サンクレイドル日野Ⅱ【敷地面積3,500㎡のスケールと淡泊な共用部】2階62㎡3,590万円(坪単価191万円)

続けて、サンクレイドル日野Ⅱ。

設計は光和設計、施工はファーストコーポレーションです。

当物件の最大の特徴と言っても過言ではないのが敷地面積3,500㎡超のスケール感で、空地率も48%とまずまずです。

空地の多くは駐車場(機械式中心の全46台)といった感じになってはしまうのですが、敷地東側道路沿いには緑が連続しますし、エントランスアプローチ周りにもそこそこのゆとりを感じることは出来ますね。

敷地面積3,500㎡超という点を鑑みるとエントランス周りはさらにインパクトやスケールのあるものになっていて欲しかったという思いがありますし(特にエントランスホールはこの規模の物件としてはかなり狭く感じます)、お世辞にも利便性が高いとは言えないこの立地条件であればそのぐらい頑張るべきだったとも思うわけですが、エントランスのデザインは悪くないでしょう。

なお、建物は南向きの他、東向きと西向きの3棟構成で、道路沿いからは棟の背後(共用廊下側)が少なからず見えるのですが、共用廊下の手摺にもガラスを用い全体的に外観デザインにも気を使っていると感じますね。ガラス手摺は3色展開で繊細さが窺えます。

共用施設としては、エントランスホールの隣に集会室兼テレワークルームがあります。駅距離のある物件ですし、このぐらいの規模があればテレワークルームの導入は適切だと思うのですが、逆に言えば"それだけ"でありもうちょっと個性が欲しかったですね。

前回のサンクレイドル日野Ⅱ

公式ホームページ
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お部屋は62㎡の3LDK、東向き中住戸です。2階では視界抜けは得られないものの、道路の向かいは戸建街ですし、道路の手前には当物件の植栽が施される悪くないポジションです。ほぼ「真東」ですので日照時間はどうしても短くはなってしまいますが…。

間取りは駅距離のあるポジションながら62㎡ということで大分絞った感があります。中住戸は60㎡台が中心ですが、中盤~後半のものもあり、物件内でも小さな3LDKになりますね。

共用廊下側の柱は普通に食い込んでいますし、洋室2の形状が歪になっているなど効率性という点でも優れていないので手狭さは否定できません。

洋室3がきれいに開け放てるウォールドアになっているのは良い点ですし、収納も違和感のないだけ確保出来ていますが、やはり浴室は1317になりますね。

坪単価は191万円。同階南向きが200万円程度(当物件の平均水準)なのでノン南向きゆえに幾らか安くなってはいます。

60㎡そこそこまで面積を絞った3LDKなのでグロスとしては安くはあるのですが、前回の記事で書いたように立地が立地なので単価自体はけして安くはないでしょう。この単価帯でも以下のように分譲マンションとして違和感のない設備が伴っているのは悪くないですけどね。

設備仕様面は、そこそこのスケールがあれどこの単価帯だとディスポーザーがないのはやむなしでしょう。この単価帯では水回りの天然石天板仕様やトイレ手洗いカウンターがないのも当然のことで、床暖房や食洗機は普通に付いています。

管理費は197円/㎡。そこそこのスケールがありつつのディスポーザーなしの外廊下ということで200円を切っています。リーズナブルな印象はないものの、昨今のインフレ基調下では控えめな方ではあるでしょう。
なお、1階住戸を除くと72戸ですのでエレベーターは1基でもおかしくなかったのですが、2基あることからもこの管理費は悪くないですし、使い勝手も良さそうです。

駐車場は全46台で平置は3台のみ、残りの43台が機械式になります。

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