プレシス武蔵浦和ヴェルデ【こちらは連窓サッシなし】1階55㎡3,990万円(坪単価240万円)

続けて、プレシス武蔵浦和ヴェルデ。

設計は西尾建築設計、施工は三共建設です。西尾建築設計はプレシスヴィアラ武蔵浦和、三共建設はプレシス武蔵浦和ソルティエと共通していますね。

こちらはそれら3物件の中で最もスケールが大きいとはいえ総戸数36戸に過ぎません。敷地面積も1,100㎡弱あり、最も大きくはあるのですが、エリア的(用途地域的)に2物件と比べ高さを出すことが出来ておらず、敷地のゆとりも感じにくいかもしれませんね。

空地率は約48%とけして低くはないのですが、敷地形状・向きや駐車場の配置などとの兼ね合いで駐車場動線が長くなっており、他2物件のような優雅なエントランスアプローチは実現出来ていません。

ソルティエの記事で述べたように、こういった点は敷地形状や向き(一般的に北側接道の物件の方がエントランス周りにゆとりを設けやすいですね。※南側接道ながらゆとりがあったプレシスヴィアラはコンパクト物件で駐車場を設ける必要性が薄かったため)に多大な影響を受けるためこの敷地であれば他デベロッパーがやっても似た感じだったと思いますし、ここはそんな中でもエントランスアプローチに気を使っている様子が感じられるのは悪くないですけどね。
そういった敷地条件にもよるところが多々あるのですが、近年のプレシスシリーズはエントランス周りにゆとりある設計が採用されていることが多いと感じます。

屋内部分もこの規模の物件にしては比較的ゆとりがあり、ヘリンボーン風の木目のアクセントウォールが用いられたエントランスホールのデザインも良い感じですね。

デザイン監修はお馴染みシーアンドスタイルになります。

前回のプレシス武蔵浦和ヴェルデ

公式ホームページ
SnapCrab_NoName_2023-2-13_9-45-36_No-00.png
お部屋は55㎡の2LDK+S、東向き中住戸です。東側は同第一種住居地域なので土地が纏まるとこの物件ぐらいの高さのものが立つ可能性はあるものの、現状は戸建が多くこういった1階住戸でも圧迫感はないですね。見た感じは戸建が連なっているので、地主が同じなどでない限りはそうそう大きな建物になることはないでしょうし、南東方向からの日照も得られるまずまずのポジションです。

間取りは50㎡台の実質3LDKでプレシスの十八番とも言える狭小ファミリータイプになります。

テラス+専用庭で29㎡近い大きさがありますのでその空間を有効利用するイメージのある方であればそこまで狭さを感じずに済むのだとは思いますが、共用廊下側の柱は普通に食い込んでいますし、前回の記事で述べたようにこちらはソルティエとは異なり連窓サッシが採用されていないことでLDにおいてテラス・専用庭との一体感が感じにくいという点も残念でしょう。

大きな窓の外側に大きな空間が広がっていると採光的な魅力はもちろんのこと、空間的な広がりという点でも大きな効果があるのです。

坪単価は240万円。やはりプレシス武蔵浦和ソルティエの低層階(下限)に近似しています。

そのようにソルティエとは異なり連窓サッシが採用されていないあたりがちょっと気にはなるものの、単価から受ける印象は同様で、3LDKながら50㎡台まで面積を絞ったなりの単価設定と感じますね。

設備仕様面は、基本的にソルティエ同様です。少戸数のためディスポーザーはなし、また、この単価帯ですので水回りの天然石天板仕様も見当たりませんが、食洗機、トイレ手洗いカウンターに加え、玄関電気錠が付いているのは魅力でしょう。

管理費は247円/㎡。小ぶりなスケールが影響しディスポーザーなしの外廊下にしては高めですが、違和感のある水準ではありません。こちらもソルティエとほぼ同じですね。

駐車場は全17台でうち5台が平置、残りの12台が機械式になります。

0 Comments



Post a comment