パークタワー東中野グランドエア【歴史を受け継ぐ、ハレのデザイン】6階72㎡11,030万円(坪単価503万円)

続けて、パークタワー東中野グランドエア。

設計・施工は東急建設で、制振構造が採用されています。

前回の記事で述べたように小ぶりなタワマンで、敷地面積は2,000㎡ちょっとしかありません。
また、空地率も約36%と低くはあるのですが、建築面積には駐車場棟が含まれており、その駐車場棟の上部(2階)がユニゾンモールのデッキとつながり、緑も充実したテラスガーデンなどが施されますので、ランドプランは"スケール以上の豊かさ"を感じることが出来るでしょう。

四方が道路となった敷地で敷地周囲には植栽を施し、歩道上空地もしっかりと確保されているので空間的な広がりも十分です。敷地の南側には大きな大きなスダジイがシンボルツリーとして継承されているのも素晴らしいですね。

一方で、建物のデザインはと言うと、前回の記事で書いたようにパークタワー東中野とユニゾンタワーの2棟を踏襲したオーバル風のフロア形状を採用し、さらに、バルコニーガラス手摺で曲面を際立たせています。その日本閣の歴史を受け継ぎ、三井的には「ハレの舞台としてこの地が重ねてきた豊かな記憶を継承し、美意識で満たされたタワーレジデンスを創造。その佇まいは、風に舞うベールや、光輝くドレープのように、美しい曲線を纏います」ということのようなのですが、頂部の煌びやかなティアラはともかく、この外観デザインにベールやドレープ感ってあります???
そうであればさらに透明感や優雅さ(柔らかさ)を感じるデザインであって欲しかったなと。

デザインはどうしても主観的なところが強くなってしまいますし、パークコート青山ザ・タワーに見慣れてしまっているというのもあるのかもしれませんが、ちょっと大袈裟な表現に感じてしまいますね。

エントランス~ホール~ラウンジにかけてのデザインは非常に"ハレの舞台"らしいものになっていますし、総戸数165戸というスケールからするとかなりゆとりを感じる設計(サンクンガーデンなどに向かってガラス面が豊かなのも良い点です)になっているので魅力的ですけどね。

共用施設としては、2階に6部屋の個室(1人用×3、2人用×3)があるワーキングスペースと屋上スカイデッキがあります。こちらも総戸数165戸を鑑みると十分以上ですし、タワマンなりに低層階にお住まいになる方も眺望を楽しめる取り組みがなされているのも◎です。

小ぶりなタワマンながらも各階ゴミ置場が備わった物件ですし、押さえるべきところをしっかりと押さえた印象にはなります(間取りはともかく。笑)。

前回のパークタワー東中野グランドエア

公式ホームページ
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お部屋は72㎡の北東角住戸です。東方向はパークタワー東中野とユニゾンタワーがありますが、凄く近いところで隣接しているわけではないですし、北~北東方向は高さ制限の厳しい第一種中高層住居専用地域ですのでこの階でも視界抜けが得られる低層階ながらも良好なポジションです。
少し先、区検通り沿いでは14階建のセントラルレジデンス東中野が建設中(分譲中)ですが、そこそこの距離がありますし、細い建物なので影響は大きくありません。

間取りはやはり70㎡そこそこの角住戸になるのですが、先ほどのプラン以上にハードですね…。
柱の食い込みがさらに強烈ですし、廊下もかなり長い効率性が悪いプランのお手本のような出来です(汗)。

せっかくのダイレクトサッシもLDとベッドルームで分け合う形なのでインパクトがあるとは言えないですし(前回の記事で書いたように下り天高は約2.05mでサッシ高もそれに準じたものになりますのでタワマンとしては高い方ではありません)、そういった柱・梁の食い込みが影響しリビングインのベッドルーム1がLDと一体利用できるような設計になっていないのも残念ですね。

坪単価は503万円。言いたい放題させていただきましたが、価格を見れば納得でしょう。
低層階とはいえ、視界良好な駅徒歩1分×ブランド物件の角住戸がこのご時世500万円ですからね。

最上階100㎡超はともかく、条件の良い上層階角住戸でも600いくかいかないかぐらいの水準でしかないですし、第1期の平均は580万円ほどになりますね(※第1期57戸は60㎡台以上で、20~50㎡台はこれからなのであくまで暫定)。

強気な価格設定となることが多い住不物件、直近のセントラルレジデンス東中野(2022年分譲/駅徒歩4分/約530万円)よりも高くなりますし、プレディア東中野(2022年分譲/駅徒歩7分/約440万円)、ルフォン東中野三丁目(2021年分譲/駅徒歩5/約435万円)、パークホームズ東中野(2021年分譲/駅徒歩6分/約430万円)、リビオ東中野ヒルトップ(2020年分譲/駅徒歩3分/約420万円)などと比べたら抜けた価格設定にはなるものの、こういった低層階(一般的な物件で言うと中層階程度)は500万円前後が多くなっており、駅徒歩1分のランドマーク性のあるタワマンでの水準ですのでセントラルレジデンスより割安なのは言うまでもないでしょう。

そのように第1期は60㎡台以上に限定していながら57戸を供給しており、このご時世にしては現実的な価格設定に魅力を感じる方は少なくないようです。まぁ、このプランは特に間取りがアレですけど、曲がりなりにも角住戸ですし…。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、トイレ手洗いカウンター、フィオレストーンの水回り天板、カップボードなど違和感のないものです。
ゼッチ(ZEH-M Oriented)認定に有効な主寝室床暖房に加えキッチンにも付いているのは嬉しいですね。
また、最上階100㎡超タイプはLDがビルトインエアコンになるなど、多少のプレミアム感があります。

管理費は426円/㎡。ディスポーザー、内廊下、各階ゴミ置場が備わる小ぶりなタワマンですので400円そこそこは思っていたよりも控えめでした。絶対的には高めですけど、インフレ基調のこのご時世ということを考えればコスパの悪い印象はありません。

ちなみに、エレベーターは2基になります。

駐車場は全39台で身障者用の1台のみが平置、残りの38台が機械式になります。

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