ザ・グランクロス多摩センター【囲まれてはいるがエリア最高層の289戸】11階72㎡5,848万円(坪単価268万円)
ザ・グランクロス多摩センター。
所在地:東京都多摩市鶴牧3-5-7(地番)
交通:京王多摩センター駅徒歩9分、小田急多摩センター駅徒歩9分、多摩センター駅徒歩6分
用途地域:商業地域
階建・総戸数:地上20階地下1階建、289戸
多摩中央公園通り沿い(南側)、やや駅距離のあるポジションに誕生する物件です。
惜しくもデッキ直結はしておらず、斜向かいのヴィークステージ多摩センターなどの際にも述べたように多摩センター駅というのは広域に渡りデッキ(歩行者専用道)が広がっておりデッキ直結物件が珍しくないことを考えるとちょっと残念に感じてしまうところはあるでしょう。
ただ、総戸数289戸は多摩センター駅の分譲マンションでは数本しかないスケール感がありますし、20階建は多摩センター駅の分譲マンションにおける最高層という点は大きなポイントになるでしょうね(※高さ60mの20階建で階高を抑えているため直床ではある)。
当物件の南方向には2020年に竣工したKDDI多摩センタービル(約90m)がありますし、駅南東部のベネッセのビルの約110mなどマンションでなければさらに高いものがいくつかありますが、マンションに限れば約60mといったところで、これまではザ・パークハウス多摩センターの19階建(免震構造採用)が最高層でした。
こちらは最も肝心な南方向にそのKDDI多摩センタービル、そして南西方向にも70m超の多摩東京海上日動ビルがあるということでその最高層が生ききらないポジションなのが残念ではあるのですが、そのような中でも配棟(ランドプラン)によって日照や眺望を出来るだけ確保しようとする様子が見て取れるのは悪くないでしょう。
ちなみに、デベロッパーは三菱地所レジデンスを筆頭に、長谷工不動産、積水ハウス、TC神鋼不動産、大林新星和不動産、京阪電鉄不動産ということで総戸数300戸未満の物件とは思えないほど多くの会社が携わるケースになります。いわゆる長谷工の特命受注案件になりますね。
買物便は、スーパーで言うとダイエー徒歩6分(クロスガーデン多摩)、イトーヨーカドー(丘の上プラザ)徒歩8分、そして駅の京王ストアが徒歩9分という感じでまずまずですし、そして130店舗が入るココリアも徒歩7分なので大概のものは近場でそろいます。
また、昨年はパルテノン多摩のリニューアル完了、そしてこれからは橋本駅のリニア開通などといった街としての楽しみもまだまだ尽きない印象ですね。
通学区は、南鶴牧小学校で徒歩13分と少々距離があります。アプローチはデッキがメインなので悪くはありませんが、小さなお子さんだと少々遠く感じるでしょう。
公式ホームページ

お部屋はA棟の72㎡の3LDK、南西角住戸です。この南向き(及び東向き)のA棟は敷地北側にあり、南方向は当物件の駐車場などを挟みKDDI多摩センタービルの敷地となるため、多摩センタービルの影響を抑えた配棟になります。
この南西角住戸は西端に位置しているので、正面方向がKDDIビルから外れますし、西方向には東京海上日動ビルのアプローチ(広場状スペース)を望むことも出来ますね。
南西方向にはその東京海上日動ビルもありますし、冬場は日照への影響が生じそうですが、地図上で見るよりも離隔はとれていますし、物件内では良いポジションと言えるでしょう。
間取りはそういった面も考慮され物件内で最も大きなものになっています。
289戸あって最大72㎡というのは少々寂しくはあるのですが、”最高層”とはいえ、駅距離やポジションからして”プレミアム”を演出するのは難しいでしょうし、相場高騰期においてはこういった設計が無難なのでしょうね。
それよりも気になるのは開口部が小さい点でしょうか。
妻面(西面)ももう少し頑張って欲しかったとは思いますが、それよりも何よりも南面がねぇ…。連窓サッシを採用してもこの幅(特にLD側)というのは悲しいですね…。
20階建だけあって柱は太目なのですが、目立つ食い込みは洋室1だけなのでそこは悪くはないでしょう。洋室3のウォークスルークローゼットなど動線面の工夫もポイントになります。
坪単価は268万円。高層階は280万円超まである一方、低層階中住戸には230万円を切るものもあり、平均では250~260万円になるでしょうか。
近年の多摩センター駅の供給事例としては、エクセレントシティ多摩センター(2021年分譲/京王多摩センター駅徒歩5分/約250万円)、ファインスクェア多摩センター(2021年分譲/京王多摩センター駅徒歩10分/約215万円)、ミオカステーロ多摩センター(2020年分譲/京王多摩センター駅徒歩3分/約220万円)といった北口ばかりで、南口での供給となると大分遡りガーデンコート多摩センター(2016年分譲/小田急多摩センター駅徒歩6分/約255万円)、ジオ多摩センター(2015年分譲/小田急多摩センター駅徒歩12分/約190万円)といったあたりになります。
ガーデンコート多摩センターに比べると立地はどうしても劣りますが、2016年と比べ大差ない水準というのはちょっと意外でしたし、直近のエクセレントシティ多摩センターとも近い水準というあたりからもこのご時世にしては現実的な水準と言えるのではないでしょうか。
次の記事で述べるようにもう少し”長谷工のフラッグシップ感”を演出するなどスケールを生かした取組みがあれば”販売戸数の多さ”はむしろ強みになったようにも思うのですが、"この感じ(スケール以外にはとりわけ目立つところがあるとは言えない)"でこの戸数を捌くとなるとある程度価格で勝負する必要があるのでしょう。
ちなみに第1期1次は65戸の供給になります。
所在地:東京都多摩市鶴牧3-5-7(地番)
交通:京王多摩センター駅徒歩9分、小田急多摩センター駅徒歩9分、多摩センター駅徒歩6分
用途地域:商業地域
階建・総戸数:地上20階地下1階建、289戸
多摩中央公園通り沿い(南側)、やや駅距離のあるポジションに誕生する物件です。
惜しくもデッキ直結はしておらず、斜向かいのヴィークステージ多摩センターなどの際にも述べたように多摩センター駅というのは広域に渡りデッキ(歩行者専用道)が広がっておりデッキ直結物件が珍しくないことを考えるとちょっと残念に感じてしまうところはあるでしょう。
ただ、総戸数289戸は多摩センター駅の分譲マンションでは数本しかないスケール感がありますし、20階建は多摩センター駅の分譲マンションにおける最高層という点は大きなポイントになるでしょうね(※高さ60mの20階建で階高を抑えているため直床ではある)。
当物件の南方向には2020年に竣工したKDDI多摩センタービル(約90m)がありますし、駅南東部のベネッセのビルの約110mなどマンションでなければさらに高いものがいくつかありますが、マンションに限れば約60mといったところで、これまではザ・パークハウス多摩センターの19階建(免震構造採用)が最高層でした。
こちらは最も肝心な南方向にそのKDDI多摩センタービル、そして南西方向にも70m超の多摩東京海上日動ビルがあるということでその最高層が生ききらないポジションなのが残念ではあるのですが、そのような中でも配棟(ランドプラン)によって日照や眺望を出来るだけ確保しようとする様子が見て取れるのは悪くないでしょう。
ちなみに、デベロッパーは三菱地所レジデンスを筆頭に、長谷工不動産、積水ハウス、TC神鋼不動産、大林新星和不動産、京阪電鉄不動産ということで総戸数300戸未満の物件とは思えないほど多くの会社が携わるケースになります。いわゆる長谷工の特命受注案件になりますね。
買物便は、スーパーで言うとダイエー徒歩6分(クロスガーデン多摩)、イトーヨーカドー(丘の上プラザ)徒歩8分、そして駅の京王ストアが徒歩9分という感じでまずまずですし、そして130店舗が入るココリアも徒歩7分なので大概のものは近場でそろいます。
また、昨年はパルテノン多摩のリニューアル完了、そしてこれからは橋本駅のリニア開通などといった街としての楽しみもまだまだ尽きない印象ですね。
通学区は、南鶴牧小学校で徒歩13分と少々距離があります。アプローチはデッキがメインなので悪くはありませんが、小さなお子さんだと少々遠く感じるでしょう。
公式ホームページ

お部屋はA棟の72㎡の3LDK、南西角住戸です。この南向き(及び東向き)のA棟は敷地北側にあり、南方向は当物件の駐車場などを挟みKDDI多摩センタービルの敷地となるため、多摩センタービルの影響を抑えた配棟になります。
この南西角住戸は西端に位置しているので、正面方向がKDDIビルから外れますし、西方向には東京海上日動ビルのアプローチ(広場状スペース)を望むことも出来ますね。
南西方向にはその東京海上日動ビルもありますし、冬場は日照への影響が生じそうですが、地図上で見るよりも離隔はとれていますし、物件内では良いポジションと言えるでしょう。
間取りはそういった面も考慮され物件内で最も大きなものになっています。
289戸あって最大72㎡というのは少々寂しくはあるのですが、”最高層”とはいえ、駅距離やポジションからして”プレミアム”を演出するのは難しいでしょうし、相場高騰期においてはこういった設計が無難なのでしょうね。
それよりも気になるのは開口部が小さい点でしょうか。
妻面(西面)ももう少し頑張って欲しかったとは思いますが、それよりも何よりも南面がねぇ…。連窓サッシを採用してもこの幅(特にLD側)というのは悲しいですね…。
20階建だけあって柱は太目なのですが、目立つ食い込みは洋室1だけなのでそこは悪くはないでしょう。洋室3のウォークスルークローゼットなど動線面の工夫もポイントになります。
坪単価は268万円。高層階は280万円超まである一方、低層階中住戸には230万円を切るものもあり、平均では250~260万円になるでしょうか。
近年の多摩センター駅の供給事例としては、エクセレントシティ多摩センター(2021年分譲/京王多摩センター駅徒歩5分/約250万円)、ファインスクェア多摩センター(2021年分譲/京王多摩センター駅徒歩10分/約215万円)、ミオカステーロ多摩センター(2020年分譲/京王多摩センター駅徒歩3分/約220万円)といった北口ばかりで、南口での供給となると大分遡りガーデンコート多摩センター(2016年分譲/小田急多摩センター駅徒歩6分/約255万円)、ジオ多摩センター(2015年分譲/小田急多摩センター駅徒歩12分/約190万円)といったあたりになります。
ガーデンコート多摩センターに比べると立地はどうしても劣りますが、2016年と比べ大差ない水準というのはちょっと意外でしたし、直近のエクセレントシティ多摩センターとも近い水準というあたりからもこのご時世にしては現実的な水準と言えるのではないでしょうか。
次の記事で述べるようにもう少し”長谷工のフラッグシップ感”を演出するなどスケールを生かした取組みがあれば”販売戸数の多さ”はむしろ強みになったようにも思うのですが、"この感じ(スケール以外にはとりわけ目立つところがあるとは言えない)"でこの戸数を捌くとなるとある程度価格で勝負する必要があるのでしょう。
ちなみに第1期1次は65戸の供給になります。
関連記事
- オープンレジデンシア吉祥寺本町コート【利便性と環境が両立した駅徒歩9分】地下1階71㎡9,680万円(坪単価454万円)
- ザ・グランクロス多摩センター【最高層やスケールをもう少し生かしてくれると…】5階65㎡4,698万円(坪単価238万円)
- ザ・グランクロス多摩センター【囲まれてはいるがエリア最高層の289戸】11階72㎡5,848万円(坪単価268万円)
- ザ・ヒルズ武蔵小金井レジデンス【1LDKとしても使えると…】2階45㎡4,998万円(坪単価365万円)
- ザ・ヒルズ武蔵小金井レジデンス【駅徒歩3分×半永久眺望】57㎡6,898万円(坪単価400万円)