ザ・パークハウス自由が丘フロント【ガラスウォールな内廊下】2階36㎡6,780万円(坪単価629万円)

続けて、ザ・パークハウス自由が丘フロント。

設計はアイテック計画・七月工房設計共同企業体、施工は大豊建設です。

敷地面積は940㎡ほどに過ぎず、30〜50㎡台も少なくない総戸数32戸という小ぶりな物件になります。

特徴としては、外壁タイルにザ・パークハウス自由が丘ディアナガーデンと同じ織部製陶のクレイマイスターライト、また、北側道路に面した共用廊下を内廊下とし、窓(ガラスウォール)を施しているあたりが挙げられ、高額物件なりの工夫と言えるでしょう。

しかしながら、上層階には700万円台半ばまである物件ですし、もっと分かりやすい”重厚さ”や”高級感”があると良かったようには思いますね。
北側道路の向かいは近隣商業地域ですし、こちらの1階に店舗区画が2つあることからもお分かりのように住居系地域の入口ポジションであることを鑑みれば致し方ないところでもあるものの、南面に低層住宅街を望む良好な立地の物件ですのでもっと”邸宅感”を強めたものが見たかったなと。

もちろん好み次第ではありますし、主観が強くはなってしまうのですが、こちらはガラスによる透明感が高いモダンさを強めたものになっており、小ぶりな物件でもあることからやや軽快過ぎる嫌いがあります(自由が丘駅前という土地柄も影響しているとは思います)。

なお、エントランスホールは物件スケールなりの大きさではありますが、アプローチは比較的ゆとりがありますし、大谷石と間接照明を用いた洗練されたデザインのものになります。

前回のザ・パークハウス自由が丘フロント

公式ホームページ
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お部屋は36㎡の1LDK、南向き中住戸です。やはり南側は第一種低層住居専用地域(絶対高さ制限10m)の3階建ですので視界抜けは得られませんが、日照は得られますし、将来的に変わることはありません。

間取りは物件内で最も小さなもので、駅徒歩3分とはいえ良好な南面条件(環境)を鑑みればここまで小さなものは必ずしも必要ではなかったようにも思うのですが、地権者住戸との兼ね合いもあってのものでしょう。

面積が小さいがゆえにスパンが確保出来ておらず、LDが行灯部屋なのはやっぱり残念です。ただ、柱がきれいにアウトフレーム化された効率性は◎ですし、扉を開くことでLD~洋室にかけて一体感のある広々とした空間として使うことが出来るのも魅力ですね。洋室の開口部はサッシ3枚分確保出来ているので扉を開ければLDまで明かりがとれるのではないでしょうか。

坪単価は629万円。物件内の下限に近い水準です。けして安いとは思いませんが、先ほどの角住戸に比べれば単価は随分こなれていますし、一般分譲は15戸のみでこちらも十分に貴重な存在ではありますのでこれぐらいならば現実的な設定なのでしょうね。
この面積ならばグロスが嵩んでいないのでさらに単価高でもおかしくなかったと思います。

なお、上層階には700万円台中盤まである物件で平均では690万円ぐらいになるでしょうか。

近年の近隣供給事例としては、ピアース自由が丘レジデンス(2020年分譲/駅徒歩8分・世田谷区奥沢アドレス/約480万円)、ザ・パークハウス自由が丘ディアナガーデン(2021年分譲/駅徒歩9分・目黒区自由が丘アドレス/約610万円)があり、駅徒歩3分とはいえ奥沢側になることを考えると平均での700万円弱は流石に高い印象にはなりますね。

ブリリアやブランズから先行しての供給ですしたったの15戸(一括分譲)ですので、なんなく売れてしまうのだとは思いますが…。

設備仕様面は、自動給水タイプではないもののディスポーザーは付いており、食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、水回りの天然石天板仕様に加え、LDビルトインエアコン(70㎡台以上は洋室1室も)、廊下・洗面・トイレ床のタイル貼も備わっています。
特徴は浴室で、楽湯、照明システム(調光、カウンター下間接照明など)、床ワイパー洗浄など充実しています。

管理費は478円/㎡。ディスポーザー×内廊下の小規模物件であることが影響してかかなり高くなってしまっています。上述のように内廊下はガラス(窓)がたっぷり設けられた心地よい空間なのですが、その分光熱費もかかるのかね。

駐車場は身障者用を含む全5台で平置になります。

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