ヴェレーナグラン北赤羽マスタープレイス【価格は気になるけど、圧巻のコーナーサッシ】16階96㎡10,998万円(坪単価380万円)

ヴェレーナグラン北赤羽マスタープレイス&マナープレイス。

所在地:東京都北区浮間1-4-1(マスタープレイス)、1-1-8(マナープレイス)
交通:北赤羽駅徒歩5分
用途地域:工業地域
階建・総戸数:19階建、253戸(マスタープレイス)/15階建、65戸(マナープレイス)

ヴェレーナグラン赤羽北フロントヴェレーナグラン赤羽北ザ・マークスに次ぐ北赤羽駅を最寄りとする「ヴェレーナグラン」になります(マスタープレイスとマナープレイスは隣接こそしていませんが、細い道路を挟んで向き合っています)。

前2物件は赤羽口の徒歩3分で赤羽北アドレスからとった”赤羽北”だったのに対し、こちらは浮間口の徒歩5分(浮間アドレス)で、駅名からの”北赤羽”になりますね。

こちらの土地は大日精化工業(及び浮間合成)の工場があったところですし、お隣にはアサノコンクリート浮間工場があるなど現状でも工業地域感が強いエリアになります。また、新河岸川の西側になるため、赤羽駅界隈もそれらヴェレーナグラン赤羽北に比べ遠い存在になってしまいます。

ただ、そのような中でも分譲マンションの供給に至った最大の理由が"荒川のリバーサイドポジション"であり、北~東にかけての眺望は分かりやすい魅力になるでしょう。とはいえ、リバーサイドゆえの水害リスクは伴いますし、こちらが”北赤羽駅初”のヴェレーナグランであったならば「販売は結構大変そうだけど…」というファーストインプレションになっていたはずなのですが、世間的に良いイメージでこちらの物件の販売に入れている(入っている)のは大和地所レジデンスの頑張り(その”赤羽北2物件”の優れたパフォーマンス)あってのものに違いありません。
こちらは”大和地所レジデンス30周年の記念事業”と立ち位置でもありますし、徹底した差別化により工業地域(周辺の雰囲気)を霞ませるぐらいの特色ある物件に仕上げているあたりは流石ですね。

敷地面積は2物件合わせると11,000㎡超ありますし、19階建というのもクレストガーデンレジデンスの18階建を上回る北赤羽エリア最高層になります。

買物便は、スーパーで言うとライフが徒歩4分、コモディイイダが徒歩7分、オーケーも徒歩12・13分と良好です。

また、通学区は、浮間小学校で徒歩8分の距離感になります。
荒川河川敷が目の前であるのはもちろんのこと、浮間公園も徒歩15分の距離感で、環境的な魅力は小さくありません。コンクリート工場隣接によるトレードオフ感もありますけど…。
この物件のコンクリート(生コン)は隣から運ばれるのかね???だとすればとても新鮮ですね(笑)

公式ホームページ
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お部屋はマスタープレイスの96㎡の3LDK、南角住戸です。マスタープレイスは19階建と15階建の2棟構成になっており、当タイプは19階建の棟の南端に位置しています。南東側には15階建の棟がありますが、それを越える高さにあり(とはいえ16階では視界的な影響が残りますが、それがあることでアサノコンクリートの存在が薄れはしますね)、南西方向も平置駐車場(マスタープレイス)+道路+平置駐車場(マナープレイス)となることから、15階建のクリオレジダンス北赤羽まではかなりの離隔が図れています。

方角的にリバーフロント感は薄くなってしまうのですが、日照は抜群の南角で、当物件は基本的に日照と眺望は両立しにくいためこういったゆとりあるタイプが南角にあることに違和感はないでしょう(こちらのタイプは16~18階)。

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最上階にはこういった100㎡超のメゾネットタイプ(キャットウォーク!)もあり、赤羽北の2物件同様に非常に個性的なプランが多くなっているのですが、こちらはこちらでフラットながらかなり特色のあるタイプになっていたのでこちらを取り上げることにしました。

最大のポイントはやはりLDでこの開口部は圧巻でしょう。
ダイレクトサッシをあえて採用せずにバルコニーを深くとりつつ、コーナーサッシを導入するという珍しい試みで、見ての通り窓際から柱・梁を排除したことで窓周りをスッキリさせたためサッシ高も2.3mあります。幅・高さ共に最高レベルのパフォーマンスで、超高額タワマンをも凌ぐぐらいのレベルのものになります。
逆梁ゆえにバルコニー手摺はほぼコンクリですので、室内に座ってしまうと眺望は楽しめませんが…(南東面は順梁なのでガラス手摺なのかと思いきや、ガラスは手摺上部の部分だけですね)。

なお、共用廊下との間には吹抜が設計されており、玄関に大き目の窓が設けられているあたりも魅力でしょう。

坪単価は380万円。低層階には300万円を切るぐらいのもの、一方で最上階メゾネットプランやルーバル付のタイプには420~480万円といったものもあり、大規模、かつ、プランバリエーションが豊富な物件だけの幅広いレンジになっています。

直近のヴェレーナグラン赤羽北ザ・マークス(2021年分譲/駅徒歩3分/約300万円)の最上階(12階)南東角100㎡超(天井高3m×どでかいルーバルプラン)でも坪単価392万円、その前のヴェレーナグラン赤羽北フロント(2020年分譲/駅徒歩3分/約285万円)は最高でも360万円台でしたので、随分と…。

ここ1~2年で相場はさらに上昇しているとはいえ上昇幅は大きなものではないですし、こちらはさらにスケールが大きくなり、ガーデンや共用施設など屋内外共に魅力を高めることが出来ているとはいっても、方角的(配棟的)にリバービューが魅力となるお部屋も限られていますので(そもそも工業地域側で、前2物件よりも駅距離もある)少々強気な印象になりますね。

次の記事で言及するように、この水準でも引き合いは旺盛のようで、マンション販売における差別化(※)といったものがいかに大切かが分かる最たるケースなのですが、こういったタイプは面積が大きいだけにグロスの嵩みも気になりますね…。
※差別化を追求することで替えが効かない、つまり、"少々高くても他では出会えない"と考える方が多くなり"価格の妥当性はあってないようなもの"になります。

なお、ヴェレーナグラン門前仲町ですら外廊下でしたので仕方ないようには思うものの、400万円前後の高額住戸(高グロス住戸)ともなると内廊下を採用するという差別化まであると良かったですね。

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