アールブラン大森レジデンス【5LDKあり!70㎡台でも4LDK】7階70㎡8,280万円(坪単価390万円)

続けて、アールブラン大森レジデンス。

設計は安宅設計、施工はノバック、デザイン監修はツズキオフィスです。

高さが出せる立地条件ではないため8階建で、空地率自体は約36%と低めです(ロの字配棟で全方位に住戸が設けられています)。
しかしながら、敷地面積2,600㎡超のスケールがあり、アールブラン武蔵新城に次ぐツズキオフィスによる共用デザイン面でのパフォーマンスは凄いものがありますね。

武蔵新城はこちらよりも小ぶりながらも迫り上がるバルコニー軒裏の意匠にかなり驚かされたのですが、こちらもとても繊細、かつ、拘りが感じられるものです。

武蔵新城のようなバルコニー周りの特異な意匠こそないものの、ガラス手摺をバルコニー床側面から立ち上げることで透明感を高めていますし、最上階軒裏の木目調仕上げ、さらに、バルコニー内側の外壁(普通はほぼほぼ吹付けです)をシックな色味のタイルや木目調(グレー)のコンクリ打ち放し仕上げとするなど、見れば見るほど新しい発見がある物件だと思います。

敷地北東部のエントランスアプローチ周りはゆとりがあり、大理石調の大判タイルと桜の相性が抜群、そして二層吹抜となったエントランスホールの大きな窓面からも桜が望めるようになっているため内外共に気持ちの良い空間にできていますね。

リモートワークなどが出来るような独立したラウンジなどがないのは残念ですが(昨今は小ぶりな物件でも採用されるケースが少なくない)、総戸数94戸というスケールを生かした特色豊かな物件ですね。

前回のアールブラン大森レジデンス

公式ホームページ
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お部屋は70㎡の4LDK、南向き中住戸です。南西方向には5階建の大森スカイハイツがありますが、南方向は2〜3階建の低層建物が連なっており、この階だと日照だけでなく視界抜けも良好ですね。

間取りは先ほどのものよりもさらに小さな4LDKになります。近年のモリモトは都心部ではコンパクトなピアースの供給が多くはなっていますが、ファミリータイプ中心のアールブランにおいてここまで面積を絞るケース(部屋数重視)はなかったように思います。当物件には西向きにも実質4LDK(2LDK+2S)がありますね。

先ほどのものに比べLDKはさらに小さくなっており、やはりこの面積帯の4LDKなりの苦しさを感じずにはいられません。

しかしながら、中住戸で南面3室のワイドスパンが実現出来ているのは魅力ですし(LDから洋室3にかけての連窓サッシが魅力的)、ワイドスパンゆえに奥行(玄関からバルコニーまでの距離)が短く、廊下が短めなのもこういった狭小4LDKにとっては良い点になるでしょう。

洋室3の引き戸の開きが中途半端で3LDK的に使いづらいのは残念ですね。

坪単価は390万円。中住戸ながら上層階で視界的な魅力も高いお部屋ということで物件内でもしっかりとした水準になっています。

このエリア・駅距離のある「アールブラン」がこの単価になってしまうことに驚きがないと言えば嘘になりますが、以下のように設備面はそこそこの立地・価格帯の「ディアナコート」と大きな差を感じないこの単価帯では"好仕様"に入る部類ですし、こちらのプランは70㎡まで面積を絞った上での4LDKなのでお子さんが3人以上いるなど部屋数重視の方には貴重なタイプにはなってくるでしょう。

設備仕様面は、スケールを生かしたディスポーザー、他にも食洗機、トイレ手洗い器、さらに、タイル貼の廊下(600角ではなく400角なあたりがディアナコートなどとの違いです)や廊下壁面の木目調パネルとモリモトらしいもので、その立派な単価帯を考慮したものと思われます。
また、主寝室にも床暖房を採用したゼッチマンション(ベッドルームにも床暖房を採用すると基準を満たしやすい)というのも1つのポイントになりますね。

管理費は234円/㎡。外廊下ですがディスポーザー付での水準ですのでそこそこのスケールメリットが生きているように思います。

駐車場は全23台で身障者用を除いた22台が機械式になります。

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