パレ・ド・ルピナス南千住Ⅲ【小規模でもコワーキングスペース×全戸トランクルーム】5階31㎡2,698万円(坪単価288万円)

続けて、パレ・ド・ルピナス南千住Ⅲ。

設計はエイ.アンド.エス.システム、施工はデベロッパーであるCMCで、パレ・ド・ルピナス南千住Ⅱと同じ組み合わせになります。今月竣工予定の完成売りで、そのあたりもⅡ同様ですね。

Ⅰ・Ⅱよりはスケールが大きいとはいえ、敷地面積400㎡に満たない小ぶりな物件で、エントランスや共用部にゆとりを感じることはありません。

この敷地面積でも南と北の両面が接道しており、エントランスと駐車場(1台)とで南北に分離出来たことでエントランスアプローチ周りにそこそこの余裕が感じられるのは悪くない点でしょう。

エントランスホールの傍らにはL字カウンターのコワーキングスペースがあるあたりにも頑張りが窺えますし、全戸分のトランクルームが用意されているのも小規模物件では珍しいことです。

外観に関してもⅡ同様に拘りを感じるもので、バルコニー周りを中心にテイストの異なる自然石調タイルや黒いメタリカル素材をアクセントとしたことでスケール以上には存在感を放てそうな物件になります。

前回のパレ・ド・ルピナス南千住Ⅲ

公式ホームページ
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お部屋は30㎡超の1LDK、北西角住戸です。北側は細い道路の向かい正面に4階建、その両サイドが6階建と2階建といった感じですので、悪くはないでしょう。
ただ、視界抜けという感じではないですし、真北向きですので日照はほぼ得られません。

前回の記事で述べたように北向きの2プランはバルコニー側の柱ですらアウトフレーム化されておらず、こちらは専有面積自体が小さ目なので柱による面積消費がかなり気になるのですが、同時に開口部の貧弱さもどうかと思いますね。
1LDKにするのであればベッドルームにも窓が欲しかったところです。2.3畳ですけど…。

このような30㎡ちょっとで1LDKを採用するケースは近年においては何ら珍しくはないのですが、こちらのタイプは太目の柱が2本食い込んだ影響でそういった中でも少々手狭な印象にはなりますね。

坪単価は288万円。さらに低層階には250万円台まであり、30㎡そこそこまで面積を絞っているわりには単価が控えめですね。30㎡台中盤以上の大きさになるとこの単価でも3,000万円を超えてきてしまいますが、この大きさだと2,000万円台ですからね。

立地が立地とはいえ、ワンルーム(多くが25㎡ほど)ではないのに2,300万円台~というのはこのご時世においてはかなりレアな存在になります。

設備仕様面は、Ⅱ同様で、食洗機やトイレ手洗いカウンターどころか床暖房すらないのは残念です。

管理費は352円/㎡。ディスポーザーはありませんが、小ぶりな内廊下物件ではありますのでこのぐらいの水準になってしまうことに大きな違和感はないでしょう。よりスケールの小さなⅡが300円/㎡でしたのでここにもインフレを感じますけど…。

駐車場は1台のみで平置になります。

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