2022年間取り部門②【銀賞は個性豊か、銅賞はアウトフレーム】

2022年間取り部門の続きになります。
2022年間取り部門①

【銀賞】(順不同)
ザ・パークハウス戸越公園タワー
クレヴィア新御徒町
クレヴィア新宿中落合イースト・ウエスト
ヴィークコート荻窪四丁目
ザ・パークハウス南麻布
グランドメゾン目白坂テラス

【銅賞】(順不同)
イニシア東葛西テラス
イニシア町田
クリオレジダンス川崎南幸町
クリオ学芸大学ザ・クラシック
バウス平塚
バウス上中里
ザ・パークハウス大宮吉敷町翠邸
シエリア幕張
シティハウス西横浜
プラウド立川錦町
リーフィアレジデンス麻生五月台
アルファステイツ熊谷末広
オープンスクエア南栗橋

【銀賞】は、6物件と多めです。

まず、ザ・パークハウス戸越公園タワーに関しては、大成建設独自の「TASS-Flex FRAME」という構法を用い、最大天井高約2.7m/下り天井高約2.2mを実現していました。プラウドタワー目黒マークリビオタワー羽沢横浜国大と同等以上のパフォーマンスですのでそれだけであれば【金賞】に匹敵するのですが、柱のアウトフレームという点でそれらと比べると劣っていたため【銀賞】とした感じになります。

連続する2つのクレヴィアのうち、クレヴィア新御徒町は14階建ながら高さ約47mもあり、平均的な物件よりも階高を20~30cm高く確保していました。
柱のアウトフレームなどは特段目立つものではありませんでしたが、最大天井高約2.7m/下り天井高約2.2mを実現しつつ、床下収納を設けたメゾネットプランなどプラン面の遊び心(差別化)も図られていた物件で間取り好きにはたまらないものでしたね。

クレヴィア新宿中落合イースト・ウエストは、天井高や柱のアウトフレームという点ではごくごく普通ですし、スパンもむしろナローなものが多いです。しかしながら、コロナ禍のトレンドを意識した玄関周りの設計が大きな特長になっていました。
玄関前(屋外)のアクアポーチ(ポーチ内にシンク設置)があるタイプだけでなく、玄関脇(屋内)にフレックススペース(シンク付の土間のようなスぺ―ス)のあるタイプもあるなど、プラン面での魅力を上手に高めていましたね。

まだまだ【銀賞】、ヴィークコート荻窪四丁目は「庵プランニング」というインテリアオプションサービスが興味深いものでした。ウォールドアで仕切られたリビングインの洋室のカスタマイズで、リラックス、ラウンジ、ワーク、ストレージというデザイン・用途共に拘った4つのテーマのセレクト(無償)が印象に残りました。

ザ・パークハウス南麻布は、個別記事で取り上げたような玄関側の眺望(高層階)を生かした”玄関側”にLDを配置したプラン、さらに、低層階にはスキップフロアプランを設けるなどの工夫にそそられました。

そして、グランドメゾン目白坂テラスはこのご時世珍しい平均専有面積90㎡超を実現した物件で、全体的なワイドスパン設計、そして、1階住戸の豊かなテラス設計なども素晴らしかったですね。

最後に【銅賞】です。
販売部門の20物件ほどではないのですが、こちらも13物件と多いです。
優柔不断な私…。

ただ、こちらの受賞理由は全て同じで柱の「完全アウトフレーム」が理由になります。1つ1つ全てのプランを抜け目なくチェックしているわけではないのですが、100%に近いアウトフレームを実現出来ているはずです。

物件の傾向としては、「やさしいシカク」で有名なコスモスイニシアのイニシアが2物件、やはりアウトフレームに力を入れる傾向のある明和地所のクリオが2物件、そして日本土地建物のバウスも2物件あります。
今年に限らずいずれのブランドも完全アウトフレーム物件を多く供給しているので、間取り面(特に二次元)の効率性を重視したい方はこれらのデベロッパーの物件を探してみると良いでしょうね。

ただ、他にも7物件ありますし、何気に今年は完全アウトフレーム物件が多かったと感じますね。”前置き”で言及したように敷地形状などに左右されるところが大きくはあるのですが、これだけ多くのデベロッパーからアウトフレーム物件が出ているというのは嬉しいことですし、今後にも期待が持てるというものでしょう。

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