パークホームズ横浜中川ステーションプロムナード【ダブルエントランス×屋内平置駐車場】4階69㎡5,850万円(坪単価280万円)

続けて、パークホームズ横浜中川ステーションプロムナード。

設計・施工は三井住友建設で、9月竣工済の完成売りになります。
”2021年”のちょっと気になるマンションでこの中川一丁目計画に言及した際に「三井住友建設なので特殊な構法が用いられるといいな」的なことを述べたのですが、並のスケールの物件ですし、建築コストが馬鹿にならないこのご時世ではやはり難しかったようですね。

駅徒歩1分のランドマーク物件らしくデザインへの拘りは感じられます。
特に歩道橋~花と緑の散歩道に面した北西~北東面のデザインは、FIXサッシ、イエローを基調としたレンガ、ステンカラーの手摺などがアクセントとなっています。

また、ランドプラン上(動線的)のポイントになるのがダブルエントランスで、標高の低い南西部(グラウンドレベルだが地下1階になる)にステーションエントランス、標高の高い北東部(1階)にプロムナードエントランスを設けたことでどちらの方面へ行くにもアクセスがしやすくなっています。

物件スケールのわりにはメインエントランス(ステーションエントランス)ですらこじんまりとした印象で、傍らのラウンジもかなり小さくはあるのですが、その地下1階部分には全戸分のトランクルーム、そして全て平置となった12台分の駐車場を確保しているあたりは上手いと思いますね。

駅前とはいえ、ファミリー向けのマンションですし、公園などに行くには自転車を使うと便利なケースが少なくないので駐輪場(58台※うちレンタサイクル2台)はもう少しあった方が良かった気はしますけども…。

前回のパークホームズ横浜中川ステーションプロムナード

公式ホームページ
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お部屋は69㎡の2LDK+S、北東向き中住戸です。日照はほぼ得られないものの、花と緑の散歩道(歩行者専用道路)に面しており、かつ、その先もこちらのお部屋の正面が青空駐車場になった良好なポジションです。

間取りは70㎡に満たない物件内では小さなものになりますが、近年の狭小トレンドからすればけして小さくはないでしょう。
※地階のトランクルームを含めると70㎡超になります。

気になるのは柱位置と行灯部屋ですね。
当物件はこちらの北東向きと南西向きの両面に住戸が設けられており、その間が共用廊下になっているので、外廊下とは言えども共用廊下の採光は不十分です(むろん照明はあります)。

採光が不十分なため、共用廊下側に窓を設けても建築基準法上”有効な開口部”とはみなされず、居室としての扱いが出来ないためいっそのこと窓を設けなかったのだと思いますが、通風面ではデメリットにはなるでしょうし、洋室1(リビングインでLDと一体で採光基準を満たしているのでサービスルームにはならない)まで行灯部屋というのはちょっとね…。

窓のあるLDや洋室2には柱の凹凸もありますし、形状的には一般的な田の字に出来そうなタイプながらも結果として(このような柱位置になっているのは敷地形状が影響していると思います)随分と趣の異なるものになってしまっているのは残念ですね。

それぞれの居室もけしてゆとりがあるわけではないので洋室1の扉はLDと一体利用可能なウォールドアなどになっていた方が良かったようにも思います。

坪単価は280万円。南西向きの低層階よりも安いぐらいの水準で特に違和感はありません。
ただ、3LDKファミリータイプながら日照がほぼ得られないのは気になりますし、残念な間取り面を考えればもう少し抑えて欲しかったようにも思います。

設備仕様面は、ディスポーザーや水回りの天然石天板仕様どころかトイレ手洗いカウンターも備わっていません。近年のこの単価帯のパークホームズの傾向からすれば特に違和感はないものの、全体的に面積帯が大きな物件でグロスとしては立派な価格帯になりますので、もう少し配慮があって欲しかったという印象にはなりますね。
食洗機は付いています。

管理費は263円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですし、大半が70㎡台となった総戸数56戸というそこそこのスケールを有した物件であることを鑑みると高く感じますね。
駐車場も以下のように平置ですのでランニングコストには良い影響があるはずなのですが…。

駐車場は全12台で平置になります。

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