ザ・ライオンズ池袋【「ザ」だけのことはある特徴的な外観とエントランス】5階57㎡8,980万円(坪単価525万円)

続けて、ザ・ライオンズ池袋。

設計は日企設計、施工は佐藤工業、デザイン監修はUDSになります。

前回取り上げたプランに限らず、プラン面(専有部面)に「ザ・ライオンズ」らしさを感じることはありません。

しかしながら、UDSを起用した共用面、特に外観デザインにおいては「ザ・ライオンズ」ならではの拘りを感じることが出来るでしょう。
最大のポイントになるのは、特注色のステンレスを使い三角形の組み合わせで立体感を生み出した外観デザインです。

南西側、みたけ通り沿いの柱部分に上から下までその三角形素材が貼り合わせられており、その延長上、下部にあるエントランス周りにおいても大きな存在感を放っています。

共用施設としてはホール脇にちょっとしたラウンジがある程度なのですが、ホールは2層吹抜ですし、アートも飾られたその空間は二次元的にもかなりゆったり、かつ、デザイン的な高級感も窺えますね。

前回のザ・ライオンズ池袋

公式ホームページ
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お部屋は57㎡の2LDK、南西向き中住戸です。みたけ通りによる前建までの十分な離隔、そして前建も3階建ということでやはり日照だけでなく視界抜けも得られるポジションです。

ちなみに、当物件は南西と北東にプラン(主開口部)を設けたフロアプランになっており、みたけ通り沿いの南西向きに対し北東向きは接道しておらず前建もより高いものがありますのでかなり条件が異なりますね。

間取りは50㎡台中盤のオーソドックスな大きさの2LDKですが、昨今の狭小トレンドからすればやや大きな方でしょうか。当物件には60㎡超の2LDKもあり、土地柄を考慮してかゆったりとした2LDKを心掛けているようですね。

プランとしては、先ほどのタイプ同様にダイレクトサッシが採用されており(外観デザインを重視した設計?)、それが1つのポイントにはなるのですが、スパン自体は今一つですし、やはりLDではなく洋室側のダイレクトサッシなのが残念ですね。

玄関⇒廊下⇒LDという動線になる必要があるため、LDが”内寄り”にないと廊下が長くなるためこういった”LDの外側にバルコニー”という設計になりがちではあるのですが、こういった感じのプランでもLDにダイレクトサッシがあるケースはありますし、開口部をさらにワイドなL字とすることでバルコニー側に出られる扉が設けられているようなケースもあるぐらいですからね。

順梁ながらも柱をバルコニーの外側に設計した珍しいケースで、掃き出し窓のサッシ高を約2.2m確保しているのは魅力的ではあるのですが…。

坪単価は525万円。角住戸に比べると単価が抑えられており、分譲中のため暫定ではありますが、物件平均は540~550万円といったところでしょうか(現状分譲されているのは南西向きの上層階が多く、北東向きだけでなく低層階も少ないためそれらのお値段次第で平均単価が変わります)。

近年の近隣供給事例としては、ブリリアタワー池袋ウエスト(2022年分譲/駅徒歩5分/約540万円)、ルジェンテ池袋立教通り(2022年分譲/駅徒歩8分/約500万円)、シティハウス西池袋(2021年分譲/要町駅徒歩4分・池袋駅徒歩11分/約460万円)、オープンレジデンシア池袋(2021年分譲/駅徒歩9分/約460万円)といったものがあります。

南面良好ですし、デザインなどに拘りが感じられる物件なので大きな違和感はないのですが、駅距離やスケールで目立つ物件ではありませんし、やはりブリリアタワーよりも高いぐらいなのは気になるかなぁ…。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、水回りの天然石天板、トイレ手洗い器などそれなりのものにはなっていますが、LDビルトインエアコンや天然石カウンターなどを用いた浴室(多くは日ポリのもの)などワンランク上の高級感のあるものは見当たりません。
玄関に電気錠が備わっているのは良いですね。

管理費は307円/㎡。内廊下、かつ、ディスポーザー付での水準ですのでリーズナブルでしょう。スケール的にもけして大きな物件ではないですからね。

駐車場は全16台で、内訳は平置7台、機械式9台になります。

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