2022年管理費ランキング(トップ10/ワースト10)【今年は377物件】
続いては、管理費部門のおまけコンテンツとして例年大変ご好評いただいております「管理費トップ10・ワースト10」を掲載します。
【※ご注意】
対象となるのはあくまでモモレジが把握・集計している物件のみで2022年に首都圏で販売された全ての物件のトップ及びワーストではありません。しかしながら、物件数は377物件にもなりますし、「東京都及び神奈川県の物件(いわゆるワンルーム投資マンションは除く)の9割以上+埼玉県と千葉県の東京寄りの物件の多く」はカバー出来ているはずです(当ブログで取り上げている物件はもちろんですが、それ以外の物件でも把握できるものについてはなるべく含めるようにしています)。
今年の377物件の平均値を計算してみたところ約302円/㎡ということで昨年の約285円/㎡から大きく上昇しました。
以下のようにダントツワーストなマーク表参道ワンがもはや異常値であり、それを除いた376物件の平均は295円/㎡ですのでそちらで比較すべき気もしますが、いずれにしろ世界的なインフレが表れた結果と言えるでしょうね。
先日も述べたように、直近ではようやく日銀の金融政策に変更が生じましたのでインフレ(円安)に歯止めがかかると思われますが、だからといって現状は下がる感じではないですし、物件価格とは異なり管理費が20~30円高くなったところで”買えるものが買えない”といった状況にはなりにくいので一度上がったものは簡単には下がらなそうな気がしています…。
ちなみに、ここ数年の推移は、「242(2013年)⇒258⇒248⇒269⇒270⇒281⇒280⇒290⇒285⇒302(2022年)」となっており、ここ10年ほどで2割上昇といったところですかね。
※こういった時勢ではランニング面では中古物件のメリットが大きく、以前の同記事ではそういった点について言及しているので、ご興味がある方はそちらもご覧下さい。
⇒2019年管理費ランキング
さて、まずはトップ10からいきましょう。
【トップ10】
① ユニハイム横浜神之木台(74円/㎡)
② プレミアムレジデンス横須賀中央(116円/㎡)
③ ミオカステーロ京王稲田堤Ⅲ(141円/㎡)
④ ベルジュール東府中カルム(149円/㎡)
⑤ ウィザースレジデンス金町テラス(150円/㎡)
⑥ オープンレジデンシア川崎(156円/㎡)
⑦ ランカ青葉台(157円/㎡)
ガーラレジデンス葛西パークブライト(157円/㎡)
⑨ ヒルサイドフォレスト横浜戸塚(159円/㎡)
レ・ジェイド本川越コエドテラス(159円/㎡)
(※管理費単価は住戸により端数切捨等の関係で誤差が生じている可能性があります。また、販売開始当初から金額が変更されるケースもあるので金額に大きな相違が生じている場合にはご連絡いただければ幸いです。)
【金賞】の際にコメントしましたが、ユニハイム横浜神之木台の74円/㎡は近年ではずば抜けた水準になります。
ちょっと前だとブリスのブリシアシリーズにおいて二桁水準のものがわりとあったのですが、昨今はブリシアもそこまでではなくなってしまいましたし、一昨年トップのファインスクェア大泉学園は104円/㎡、昨年トップのミオカステーロ中野島Ⅳの117円/㎡などよりも遥かに安い出色な水準なのです。
やはり【金賞】のプレミアムレジデンス横須賀中央はディスポーザー付ながら近年のトップ水準を実現するなど素晴らしいコスパになっていますが、それ以下を見ると昨年に比べ気持ち値上がり感を覚える感じになっており、ここにもインフレの影響が出ているように思います。
なお、全体的な傾向として大手デベロッパー物件(大手デベロッパー系列の管理会社への業務委託料が強く影響)でリーズナブルなものを見かけるのが難しくなっているように思います。実際、トップ10にもそういった傾向が窺えますね。
※いくら管理費が安くても管理組合が赤字、また、管理が杜撰であっては意味がありません。ただ、「管理費が高い=管理がしっかりしている」というのもちょっと違うので、収支計算書の内容を吟味し、無駄なところ(重視すべきでないところ)と必要なところ(重視すべきところ)を組合員でしっかりと話し合って適材適所でコストをかけていくべきなのは言うまでもありません。
【ワースト10】
①マーク表参道ワン(2,950円/㎡)
②キャンパス南大沢(698円/㎡)
③ザ・パークハウスグラン三番町26(633円/㎡)
④ブランズ上目黒諏訪山(624円/㎡)
⑤ライオンズミレス新中野(589円/㎡)
⑥ザ・パークハウス南麻布(583円/㎡)
⑦グローベル戸越銀座(546円/㎡)
サンウッド瀬田一丁目(546円/㎡)
⑨アトラスタワー五反田(538円/㎡)
⑩パークホームズ荻窪三丁目(529円/㎡)
(※管理費単価は住戸により端数切捨等の関係で誤差が生じている可能性があります。また、販売開始当初から金額が変更されるケースもあるので金額に大きな相違が生じている場合にはご連絡いただければ幸いです)
マーク表参道ワン、脱帽ですね。ここまでくると誇るべきでしょう…。
昨年ワースト1位の虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワーの1,379円/㎡にも驚いたのですが、その倍以上とは…。
やはり虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー同様に200~300㎡台が当たり前の超富裕層向け物件で総戸数はたったの14戸という本当に一握りの選ばれた方だけの物件のため高くなるのは分からんではないですけど、約300㎡のお部屋の管理費が約90万円/月て…。
その他のランクイン物件はやはり"小ぶりな超高額物件"が多いですね。
ザ・パークハウスグラン三番町26やアトラスタワー五反田などはスケールもありますが、ブランズ上目黒諏訪山、サンウッド瀬田一丁目、パークホームズ荻窪三丁目などがまさにそういった傾向のものになります。
サンウッドこそ違いますが、それ以外は各階ゴミ置場(※)が備わっており、特に小規模な物件に関しては管理費に大きな影響を与えますね。
※ザ・パークハウスグラン三番町26は、共用廊下と専有部(クローゼットなど)の間に各戸専用のガーベッジスペースがあります。どちら側からも開くようになっていて、ゴミを置くと清掃担当の方に伝わり採りに来てくれます。
また、ライオンズミレス新中野やグローベル戸越銀座などはやはり例年ランクインする傾向のある超小規模であることが影響した管理費高で、ある程度仕方のないこととはいえ平均的な水準よりも200円/㎡以上も高いので物件を検討する上では大きなマイナス材料にはなってしまうでしょうね。
【※ご注意】
対象となるのはあくまでモモレジが把握・集計している物件のみで2022年に首都圏で販売された全ての物件のトップ及びワーストではありません。しかしながら、物件数は377物件にもなりますし、「東京都及び神奈川県の物件(いわゆるワンルーム投資マンションは除く)の9割以上+埼玉県と千葉県の東京寄りの物件の多く」はカバー出来ているはずです(当ブログで取り上げている物件はもちろんですが、それ以外の物件でも把握できるものについてはなるべく含めるようにしています)。
今年の377物件の平均値を計算してみたところ約302円/㎡ということで昨年の約285円/㎡から大きく上昇しました。
以下のようにダントツワーストなマーク表参道ワンがもはや異常値であり、それを除いた376物件の平均は295円/㎡ですのでそちらで比較すべき気もしますが、いずれにしろ世界的なインフレが表れた結果と言えるでしょうね。
先日も述べたように、直近ではようやく日銀の金融政策に変更が生じましたのでインフレ(円安)に歯止めがかかると思われますが、だからといって現状は下がる感じではないですし、物件価格とは異なり管理費が20~30円高くなったところで”買えるものが買えない”といった状況にはなりにくいので一度上がったものは簡単には下がらなそうな気がしています…。
ちなみに、ここ数年の推移は、「242(2013年)⇒258⇒248⇒269⇒270⇒281⇒280⇒290⇒285⇒302(2022年)」となっており、ここ10年ほどで2割上昇といったところですかね。
※こういった時勢ではランニング面では中古物件のメリットが大きく、以前の同記事ではそういった点について言及しているので、ご興味がある方はそちらもご覧下さい。
⇒2019年管理費ランキング
さて、まずはトップ10からいきましょう。
【トップ10】
① ユニハイム横浜神之木台(74円/㎡)
② プレミアムレジデンス横須賀中央(116円/㎡)
③ ミオカステーロ京王稲田堤Ⅲ(141円/㎡)
④ ベルジュール東府中カルム(149円/㎡)
⑤ ウィザースレジデンス金町テラス(150円/㎡)
⑥ オープンレジデンシア川崎(156円/㎡)
⑦ ランカ青葉台(157円/㎡)
ガーラレジデンス葛西パークブライト(157円/㎡)
⑨ ヒルサイドフォレスト横浜戸塚(159円/㎡)
レ・ジェイド本川越コエドテラス(159円/㎡)
(※管理費単価は住戸により端数切捨等の関係で誤差が生じている可能性があります。また、販売開始当初から金額が変更されるケースもあるので金額に大きな相違が生じている場合にはご連絡いただければ幸いです。)
【金賞】の際にコメントしましたが、ユニハイム横浜神之木台の74円/㎡は近年ではずば抜けた水準になります。
ちょっと前だとブリスのブリシアシリーズにおいて二桁水準のものがわりとあったのですが、昨今はブリシアもそこまでではなくなってしまいましたし、一昨年トップのファインスクェア大泉学園は104円/㎡、昨年トップのミオカステーロ中野島Ⅳの117円/㎡などよりも遥かに安い出色な水準なのです。
やはり【金賞】のプレミアムレジデンス横須賀中央はディスポーザー付ながら近年のトップ水準を実現するなど素晴らしいコスパになっていますが、それ以下を見ると昨年に比べ気持ち値上がり感を覚える感じになっており、ここにもインフレの影響が出ているように思います。
なお、全体的な傾向として大手デベロッパー物件(大手デベロッパー系列の管理会社への業務委託料が強く影響)でリーズナブルなものを見かけるのが難しくなっているように思います。実際、トップ10にもそういった傾向が窺えますね。
※いくら管理費が安くても管理組合が赤字、また、管理が杜撰であっては意味がありません。ただ、「管理費が高い=管理がしっかりしている」というのもちょっと違うので、収支計算書の内容を吟味し、無駄なところ(重視すべきでないところ)と必要なところ(重視すべきところ)を組合員でしっかりと話し合って適材適所でコストをかけていくべきなのは言うまでもありません。
【ワースト10】
①マーク表参道ワン(2,950円/㎡)
②キャンパス南大沢(698円/㎡)
③ザ・パークハウスグラン三番町26(633円/㎡)
④ブランズ上目黒諏訪山(624円/㎡)
⑤ライオンズミレス新中野(589円/㎡)
⑥ザ・パークハウス南麻布(583円/㎡)
⑦グローベル戸越銀座(546円/㎡)
サンウッド瀬田一丁目(546円/㎡)
⑨アトラスタワー五反田(538円/㎡)
⑩パークホームズ荻窪三丁目(529円/㎡)
(※管理費単価は住戸により端数切捨等の関係で誤差が生じている可能性があります。また、販売開始当初から金額が変更されるケースもあるので金額に大きな相違が生じている場合にはご連絡いただければ幸いです)
マーク表参道ワン、脱帽ですね。ここまでくると誇るべきでしょう…。
昨年ワースト1位の虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワーの1,379円/㎡にも驚いたのですが、その倍以上とは…。
やはり虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー同様に200~300㎡台が当たり前の超富裕層向け物件で総戸数はたったの14戸という本当に一握りの選ばれた方だけの物件のため高くなるのは分からんではないですけど、約300㎡のお部屋の管理費が約90万円/月て…。
その他のランクイン物件はやはり"小ぶりな超高額物件"が多いですね。
ザ・パークハウスグラン三番町26やアトラスタワー五反田などはスケールもありますが、ブランズ上目黒諏訪山、サンウッド瀬田一丁目、パークホームズ荻窪三丁目などがまさにそういった傾向のものになります。
サンウッドこそ違いますが、それ以外は各階ゴミ置場(※)が備わっており、特に小規模な物件に関しては管理費に大きな影響を与えますね。
※ザ・パークハウスグラン三番町26は、共用廊下と専有部(クローゼットなど)の間に各戸専用のガーベッジスペースがあります。どちら側からも開くようになっていて、ゴミを置くと清掃担当の方に伝わり採りに来てくれます。
また、ライオンズミレス新中野やグローベル戸越銀座などはやはり例年ランクインする傾向のある超小規模であることが影響した管理費高で、ある程度仕方のないこととはいえ平均的な水準よりも200円/㎡以上も高いので物件を検討する上では大きなマイナス材料にはなってしまうでしょうね。
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