ファインレジデンス小田急相模原【空地率約70%による全台平置駐車場とゆとりのアプローチ】2階55㎡3,398万円(坪単価205万円)

続けて、ファインレジデンス小田急相模原。

設計・施工は鍛治田工務店で直床になります。また、今月竣工済の完成売りになります。

最大のポイントになるのは空地の豊かさでしょうか。商業地域の中では低めの容積率400%エリアで14階建とそこそこの高さを実現したことで、空地率は約70%と高くなっています。

空地の多くは22台分の平置駐車場及び車路になっており(敷地形状的に仕方のないところではある)、平置駐車場という点を除くと空地を生かせていると感じるのはエントランス周りだけなのですが、クランクインアプローチが実現したエントランスアプローチ周りには植栽に加え象徴的なデザインウォールも施され、デザイン的な魅力も小さくないですね。

エントランス内部(ホール)もアプローチ同様にシックな設えになっていますし、空間的なゆとりも十分です。

共用施設として、ユーティリティースタジオ(リモートワークや会合など※プロジェクタワー付)、ユーティリティーピット(DIYや自転車メンテナンスなどの趣味の空間)、シェアボックス(工具や高圧洗浄機などを共有)があり、40~60㎡台の総戸数78戸の物件としては珍しい今時(コロナ禍ならでは)のコンセプトを採用しています。

また、外観デザインにも特徴が見られる物件です。南側道路沿いから見える部分に特に力を入れた物件で、南面をグリッドデザイン、かつ、2層を1層であるかのように見せる大胆なフレームワークを採用したことで存在感を高めています。南面の外壁に木目調のマテリアルを採用しているあたりも今風でお洒落ですね。

ちなみに、デザイン監修はジャイロアーキテクツになります。

前回のファインレジデンス小田急相模原

公式ホームページ
SnapCrab_NoName_2022-11-28_9-50-46_No-00.png
お部屋は55㎡の2LDK、西向き中住戸です。前回の記事で述べたように現状は正面西側が3階建マンションですし、その先も低層建物が続いているため圧迫感はありません。正確には西南西なので日照時間も長いでしょう。

ただ、やはり気になるのは将来的なところですね。こちらのプランは先ほど南西角プランの1つ北側で、全戸西向きとなる物件内で”南寄り”に位置しているため、仮に西側が高い建物になっても”南西方向の視界や日照が生残る”可能性はありそうですが、将来的なリスクは小さくはないでしょう。

間取りは50㎡台中盤の平均的な大きさの2LDKになります。
先ほどのプランよりは柱の食い込みが少なく済んではいるものの、LD内の実質的な廊下部分が大きいのは気になりますね。

特にスパンが短いわけではないので、居室形状や洗面浴室の位置などの工夫を行うことで、玄関~LDまでを一直線にした一般的な設計の方が良かったように思ってしまいます。

LDKは数字上は12.8畳と大き目ですが、事実上の廊下部分が大きく混入してのものであることに注意が必要です。

また、洋室2の引き戸はウォールドアのようなきれいに開け放つことのできるタイプになっていて欲しかったですね。

坪単価は205万円。物件内の下限水準になります。低層階には160〜170万円台があったリビオタワー小田急相模原レジデンス(2017年分譲/駅徒歩2分・座間市/約195万円)、レーベン小田急相模原Vuitoa(2019年分譲/駅徒歩4分・相模原市/約205万円)などに比べるとしっかりとしています。

上述のような視界条件や前建リスクを鑑みるとこのご時世なりにもう少しの"パンダ感"が欲しかった気もしますが違和感はないでしょう。

なお、第1期は30戸の供給になります。

設備仕様面は、スケール的にディスポーザーがないことに違和感はないですし、価格帯的に水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターがないのもやむなしでしょう。
食洗機(40㎡台除く)は付いており、浴槽のマイクロバブルバスが1つの特徴にはなります。

管理費は235円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、40~60㎡台の総戸数78戸というスケールを鑑みれば違和感はないでしょう。

駐車場は身障者用を含む全22台で、全て平置になります。

0 Comments



Post a comment