シティハウス平井サウス【管理費は高いが価格はこちらも現実的】70㎡5,900万円(坪単価278万円)

続けて、シティハウス平井サウス。

設計・施工は川口土木建築工業です。

基本1フロア4戸、総戸数50戸の小ぶりな物件ではあるものの、70㎡台中心の設計で、敷地面積は1,250㎡ほどとそこそこの大きさがあります。

15階建の高さが出せていることで空地率が約63%と高いあたりもポイントになるでしょう。前回の記事で述べたように、ゆりのき橋通り沿いには第三者所有地が残った形になりますので、敷地形状はかなり不整形ではあるものの、その影響で奥行あるエントランスアプローチ(長い庇と袖壁により高級感もあります)が生じているのはむしろプラスに感じますし、アプローチの先に広がる2層吹抜のエントランスホール(兼コミュニティルーム)も総戸数50戸のスケールからすれば上々のものと言えるでしょう。
エントランスホールは面積的には一般的な大きさに過ぎないですし、風除室がないのはどうかと思いますが…。

意外だったのは10階にも共用施設があることですね。オープンスペースに加え個室も備えたテレワークルームがあります。

前回のシティハウス平井サウス

公式ホームページ
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お部屋は70㎡超の2LDK+S、南西向き中住戸です。そのゆりのき橋通りとの間の5階建が南方向に被ってきますが、南西真正面方向はギリギリ回避しているような形で、低層階は正面に当物件のアプローチの庇を望む感じになります。
ゆりのき橋通りの向かいは5階建で離隔も十分なので低層階ながらもまずまずのポジションですね。

間取りはギリギリ70㎡に乗せたよくある田の字タイプで、先ほどのタイプ同様に洋室からLDにかけての連窓サッシ設計はポイントになるでしょう。
LD側をサッシ2枚分に妥協することなく、出来る限り幅を確保しようとしているあたりにも好感が持てますね。

共用廊下側の柱の影響で居室形状はイマイチではあるものの、収納は充実していますし、2.1mの奥行あるバルコニーも魅力でしょう。

坪単価は278万円。シティハウス平井の平均は290万円ほどでこちらの300万円近い平均よりも安いぐらいにはなりますが、あちらは330万円超の条件の良いお部屋が平均を上げているところがあり、平均的な条件のお部屋はこのぐらいの水準のものが多いですね。

こちらは低層階中住戸になるのでそういう意味ではそこそこの印象になるのですが、前回の記事で述べたようにいずれの物件もいわゆる住不の欲張り価格ではなく、このご時世なりに現実的な方だと思います。

プラウドタワー平井という存在を前にしては住不と言えども強気にはなれないということでしょうか。
まぁ、以下のようにランニングコストがかなり嵩んでいるためその分価格で調整しているところもあるのだとは思いますけど…。

設備仕様面は、このスケールでもディスポーザーを付けているあたりは近年の住不物件ならではの特徴(以下のように管理費がネックになりいいことばかりではありませんが…)、また、シティハウス平井同様に他にも食洗機、ミストサウナ、トイレ手洗いカウンター、天然石のキッチン天板、そしてバルコニースロップシンクと、単価帯のわりに充実しています。

管理費は402円/㎡。外廊下ですが、小ぶりながらもディスポーザーを採用したためかかなり高額です。インフレ期であることの影響を如実に受けてしまったものと思われ、一昔前であれば同仕様でも200円/㎡程度のものはざらにありますからね。

駐車場は全19台で身障者用のみが平置、残りの18台が機械式になります。

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