プレシスヴィアラ湘南藤沢【こちらもゆとりのエントランスアプローチ】2階31㎡2,998万円(坪単価322万円)

続けて、プレシスヴィアラ湘南藤沢。

設計は西尾建築設計、施工は南海辰村建設、デザイン監修はシーアンドスタイルで、いずれもプレシスシリーズでよく見かける会社になります。南海辰村建設は未だに批判の的になることも多いのですが、近年もプレシス以上に三菱地所(ザ・パークハウス)や明和地所(クリオ)の物件で起用されるなど多くの実績があります。

普通に二重床を採用した物件ながら床スラブ厚が一般的な200mmよりも薄い180mmというのは気になる点の1つでしょうか。

ほとんどが30㎡台の総戸数48戸という小ぶりな物件で、敷地面積は500㎡ちょっとしかありません。ただ、意識的にそういう土地を狙っているのか定かではありませんが、こちらもプレシスヴィアラ武蔵浦和プレシスヴィアラ東大宮同様に奥行あるエントランスアプローチを採用出来ており、小規模物件ながらも特色を感じることが出来ますね。

全戸南向きとなる中、南面が接道していない敷地形状のため特に低層階は将来的なリスクが小さくないのですが、建物を敷地南寄りに配置したことで敷地北側道路沿いに余裕があり、アプローチ周りのゆとりを高めることが出来ています。

また、外観に関しても南面バルコニー周りを幾何学的にグリッドで囲ったり、バルコニー手摺に複数色を用いるなどの工夫があり、遠目から見ても比較的目立つものになっています。

前回のプレシスヴィアラ湘南藤沢

公式ホームページ
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お部屋は31㎡の1LDK、南向き中住戸です。南方向中学通り線との間は平屋建(松壱家など)なので、ガッツリとは視界が妨げられはしないものの、2階では屋根などの部分の影響が残りますし、中学通り線の向かいには12階建のシャリエがありますので圧迫感及び日照への影響も小さくないですね。

間取りは30㎡台中心になる物件内で最も小さなもので、1LDKとしてギリギリまで面積を絞ったケースになります。そのため、先ほどの35㎡よりも居室は少しずつ小さくなってはいますが、こちらのプランは隣戸側に柱が出ているタイプで、こちらには柱の影響がほとんどないことが功を奏し専有面積以上の使い勝手を感じることが出来ますね。

この面積帯ながら収納も充実させることが出来ているのもその恩恵でしょう。

坪単価は322万円。上層階になると370万円前後の設定で、そこそこの上下差がありはするものの、こちらは住戸としては最下階で前建の影響もありますのでさらにパンチの効いた単価であってもおかしくなかったように思います。

「2,998万円」ということで広告表示上、この価格が適切と考えたのでしょうが、4階でも3,098万円ですし、最下階及び前建の影響があるお部屋にしては価格差が小さいと感じてしまいます。

設備仕様面は、小規模でほぼ30㎡台で構成された物件ですのでディスポーザーはありません。床暖房やトイレ手洗いカウンターこそ付いていますが、食洗機はないですしコンパクト物件なりにシンプルな印象にはなります。

管理費は394円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下ですが、スケールメリットが得られない小規模物件であることが影響し、結構高いですね。小規模ゆえのデメリットになります。

駐車場は全2台で平置になります。

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