サンリヤン練馬北町【エリア内ではスケール大き目、共用部はさらにスケールが生かせていると…】1階56㎡4,670万円(坪単価278万円)

続けて、サンリヤン練馬北町。

設計・施工は山田建設、デザイン監修はパークスアーキテクツで、昨年末竣工済の完成売りになります。

30~50㎡台もそこそこありますが、最も多いのは60㎡台で、大きなものだと70㎡台どころか80~90㎡台(ルーバル付の上層階特殊プラン)もある総戸数90戸になります。東武練馬駅界隈は、総戸数100戸超の分譲マンションが数えるほどしかありませんので出色なレベルではないもののスケール的にわりと目立つ存在になってきます。

高さが出せるエリアではないため、空地率は約38%と高くはありませんが、敷地面積は1,900㎡超あり、エントランス周りの造りはスケールなりです。
エントランスは旧川越街道からセットバックされ、手前に植栽、そして伝統の書院造をイメージしたというエントランスホールも隣接するラウンジ部分も含めるとそこそこの大きさにはなります。

ファミリータイプ中心の総戸数90戸というスケールを鑑みるとリモートワークなどに適した個室ブースをいくつか設けるなどの工夫があるとスケールの大きなものが少ない東武練馬駅界隈ではより存在感を高めることが出来たのではないかとも思いますが、1階南向き・西向き住戸には専用庭が多く設けられているなど敷地面積のわりにはいわゆる共用スペースに割けている部分が少ない印象にはなってしまいますね。

なお、外観デザインはダークとホワイトのラインが不規則に格子を織りなしており、コントラストが効いていることに加え、マリオンによる繊細さも窺えます。
南向きに加え東向きと西向きを設けたいわゆるコの字配棟になりますが、南面が比較的ワイドな敷地形状で、旧川越街道沿いからの存在感が高くなるであろう物件です。

前回のサンリヤン練馬北町

公式ホームページ
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お部屋は56㎡の2LDK、南西角住戸です。南側には南向きの棟が隣接しますが、西側は道路の向かいに4階建マンションというポジションで、奥行ある専用庭を挟んでもいるので1階住戸としては上々でしょう。
道路は旧川越街道の脇道でもありますので、落ち着きもあります。

お部屋は50㎡台中盤の平均的な大きさの2LDKで、居室配置もごくごく一般的なものです。

共用廊下側以外にも柱の食い込みが見られるのは玉に瑕ですが、高さ制限のため西向き(及び東向き)の棟は、南向きの棟に比べ高さが出せず柱が細くなっているため、食い込みによる面積消費は大きくはありません。

また、LD側だけでサッシ2枚半分の開口部が設けられているのは好感の持てる一方で、「専用庭」と言い、間取り上も「薄緑」でカラーリングしていながら、芝生などではなくタイル敷のいわゆる「テラス」空間であるのはちょっと残念ですかね。
まぁ、芝生は維持管理が大変っちゃ大変なのでどのように使いたいか次第ではありますけど…。

坪単価は278万円。前回の記事で述べたように、300万円台中心の物件で、平均でも当然300万円を超えてきますので、低層階のノン南向き住戸なりに単価が抑えられているように思います。

水害ハザードマップ上は色が付くか付かないかの境目付近にはなりますが、50㎡台でグロスの嵩みも抑えられていることも考えればこのご時世なりにまずまずの水準と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、第1期はちょうど半分の45戸を供給するとのことです。
むろん契約率次第のところはありますが、第1期50%は近年では珍しく、好調と言えるのではないでしょうか。

設備仕様面は、総戸数90戸のスケール感がありながらディスポーザーがないのは残念です。ただ、食洗機に加え、トイレ手洗い器は付いていますし、浴室照明がフラットラインLEDなあたりも悪くないでしょう。専用庭にはスロップシンクも備わっています。

管理費は220円/㎡。外廊下、かつ、ディスポーザーなしでそこそこのスケール感があることを鑑みればさらに安くとも不思議ではありませんが、インフレ基調下では仕方ないところでしょうか。
なお、エレベーターは普通に1基になります。1階住戸がわりと設けられた90戸ですし、30~40㎡台もありますので問題ないでしょう。

駐車場は全18台で身障者用を含む8台が平置、残りの10台が機械式になります。

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