に強めの印象にはなりますかね。

設備仕様面では、総戸数90戸というスケール、かつ、価格帯もそれなりの物件ですのでディスポーザーはあって欲しかったですね。
食洗機、ミストサウナ、天然石のキッチン天板などが備わっている反面、トイレ手洗いカウンターがないあたりも価格帯らしからぬ点になるでしょうか。

管理費は160円/㎡。総戸数90戸のスケールがありながらディスポーザーなしの外廊下なだけあって控えめな水準です。

駐車場は全30台で身障者用を含む4台が平置、残りの26台が機械式になります。また、別途カーシェア用が1台分あります。

0 Comments



Post a comment