ヴェリテージ文京茗荷谷【制約の多い小規模でも良好なプラン】4階46㎡6,298万円(坪単価452万円)

続けて、ヴェリテージ文京茗荷谷。

設計は寺澤雄治アート設計工房、施工は田中建設です。

寺澤雄治アート設計工房は、ヴェリテージ文京小石川の他、ソルフィエスタ船堀などの実績もありスギモトグループとの関係が深いですね。
前回の記事で述べたように、ここはかなりの小規模物件で1フロア面積が小さいながらも柱のアウトフレームが良好ですし、スギモト物件ならではの繊細な設計(プラン)に好感が持てます。

また、敷地面積は200㎡ちょっとしかないため、共用面での見どころは乏しいのですが、ヴェリテージ文京小石川同様に1階部分に高さを出し(約4.7m)、様々な形のタイルを組み合わせる方形乱貼りを採用したことで存在感を高めることが出来ているのも良いですね。
こういったデザインへの拘りも「ソルフィエスタ」シリーズ同様の点になります。

一方、エントランスホールはスケール(総戸数)なりとはいえかなり小さく、むしろ風除室の方が大きな設計になっているのは玉に瑕です。メールコーナーや宅配ボックスが風除室側にあるというわりと珍しいケースになりますね。

前回のヴェリテージ文京茗荷谷

公式ホームページ
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お部屋は46㎡の2LDK、東角住戸です。北東方向は千川通りの向かいに10階建のシティハウス文京茗荷谷レジデンス、南東道路の向かいにも同10階建マンションとなるポジションで低層階はもちろん、上層階であっても視界抜けは限定的です。

先ほどの南角住戸は千川通りに面していないため喧騒が抑えられていましたが、こちらは喧騒の影響もあるでしょう。

間取りは先ほどのタイプよりも気持ち小さくはあるものの、やはり廊下を限界まで短くした効率性に重きを置いたもので、柱のアウトフレームも良好なので専有面積以上の使い勝手が期待できます。

こちらのLDはちょっとしたコーナーサッシ設計になっており、角住戸らしさを高めることが出来ているのもポイントでしょうね。
先ほどのタイプとは異なり洗面浴室がリビングインになる一方で、1ベッドルームがノンリビングインになっているあたりも角住戸らしい点と言えるでしょうか。

バルコニーは敷地に沿うように歪な形ではあるものの、この専有面積帯のプランとしては大きめなのもポイントの1つです。

坪単価は452万円。日照に関して言えば先ほどのプラン(低層階南角)の方が良好ですし、こちらは千川通りにも面したポジションにはなるものの、千川通り沿いゆえの前建との離隔や角住戸らしいコーナーサッシなどが考慮されたためかこちらの方が強めになっています。

喧騒や日照面を考えると低層階はさらに抑えられていてもおかしくなかった印象もなくはありませんが、このご時世なりに妥当な範疇だと思います。

以下のようにランニングコストが嵩んでいるのは気になるところではありますが…。

設備仕様面は、小規模なのでディスポーザーがないのは当然でしょう。食洗機、トイレ手洗いカウンター、クオーツストーンの水回り天板などは備わっており大きな違和感はありません。

管理費は445円/㎡。ディスポーザーはありませんが、内廊下の超小規模物件ですので致し方ない水準ではあるでしょう。スケールメリットが得られない小規模ゆえのウィークポイントであるのは間違いありません。

なお、駐車場はありません。

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