ルジェンテ上野黒門町【物件スケールからは想像しにくいゆとりのアプローチ空間】30㎡4,590万円(坪単価501万円)

続けて、ルジェンテ上野黒門町。

設計はケプラー都市建築設計、施工は松尾工務店、デザイン監修はウイ・アンド・エフヴィジョンです。

敷地面積約530㎡に過ぎない小規模物件ですので期待していなかったのですが、ランドプランは予想に反して魅力的なもの、インパクトのあるものになっています。

建物を敷地西端ギリギリに配置しており、敷地東側道路沿いのスペースを最大限に大きくしたランドプランですね。そのようにしたことでエントランスアプローチをかなり奥行のあるものに出来ているだけでなく、その東側のスペースの半分程度をエントランスアプローチと植栽(残り半分は平置駐車場)に出来ているため、広がりもあり気持ちが良いでしょう。

アプローチを緩やかにカーブさせたことでより余裕を感じさせますし、そこから見えるエントランスや基壇部のマテリアルも重厚さと繊細さを持ち合わせたものとしているため、帰宅するのが楽しみになる物件です。

基壇部以外の外壁にも風合い豊かなタイルや装飾を施したことで陰影(凹凸)がいい味を出していますし、小規模らしからぬ頑張りが窺えますね。

エントランスホールもスケールを考えれば大きな印象ですし、壁面の一部にパンメタルという左官のアートウォールを施しているあたりも興味深い点でしょう。

前回のルジェンテ上野黒門町

公式ホームページ
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お部屋は30㎡の1LDK、東向き中住戸です。中層階以下に設けられた中住戸(上層階中住戸は50㎡台)で、もちろん道路の向かいにはオリックスのビルですので圧迫感は小さくありません。

間取りは物件内で最も小さなもので1LDKとしてはギリギリの大きさです。
ただ、柱の食い込みは抑えられていますし、前回の記事でも書いたように掃き出し窓は約2.3mのハイサッシになっていますのでこの一般的なスパンを考えれば悪いものではないでしょう。

この専有面積ですので洋室は2.7畳ととっても小さいものの、引き戸はきれいに開け放つことが出来るためLDとの一体利用もしやすいですね。

坪単価は501万円。こういった30㎡ちょっとの小さなものでも目立って単価を乗せることをしていないため、こういった大きさのプランが生きる高交通利便の地でのこの単価はこのご時世にしては目に優しく感じますね。

低層階だと眼科のアプローチスペースの存在がより生きている感覚にもなりますし、実需でこういった小さな面積帯をお探しの方には魅力が高いように思います。

設備仕様面は、小規模ですのでディスポーザーはありませんが、食洗機、トイレ手洗い器、ミストサウナ、フィオレストーンの水回り天板などの一般的なものに加え、ハンズフリー水栓、キッチン食器棚(バックカウンター)、玄関電気錠、良水工房なども備わっており充実している方ですね。

管理費は360円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下の小規模物件ですのでこのぐらいならばむしろ良い方でしょう。

駐車場は身障者用を含む全4台で平置になります。

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