ザ・パークハウス本厚木【円形車寄せのダブルエントランス×3~4戸1エレベーター】3階73㎡4,798万円(坪単価217万円)
続けて、ザ・パークハウス本厚木。
設計・施工は長谷工です。
敷地面積は1,800㎡ほどととりわけ大きくはありません。しかしながら空地率は58%ほどと高めで、ランドプラン的な特色を感じることのできる物件ですね。
最大のポイントは、敷地南側の歪な部分を生かしたランドプランで、敷地北側に東西に伸びた建物(=住戸。全戸南向き※南面は雁行設計)の南側に円形の優雅な車寄せが設けられているのは大きな特長になるでしょう。
エントランスは中央通り側の北側だけでなく、車寄せ側の南側にも設けられており、エントランスホール及びラウンジなどの共用空間がそれら2つのエントランスをつなぐように設計されているので、面積以上の空間的な広がりが得られるのではないでしょうか。
ただ、総戸数98戸というそこそこのスケールを有した物件ということを考えると、それ以外の空地は駐車場が主、また、ホール脇のラウンジも個室ブースなどもないあっさりとした感じのものになっているあたりに少々の物足りなさを覚えますね。
ラウンジは石貼りのローウォール、高さの違う切石で奥行きを感じる坪庭が借景になるなどデザイン的な魅力はありますが、前回の記事で述べたように近年の本厚木駅は新築分譲マンションの供給が盛んですし、こちら以上のスケールのある物件も少なくありませんのでもう少し特色があると良かったのではないでしょうか。
あえてそこでは勝負しないということなのかもしれませんが、昨今の相場上昇により価格帯もかなり上がってきているので余計にそう感じてしまうところもあります。
なお、フロアプランとしては、共用廊下を2つに分離しそれぞれにエレベーター(1フロア3~4戸に1基)を設けることで、中住戸に特色あるプランを設けているのは面白いですね。
いわゆる両面バルコニープランではないのですが、共用廊下を設ける必要がなくなった北側に土間(DOMA)スペースを設けた個性的なものが用意されています。
前回のザ・パークハウス本厚木。
公式ホームページ

お部屋は73㎡の3LDK、南向き中住戸です。先ほどの南西角住戸の1つ隣に位置した中住戸で、南側はやはり当物件の駐車場などがあり、前方の隣接地(青空駐車場)まではそれなりの離隔が図れています。
間取りは73㎡という昨今の3LDK中住戸にしてゆとりあるタイプになるのですが、専有部形状が一般的なものと異なりかなり変わっています。
エレベーターにより共用廊下側の一部がえぐられるケース自体はよくあるのですが、そういった部分には”50㎡台の2LDK”が設計されるのが大方のケースで、70㎡超の3LDKというのはレアでしょう。
このような専有部形状となったことでいわゆる田の字プランが不可能なため、洋室1室が行灯部屋になるのは当然なのですが、こちらのプランは共用廊下に面した部分を土間(DOMA)とし、そちらに向かって洋室2の入口(窓などではなく普通の扉)を設けているあたりが面白いですね。
この設計により明るくゆとりある玄関が実現しますし、洋室2から土間に出入りできるようになっているあたりも使い勝手が良さそうです。
一方で気になるのは廊下の長さでしょうか。
LDの入口付近、キッチンの前部分も事実上の廊下であり、一般的な田の字ベースの中住戸に比べ長いのです。
廊下部分には豊富な収納を設けるなどの工夫も見られますが、そのLDの入口付近のスペースを含めてもLDは11.3畳しかないですし、73㎡という数字ほどのゆとりは感じにくいでしょう。
坪単価は217万円。低層階でも日照が得られるということもあるのでしょうが、中~低層階の単価差がやや小さく感じるお値段設定ですね。
多くのお部屋が210~250万円のレンジ内に収まっており、平均としては230~240万円ほどになるでしょうか。
近年の近隣供給事例としては、ルネ本厚木(2018年分譲/駅徒歩6分/約195万円)、レーベン本厚木ザ・マスターズタワー(2019年分譲/駅徒歩4分/約220万円)、ザ・パークハウス本厚木タワー(2019年分譲/駅徒歩1分/約265万円)、プレミスト本厚木(2019年分譲/駅徒歩4分/約215万円)、プレシス本厚木ソルティエ(2019年分譲/駅徒歩6分/約180万円)、グランファーレ本厚木レジェンドスクエア(2021年分譲/駅徒歩6分/約210万円)、プレシス本厚木セントル(2021年分譲/駅徒歩5分/約215万円)といったものがあります。
※コンパクト物件除く
やはり直近の価格上昇(相場上昇)が考慮されたお値段設定ではあるのですが、このぐらいならば違和感はないでしょう。前回の記事で述べたように中古市場においてはライバルも豊富ですし、共用面等でもう少しスケールを生かした形でのインパクトが欲しかったという思いはありますが…。
ちなみに第1期は37戸の供給になります。
設備仕様面は、スケールを生かしディスポーザーが付いていますが、トイレ手洗いカウンターどころか食洗機も標準で付いていないあたりは残念ですね。
管理費は204円/㎡。外廊下ですがディスポーザーが付いての水準ですので悪くないでしょう。そのように共用廊下を2つに分離した物件ですのでエレベーターも2基あります。
駐車場は全50台で、身障者用を含む8台が平置、残りの42台が機械式になります。
設計・施工は長谷工です。
敷地面積は1,800㎡ほどととりわけ大きくはありません。しかしながら空地率は58%ほどと高めで、ランドプラン的な特色を感じることのできる物件ですね。
最大のポイントは、敷地南側の歪な部分を生かしたランドプランで、敷地北側に東西に伸びた建物(=住戸。全戸南向き※南面は雁行設計)の南側に円形の優雅な車寄せが設けられているのは大きな特長になるでしょう。
エントランスは中央通り側の北側だけでなく、車寄せ側の南側にも設けられており、エントランスホール及びラウンジなどの共用空間がそれら2つのエントランスをつなぐように設計されているので、面積以上の空間的な広がりが得られるのではないでしょうか。
ただ、総戸数98戸というそこそこのスケールを有した物件ということを考えると、それ以外の空地は駐車場が主、また、ホール脇のラウンジも個室ブースなどもないあっさりとした感じのものになっているあたりに少々の物足りなさを覚えますね。
ラウンジは石貼りのローウォール、高さの違う切石で奥行きを感じる坪庭が借景になるなどデザイン的な魅力はありますが、前回の記事で述べたように近年の本厚木駅は新築分譲マンションの供給が盛んですし、こちら以上のスケールのある物件も少なくありませんのでもう少し特色があると良かったのではないでしょうか。
あえてそこでは勝負しないということなのかもしれませんが、昨今の相場上昇により価格帯もかなり上がってきているので余計にそう感じてしまうところもあります。
なお、フロアプランとしては、共用廊下を2つに分離しそれぞれにエレベーター(1フロア3~4戸に1基)を設けることで、中住戸に特色あるプランを設けているのは面白いですね。
いわゆる両面バルコニープランではないのですが、共用廊下を設ける必要がなくなった北側に土間(DOMA)スペースを設けた個性的なものが用意されています。
前回のザ・パークハウス本厚木。
公式ホームページ

お部屋は73㎡の3LDK、南向き中住戸です。先ほどの南西角住戸の1つ隣に位置した中住戸で、南側はやはり当物件の駐車場などがあり、前方の隣接地(青空駐車場)まではそれなりの離隔が図れています。
間取りは73㎡という昨今の3LDK中住戸にしてゆとりあるタイプになるのですが、専有部形状が一般的なものと異なりかなり変わっています。
エレベーターにより共用廊下側の一部がえぐられるケース自体はよくあるのですが、そういった部分には”50㎡台の2LDK”が設計されるのが大方のケースで、70㎡超の3LDKというのはレアでしょう。
このような専有部形状となったことでいわゆる田の字プランが不可能なため、洋室1室が行灯部屋になるのは当然なのですが、こちらのプランは共用廊下に面した部分を土間(DOMA)とし、そちらに向かって洋室2の入口(窓などではなく普通の扉)を設けているあたりが面白いですね。
この設計により明るくゆとりある玄関が実現しますし、洋室2から土間に出入りできるようになっているあたりも使い勝手が良さそうです。
一方で気になるのは廊下の長さでしょうか。
LDの入口付近、キッチンの前部分も事実上の廊下であり、一般的な田の字ベースの中住戸に比べ長いのです。
廊下部分には豊富な収納を設けるなどの工夫も見られますが、そのLDの入口付近のスペースを含めてもLDは11.3畳しかないですし、73㎡という数字ほどのゆとりは感じにくいでしょう。
坪単価は217万円。低層階でも日照が得られるということもあるのでしょうが、中~低層階の単価差がやや小さく感じるお値段設定ですね。
多くのお部屋が210~250万円のレンジ内に収まっており、平均としては230~240万円ほどになるでしょうか。
近年の近隣供給事例としては、ルネ本厚木(2018年分譲/駅徒歩6分/約195万円)、レーベン本厚木ザ・マスターズタワー(2019年分譲/駅徒歩4分/約220万円)、ザ・パークハウス本厚木タワー(2019年分譲/駅徒歩1分/約265万円)、プレミスト本厚木(2019年分譲/駅徒歩4分/約215万円)、プレシス本厚木ソルティエ(2019年分譲/駅徒歩6分/約180万円)、グランファーレ本厚木レジェンドスクエア(2021年分譲/駅徒歩6分/約210万円)、プレシス本厚木セントル(2021年分譲/駅徒歩5分/約215万円)といったものがあります。
※コンパクト物件除く
やはり直近の価格上昇(相場上昇)が考慮されたお値段設定ではあるのですが、このぐらいならば違和感はないでしょう。前回の記事で述べたように中古市場においてはライバルも豊富ですし、共用面等でもう少しスケールを生かした形でのインパクトが欲しかったという思いはありますが…。
ちなみに第1期は37戸の供給になります。
設備仕様面は、スケールを生かしディスポーザーが付いていますが、トイレ手洗いカウンターどころか食洗機も標準で付いていないあたりは残念ですね。
管理費は204円/㎡。外廊下ですがディスポーザーが付いての水準ですので悪くないでしょう。そのように共用廊下を2つに分離した物件ですのでエレベーターも2基あります。
駐車場は全50台で、身障者用を含む8台が平置、残りの42台が機械式になります。
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