ザ・パークハウス自由が丘フロント【自由が丘駅徒歩3分×南面第一種低層住居専用地域】2階84㎡17,480万円(坪単価685万円)

ザ・パークハウス自由が丘フロント。

所在地:東京都世田谷区奥沢5-166(地番)
交通:自由が丘駅徒歩3分、奥沢駅徒歩5分
用途地域:第一種低層住居専用地域、第一種住居地域
階建・総戸数:7階建、32戸(募集対象外住戸17戸含む。他店舗2戸)

ブリリア自由が丘と近いポジションで、奇遇にも2物件が同時期に分譲されることにはなるのですが、自由が丘駅徒歩3分内が非常に珍しいのは言うまでもありません。実際、データのある1993年以降、徒歩3分圏内にはファミリータイプ中心の”正統派分譲マンション”は供給されていないでしょう。

奥沢7丁目の九品仏川緑道沿いのグリーンテラス自由が丘跡地(駅徒歩5分×第一種低層住居専用地域)には東急不動産・東急によるブランズ自由が丘の案内も始まっているぐらいですし(現在、一般公開に先駆けて水面下で行われています)、駅前の再開発と共に自由が丘にも建替えの波が続々と訪れている感じではありますがそうはいっても徒歩3分圏内は貴重ですね。

こちらも含め3件はいずれも世田谷区奥沢アドレスであり、目黒区自由が丘アドレスでないことを残念に思う方も少なくないとは思います。
しかしながら、そのように奥沢側を含めても徒歩3分圏内はほぼほぼ分譲マンションがありませんし、ザ・パークハウス自由が丘ディアナガーデンなどの記事をご覧いただくとお分かりのように徒歩5分圏内どころか徒歩10分圏内でも良好な立地の物件が非常に限られているのが自由が丘駅ですからね。

また、ブリリアの駅徒歩2分に比べちょっと遠くはなるものの、こちらは南面に第一種低層住居専用地域(最高高さ10m)が広がる最前席(ブリリアは”二列目”)というのがスペシャルで、駅徒歩3分ながら住居系地域に位置した環境面との両立がピカイチと言える立地条件もこちらの大きなポイントでしょう。

こちらはニューウェルハイツ自由ヶ丘の建替えで、一般分譲住戸はたったの15戸になってしまいますし、敷地の多くは第一種住居地域(第一種低層住居専用地域に比べると建築制限が緩く、1階には店舗も入るためいわゆる邸宅街の趣にまでは至っていない)にあり、敷地面積も1,000㎡に満たないといったことが影響した”凡庸さ”も窺えはするものの(もう少し敷地が大きいなどの条件が整っていればそのザ・パークハウス自由が丘ディアナガーデンのようなコンセプトもあり得た…)、規模とか高級感とかで語れない希少性を有した物件であることはゆるぎない事実でしょう。

また、駅前ですので買物便は、むろん良好で、スーパー便で言うと東急ストアフレル・ウィズが徒歩3分、食品館あおばと自然食品F&Fも徒歩4分となっています。そのように駅北西部にはそこそこのスケールのある再開発が進行中で、そういった面での楽しみも少なくないですね。

なお、通学区は八幡小学校で徒歩9分の距離感になります。

公式ホームページ
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お部屋は84㎡の3LDK、南西角住戸です。前建はいずれも3階建(西側は道路を挟んでのもの。また、南側のグラウンドレベルはこちらよりも少し上がっているため4階相当の高さがある)なので視界抜けは得られませんし、電線も目立つものの、そのように敷地端から南側は第一種低層住居専用地域で10mの絶対高さ制限になりますので、今以上の高さの建物になることはない半永久的に日照が保たれるポジションになりますね。

間取りは物件内で最も大きな分譲住戸では唯一の80㎡台で、プラン自体は上層階にもあるのですが、このタイプで分譲されるのはこの2階住戸のみになります。
※そもそも視界良好な5階以上の角住戸(全戸南向きの板状のため角住戸は南東と南西の1フロア2戸のみ)は全て地権者住戸になってしまっており、上層階の分譲は中住戸のみとなります。建替案件で地権者住戸率か高いためやむなしではあるものの、ちょっと残念。

間取りの設計としては、柱の影響は抑えられている方ですし、80㎡台中盤のしっかりとした面積帯の高額角住戸として大きな違和感はありません。

LDは角位置(二面採光)ではありませんが、ワイドな南面開口部は魅力的ですし、洋室2の扉はきれいに開け放つことが出来るようになっているので、明るく大きな二面採光空間として使うことも可能ですね。

ただ、この面積帯及び価格帯を鑑みれば浴室は1418ではなく1620が望ましかったとは思います。近年は80㎡台以上のプランが減っていることもありますが、そもそも80㎡台でも1620を採用することが減っている気がします…。

坪単価は685万円。低層階なのでこの水準に収まってはいるものの(上層階(中住戸)には700万円台中盤まであります)、この後に取り上げる同階中住戸30㎡台は600万円台前半の水準になっており、角住戸であることを鑑みても物件内ではやや強い印象にはなりますかね。

物件内で最も大きく、かつ、唯一の80㎡台ということが考慮されている(日照良好な住居系地域なので駅近とはいえファミリータイプに適した立地)はずで、もっと分譲住戸が多く80㎡台以上のものが上層階にもあったならばここまでの水準にはならなかったのではないでしょうか。

ブリリアは最大135㎡で80㎡超が豊富、また、ブランズに至っては最低でも91㎡、最大156㎡という非常に豊かな設計になっており、それらの低層階の価格次第ではあるものの、こちらはスケールも小ぶりで物件自体に凄く高級感があるわけではないのでもう少し控えめな設定でもおかしくはなかったのかなと。

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