プラネスーペリア成増【エントランス周りと専用庭にゆとりがある反面…】1階67㎡4,368万円(坪単価214万円)
続けて、プラネスーペリア成増。
設計はIAO竹田設計、施工は南海辰村建設で直床になります。
デベロッパーの大林新星和不動産の親会社は大林組ですが、大林組が施工しているのはプラネスーペリア御殿山井の頭公園やプラネスーペリア豊中グランデなどごくわずかな物件に過ぎません。
南海辰村建設は未だに大津の件が尾を引いているような状況なのでイメージは良くないのかもしれませんが、関西圏のプラネスーペリアでは非常にたくさんの実績がありますね(読者の方はご存じかと思いますが、近年は三菱地所の「ザ・パークハウス」でも多くの実績。ブログ内検索「南海辰村建設」)。
当物件の最大の特徴はデザインでしょうか。
そのプラネスーペリア御殿山井の頭公園やプラネスーペリア四番町などに代表されるようにわりとデザインに力を入れる傾向のあるデベロッパーで、ここは設計にIAO竹田設計を起用したこともあってか全体として価格帯以上の繊細さや端正さを感じることが出来ますね。
バルコニー戸境をしっかりとコンクリート(マリオン)で区切り、外壁同様の風合いのあるタイルを用いているため、淡い色味のカラーリングでも締まって見えますし、クランクインアプローチを採用したエントランス周りの雰囲気も素敵です。
エントランスアプローチ周りには植栽が施されるだけでなく、曲面設計のエントランスキャノピーが華を添え、さらに、ライティングも繊細なので夜間も魅力的でしょう。
エントランスホールは総戸数103戸というスケールを考えるともっとインパクトのあるものであって欲しかったという思いもなくはないのですが、コの字形の3棟の中央部にはガーデンコリドーという細長いガーデン空間、また、約75㎡のコミュニティラウンジが設けられているあたりも特徴になるでしょう。
敷地面積3,800㎡超もあるわりには屋外空間のゆとりがあまり感じられないのですが、3棟共に1階住戸には奥行のある専用庭が設けられており、そこに大きな面積を割いたことが影響していると思います。以下のように駐車場も少ないですし、ファミリータイプ中心で駅距離もある物件ながら駐輪場が平均的な戸あたり2台を満たしていない(103戸に対し166台)のはどうかと思いますね。
前回のプラネスーペリア成増。
公式ホームページ

お部屋はノースベースの67㎡の3LDK、北向き中住戸です。北側はがけ下に成増五丁目公園があるのですが、その手前には当物件の自転車置場を挟みます。ただ、公園の背の高い木々が良く見えるポジションではありますね。
気になるのはやはり日照でしょう。
北向きの上層階は公園~白子川に向かう下傾斜の高台最前席ポジションになりますので眺望的な魅力が高くはあるものの、60~70㎡台のみで構成されており、日照面とのミスマッチを感じずにはいられません。
より魅力的な眺望に加え、共用施設面などでの魅力も高い”タワマンの北向き”とかであればファミリータイプでもニーズは十分ですが(それでも40~50㎡台などが多くなる設けられていることが少なくありません)、この立地・属性の物件で北向きのファミリータイプというのは珍しくどの程度ニーズがあるか微妙なところではあるでしょう。
1階住戸はかなり奥行のある専用庭が付いているのは魅力的ではあるのですが、率直に言って北向きにこれだけの数のファミリータイプが設けられているのは意外でした。
敷地形状的に北向きが生じるのはやむなしだとは思いますし、近年で言うとASUKAYAMA RESIDENCEにもありましたが、ここはあちらほどの眺望ではないですね。
間取り面では東面中ほどに食い込みがあるものの、バルコニー側、共用廊下側は柱がきれいにアウトフレーム化されているのが素晴らしいですね。
玄関を少しくぼんだ設計としたことで玄関前にアルコーブ的なゆとりを生み出すことも出来ています。
一方で、LDを横長リビング設計にしたためLDの入口付近の実質的な廊下スペースが少々目立ちます。このスペースもLDの12畳にカウントされていますので、数字よりも狭く感じるかもしれませんね。
67㎡の3LDKですので致し方ないところではあるのですが、収納は明らかに少ないですし、パイプスペースの配置もちょっと気になるプランでしょう。
坪単価は214万円。物件内の下限水準にはなりますが、北向きの1階住戸ということを鑑みるとさらに価格で勝負して欲しかった印象になりますかね。パークフロントならまだしも駐輪場挟んでますし…。
設備仕様面は、総戸数100戸超のスケールがありながらディスポーザーがないのは残念です。価格帯的に水回りの天然石天板仕様もありませんが、食洗機に加えトイレ手洗い器が付いており違和感はありません。
※間取り図からは床暖房がないように見えますが普通に付いています。
管理費は186円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下で、総戸数100戸超のスケールメリットもあるため絶対的な意味では安いでしょう。ただ、1階住戸が多いとはいえ総戸数103戸でエレベーター1基ですし、安くて当然という印象ではあります。
駐車場は全16台で、身障者用を除いた15台が機械式です。ファミリータイプ中心の総戸数103戸で駅距離もある物件ですのでもっと台数が多い方が自然だったように思いますが、別途来客用が2台あるのは良い点です。
設計はIAO竹田設計、施工は南海辰村建設で直床になります。
デベロッパーの大林新星和不動産の親会社は大林組ですが、大林組が施工しているのはプラネスーペリア御殿山井の頭公園やプラネスーペリア豊中グランデなどごくわずかな物件に過ぎません。
南海辰村建設は未だに大津の件が尾を引いているような状況なのでイメージは良くないのかもしれませんが、関西圏のプラネスーペリアでは非常にたくさんの実績がありますね(読者の方はご存じかと思いますが、近年は三菱地所の「ザ・パークハウス」でも多くの実績。ブログ内検索「南海辰村建設」)。
当物件の最大の特徴はデザインでしょうか。
そのプラネスーペリア御殿山井の頭公園やプラネスーペリア四番町などに代表されるようにわりとデザインに力を入れる傾向のあるデベロッパーで、ここは設計にIAO竹田設計を起用したこともあってか全体として価格帯以上の繊細さや端正さを感じることが出来ますね。
バルコニー戸境をしっかりとコンクリート(マリオン)で区切り、外壁同様の風合いのあるタイルを用いているため、淡い色味のカラーリングでも締まって見えますし、クランクインアプローチを採用したエントランス周りの雰囲気も素敵です。
エントランスアプローチ周りには植栽が施されるだけでなく、曲面設計のエントランスキャノピーが華を添え、さらに、ライティングも繊細なので夜間も魅力的でしょう。
エントランスホールは総戸数103戸というスケールを考えるともっとインパクトのあるものであって欲しかったという思いもなくはないのですが、コの字形の3棟の中央部にはガーデンコリドーという細長いガーデン空間、また、約75㎡のコミュニティラウンジが設けられているあたりも特徴になるでしょう。
敷地面積3,800㎡超もあるわりには屋外空間のゆとりがあまり感じられないのですが、3棟共に1階住戸には奥行のある専用庭が設けられており、そこに大きな面積を割いたことが影響していると思います。以下のように駐車場も少ないですし、ファミリータイプ中心で駅距離もある物件ながら駐輪場が平均的な戸あたり2台を満たしていない(103戸に対し166台)のはどうかと思いますね。
前回のプラネスーペリア成増。
公式ホームページ

お部屋はノースベースの67㎡の3LDK、北向き中住戸です。北側はがけ下に成増五丁目公園があるのですが、その手前には当物件の自転車置場を挟みます。ただ、公園の背の高い木々が良く見えるポジションではありますね。
気になるのはやはり日照でしょう。
北向きの上層階は公園~白子川に向かう下傾斜の高台最前席ポジションになりますので眺望的な魅力が高くはあるものの、60~70㎡台のみで構成されており、日照面とのミスマッチを感じずにはいられません。
より魅力的な眺望に加え、共用施設面などでの魅力も高い”タワマンの北向き”とかであればファミリータイプでもニーズは十分ですが(それでも40~50㎡台などが多くなる設けられていることが少なくありません)、この立地・属性の物件で北向きのファミリータイプというのは珍しくどの程度ニーズがあるか微妙なところではあるでしょう。
1階住戸はかなり奥行のある専用庭が付いているのは魅力的ではあるのですが、率直に言って北向きにこれだけの数のファミリータイプが設けられているのは意外でした。
敷地形状的に北向きが生じるのはやむなしだとは思いますし、近年で言うとASUKAYAMA RESIDENCEにもありましたが、ここはあちらほどの眺望ではないですね。
間取り面では東面中ほどに食い込みがあるものの、バルコニー側、共用廊下側は柱がきれいにアウトフレーム化されているのが素晴らしいですね。
玄関を少しくぼんだ設計としたことで玄関前にアルコーブ的なゆとりを生み出すことも出来ています。
一方で、LDを横長リビング設計にしたためLDの入口付近の実質的な廊下スペースが少々目立ちます。このスペースもLDの12畳にカウントされていますので、数字よりも狭く感じるかもしれませんね。
67㎡の3LDKですので致し方ないところではあるのですが、収納は明らかに少ないですし、パイプスペースの配置もちょっと気になるプランでしょう。
坪単価は214万円。物件内の下限水準にはなりますが、北向きの1階住戸ということを鑑みるとさらに価格で勝負して欲しかった印象になりますかね。パークフロントならまだしも駐輪場挟んでますし…。
設備仕様面は、総戸数100戸超のスケールがありながらディスポーザーがないのは残念です。価格帯的に水回りの天然石天板仕様もありませんが、食洗機に加えトイレ手洗い器が付いており違和感はありません。
※間取り図からは床暖房がないように見えますが普通に付いています。
管理費は186円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下で、総戸数100戸超のスケールメリットもあるため絶対的な意味では安いでしょう。ただ、1階住戸が多いとはいえ総戸数103戸でエレベーター1基ですし、安くて当然という印象ではあります。
駐車場は全16台で、身障者用を除いた15台が機械式です。ファミリータイプ中心の総戸数103戸で駅距離もある物件ですのでもっと台数が多い方が自然だったように思いますが、別途来客用が2台あるのは良い点です。
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