ピアース用賀テラス【迫り上がるバルコニー軒裏×壁式構造】2階45㎡7,190万円(坪単価525万円)

続けて、ピアース用賀テラス。

設計は庵都市建築設計事務所、施工は大木建設、デザイン監修はツズキオフィスになります。

前回の記事でちらっと述べたように3階建総戸数29戸(30~60㎡台)というかなりの小規模物件ながら、それを払拭するかのような特徴的なデザインが採用された物件になります。

アールブラン武蔵新城に次ぐ2物件目のツズキオフィスデザインのモリモト物件になるはずで、あちら同様にバルコニー周りの仕上げが凄く特徴的ですね。
アールブラン武蔵新城は斜めに迫り上がる”木目調”のバルコニー軒裏が最大の特徴で、こちらも斜めに迫り上がるのは同じなのですが、あちらの木目調に対しこちらはグレー系(石材ではありませんが石材のような趣)としており、一目で普通のマンションではないことが分かるものとなっています。

それ以外の外観もグレーを基調としたことで硬派というか悪目立ちしていないあたりに洗練された印象がありますし、”これぞデザイナーズマンション”というモリモトの攻めの姿勢が表れた物件でしょう。

小規模ですのでエントランスホールはこじんまりとしていますが、近年の小ぶりなピアースにしては珍しく風除室がしっかりとありますね(一般的にはあるのが当然なのですが、近年のピアースではないものが多いです…)。デザイン的にはエントランス内外にダイナミックに石材を用いているのでこちらもスケール以上の存在感があるでしょう。

小規模ですのでいわゆる共用施設はありませんが、地階に全戸分のトランクルームがあります。

前回のピアース用賀テラス

公式ホームページ
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お部屋は45㎡の2LDK、北西角住戸です。北側は接道していますが、向かいに6階建、西側は戸建(2階建)になります。2××号室ですが、建築基準法上の1階住戸(エントランス階)で普通にグラウンドレベルにあるお部屋ですので、芳しい条件ではないですね。

間取りは40㎡台中盤ながら2LDKを採用しており、先ほどの60㎡台の2LDKとのギャップが大きいです。

同じ2LDKでもこれだけ面積差があることで異なるニーズを呼び込むことが出来るのは間違いありませんが、一般的には同じ物件内に40㎡台と60㎡台の2LDKが共存しているケースはレアでしょう。

こちらのプランはLDの入口付近の実質的な廊下スペースも含めると廊下が長めですし、洋室1室が3畳となるなどギリギリの印象です。

壁式構造を採用しているわりにはやはり開口部が充実している方だと思いますが、洋室と主寝室の間に耐力壁がガッツリ入っており(当然「専有面積(壁芯面積)」に含まれています)、そのあたりでカバーしているところもあるでしょう。

洋室の引き戸がきれいに開け放てるようになっており、広々LDKの1LDKとしても使えるようになっているのは魅力的ですね。

坪単価は516万円。2LDKとしてギリギリまで面積を絞っていることもありポジションのわりには強めに感じる単価設定です。

大きな違和感のあるレベルではないですが、前回の記事で述べたように物件自体がやや強めな印象ですし、実質1階住戸ですからね。

設備仕様面は、小規模ですのでディスポーザーはありませんが、食洗機、シーザーストーンのキッチン天板、トイレ手洗いカウンター、そして、廊下・洗面・トイレ床のタイル貼、廊下壁面木目調パネル仕上げなどモリモトらしいものになっています。

管理費は403円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下を採用したかなりの小規模物件になりますので高くなるのはやむなしでしょう。

駐車場は身障者用を含む全3台で平置になります。

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