ベルジュール立川ステーションエリア【ダブルエントランスと奥行あるアプローチ】3階36㎡3,498万円(坪単価323万円)

続けて、ベルジュール立川ステーションエリア。

設計は辺見勉一級建築事務所、施工は寄居建設です。

30~40㎡台のみの総戸数27戸というスケールからお分かりのように、敷地面積260㎡ほどのかなり小さな物件ですので、目立った共用スペースなどは見当たりません。また、小さな物件とはいえエントランスホールの手前に風除室がない設計は残念ですね。

ただ、小さな敷地ながら東と西(南西)の両面が接道した珍しい立地条件の物件で、この規模の物件でエントランスホールの両サイドにエントランス(イースト&ウエスト)があるのはかなり珍しい点になります。

ウエストエントランスのアプローチは歪な敷地形状が功を奏し、奥行あるアプローチが実現出来ており、両サイドに植栽が施されるあたりも魅力的でしょう。

建物外観デザインに関しては4階までを濃い目のグレーにしており、単調となることを回避しています。けして洗練された印象ではないものの、東側バルコニー面にはホワイトとグレーのマリオンを施すなどの工夫も見られます。

前回のベルジュール立川ステーションエリア

公式ホームページ
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お部屋は36㎡の1LDK、東向き中住戸です。こちらも先ほどのタイプ同様にKDXレジデンス立川の影響が小さくありません。道路と時間貸駐車場を挟んでいるとはいえ、かなり南北に長い建物ですからね。

間取りは36㎡の1LDKということで、近年の1LDKとしてはむしろしっかりとした面積という印象です。「30㎡台前半・中盤・後半、40㎡超」という4つの括りでいったら最も30㎡台前半が多いのがこのご時世ですからね。

やはり柱の影響はそこそこありますが、廊下を限界まで短く出来ているため効率性は上々ですし、LDKが10畳超あることからもその様子が窺えるでしょう。1LDKでLDKが「10畳超」確保出来ているケースはこのご時世けして多くはないのです。

浴室は1216ですが、収納はまずまず充実していますし、洋室の引き戸を開け放つことで空間的な広がりが得られるあたりもポイントの1つでしょう。

バルコニーの奥行はちと短いですけどね(※いわゆるファミリータイプ物件内の1LDKではファミリータイプ同様に1.8~2m程度のものになるのが一般的であるのに対し、こういった全戸コンパクト物件はこのようにバルコニーが軽視されがち)。

坪単価は323万円。上層階は360~370万円という水準で、先ほどの40㎡台同様に上の階でも視界が抜けないにも関わらずわりとしっかり目の単価差が設けられています。

前回の記事で述べたように、直近のエクセレントシティ立川ザ・グラン(30~40㎡台のコンパクトが370万円~といった感じ)や2019年分譲のグランフォーレ立川(駅徒歩6分/平均坪単価約330万円)との比較において、このご時世の320万円程度であれば現実的な印象で、特に低層階はブランド感に欠ける小規模物件なりのお値段設定になっていると感じます。
以下のようなシンプルな設備面も加味されているのだとは思いますが…。

設備仕様面は、小規模コンパクトですので当然ディスポーザーはないですし、トイレ手洗いカウンターどころか床暖房すらも見当たらない分譲マンションとしてはシンプルなものになります。

管理費は294円/㎡。ディスポーザーなしの外廊下でのものですので小規模ゆえにコスパは芳しくありません。ただ、このスケールであればもっと高くともおかしくないので、そういう意味では悪くないでしょう。

なお、駐車場はありません。

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