ヴァースクレイシアIDZ中馬込【壁量多めの壁式構造】4階40㎡4,270万円(坪単価351万円)

ヴァースクレイシアIDZ中馬込。

所在地:東京都大田区中馬込1-8-12
交通:馬込駅徒歩10分、長原駅徒歩12分
用途地域:第一種中高層住居専用地域
階建・総戸数:5階建、53戸

近隣に夫婦坂があるポジションで、馬込駅と長原駅の中間付近の住宅街に位置しています。馬込駅付近は低地になるため、アプローチは起伏が伴いますが、長原駅へは通るルートによって起伏の少ないアプローチになりますし、環七(夫婦坂交差点)からしっかりと内に入った落ち着きがあります。

53戸中42戸をワンルーム(同じ物件内ですが「クレイシアIDZ中馬込」と名称が異なります)が占め、ワンルームマンション条例に従い一定数の40㎡台が設けられたよくあるケースなのですが、立地的にはファミリータイプが中心であってもおかしくないでしょう。

スーパーはライフが徒歩8分、まいばすが徒歩9分、馬込駅前に今年3月オープンしたばかりのマルエツプチが徒歩10分になります。

設計はSPACE-CREW、施工は小川建設です。

敷地南側中央部に設けられたエントランス周りには縦に貫くマリオンやエントランス上部の意匠壁(2階バルコニーの側面)などが施されますし、アプローチ自体も南側道路からわりとしっかりと奥行のあるものになっているあたりも悪くありません。

ただ、8割ほどをワンルームが占める敷地面積800㎡弱の小規模物件ですのでいわゆるファミリータイプ中心の分譲マンションと比べると特色に欠ける印象にはなりますかね。

なお、以下のように壁式構造が採用されているので、柱形が出ておらず外観デザインはスッキリとした印象です。

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お部屋は40㎡の1LDK、南向き中住戸です。南側道路の向かいは3階建の戸建やマンションなどになっており、視界抜けとまではいかずとも圧迫感はなく日照も良好です。南側のエリアもこちら同様に「第一種中高層住居専用地域×第2種高度地区」になっているので、将来的に視界が大きく変わることは考えにくいですね。

間取りはそのようにワンルームマンション条例に沿って40㎡に乗せる必要があり、1LDKとしてはむしろ大きなものになりますね。近年の1LDKは30㎡台で当たり前ぐらいの感覚ですしのでそういった制約がなければ40㎡台にはなっていなかったでしょう(そもそも制約がなければ全てワンルームなのでしょうが…)。

最大のポイントは、壁式構造であり、壁(耐力壁)がかなり内側まで入り込んでいるのが目立ちますね。
けして大きな面積ではありませんので、一般的にはここまで内側に耐力壁を設計せずとも一定以上の耐震性能を確保出来ると思うのですが、キッチンとLDのところでガッツリ分離されているかのような設計になっているのが特徴的です。
※むろんリフォーム等により耐力壁を壊すことは出来ませんので、大きな設計変更などは出来ません。

こういった耐力壁の関係もあるのか専有面積のわりに洋室は小さ目、キッチンは大き目、そして浴室が大きな1418になるなど少々クセのあるプランになっていると感じるものの、柱による凹凸のない整形の居室形状はプラスですし、キッチンや浴室周りにゆとりある1LDKをお望みの方には向いているプランと言えるでしょう。

坪単価は351万円。低層階は310~320万円といったところで、こういった1LDKタイプの平均は330万円ほどになるでしょう。

近年の近隣エリアの供給事例は、コンパクトタイプを含む物件で言うと、クリオラベルヴィ馬込(馬込駅徒歩5分、中延駅徒歩8分(都営線)など/約340万円)、プレシス馬込ザ・テラス(馬込駅徒歩10分、長原駅徒歩14分/約290万円)、エクセレントシティ馬込ヒルズ(馬込駅徒歩9分、長原駅徒歩15分/約335万円)といったところがあり、いずれも2018年分譲と早いもので4年もの月日が経過しています。

コロナ禍以降の価格上昇を加味する必要があるのはもちろんのこと、クリオラベルヴィを除くとファミリータイプを含むがゆえに単価が控えめに出ている(コンパクトのみの方が単価が高めになる傾向)ところもありますので、ブランドに欠けるワンルーム投資マンション内のお部屋なりのお値段設定と言えるでしょう。

設備仕様面は、少規模コンパクト物件ですので当然ディスポーザーはありませんし、食洗機も付いていません。ただ、ワンルームベースの物件ながら床暖房が付いているのは良いですし、トイレ手洗い器もあります。

管理費は286円/㎡。ディスポーザーはありませんが、小規模な内廊下物件ですので悪くないでしょう。

駐車場は全4台で平置になります。

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